クロペラスチン塩酸塩として、通常成人1日30〜60mgを3回に分割経口投与する。小児にはクロペラスチン塩酸塩として、1日2歳未満7.5mg、2歳以上4歳未満7.5〜15mg、4歳以上7歳未満15〜30mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
16.1 血中濃度
イヌにクロペラスチン塩酸塩40mgを経口投与した場合、投与後1.5〜4時間で最高血中濃度に達し、最高血中濃度は、12〜58ng/mLである。また、血中濃度曲線下面積(AUC)は68.8〜333.8ng・h/mLである。
16.3 分布
クロペラスチンフェンジゾ酸をラットに経口投与した場合、組織内濃度は2時間後に最高値を示し、24時間後にはほとんど認められない
1)。
16.5 排泄
クロペラスチン塩酸塩をラットに経口投与した場合、3日以内に尿中に26%、糞中に64%が排泄される
1)。