医療用医薬品 : NIM

List   Top

医薬品情報


総称名 NIM
一般名 ジアスターゼ
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
炭酸水素ナトリウム
沈降炭酸カルシウム
チョウジ末
ウイキョウ末
ケイヒ末
ショウキョウ末
オウレン末
サンショウ末
カンゾウ末
欧文一般名 Diastase
Magnesium Aluminometasilicate
Sodium Bicarbonate
Precipitated Calcium Carbonate
Powdered Clove
Powdered Fennel
Powdered Cinnamon Bark
Powdered Ginger
Powdered Coptis Rhizome
Powdered Japanese Zanthoxylum Peel
Powdered Glycyrrhiza
薬効分類名 健胃消化制酸剤
薬効分類番号 2339
KEGG DRUG
D08834 健胃消化剤
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。

添付文書情報2023年5月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
NIM配合散 (後発品) NIM Combination Powder 日医工 2339178B1075 5.9円/g

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 透析療法を受けている患者[9.2.1参照]
2.3 ナトリウム摂取制限を必要とする患者(高ナトリウム血症、浮腫、妊娠中毒症等)[ナトリウムの貯留増加により症状が悪化するおそれがある。]
2.4 高カルシウム血症、甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症の患者[血中カルシウム濃度の上昇により病態に悪影響を及ぼすおそれがある。]

4. 効能または効果

下記消化器症状の改善
食欲不振、胃部不快感、胃もたれ、嘔気・嘔吐

6. 用法及び用量

通常成人1回1.3gを1日3回食後に経口投与する。
15歳〜8歳は成人の1/2量、7歳〜5歳は成人の1/3量、4歳〜3歳は成人の1/6量を経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 重篤な消化管潰瘍のある患者
炭酸水素ナトリウムを配合しているため、症状が悪化するおそれがある。
9.1.2 心機能障害のある患者
症状が悪化するおそれがある。
9.1.3 肺機能障害のある患者
症状が悪化するおそれがある。
9.1.4 リン酸塩低下のある患者
アルミニウムにより無機リンの吸収が阻害される。
9.1.5 低クロル性アルカローシス等の電解質失調の患者
症状が悪化するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 透析療法を受けている患者
長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症があらわれるおそれがある。[2.2参照]
9.2.2 腎不全の患者
排泄障害により副作用があらわれるおそれがある。
9.5 妊婦
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

10. 相互作用

10.2 併用注意
テトラサイクリン系抗生物質
テトラサイクリン
ドキシサイクリン 等
本剤との併用により、これらの薬剤の効果が減弱することがあるので、同時に服用させない等注意すること。
この作用は薬剤の服用時間をずらすことにより弱まるとの報告がある。
本剤中のAl3+、Mg2+、Ca2+と不溶性のキレートを形成して、これらの薬剤の吸収が阻害される。
ニューキノロン系抗菌剤
エノキサシン
ノルフロキサシン
オフロキサシン 等
本剤との併用により、これらの薬剤の効果が減弱することがあるので、同時に服用させない等注意すること。
この作用は薬剤の服用時間をずらすことにより弱まるとの報告がある。
本剤中のAl3+、Mg2+、Ca2+と不溶性のキレートを形成して、これらの薬剤の吸収が阻害される。
活性型ビタミンD
カルシトリオール
アルファカルシドール
高カルシウム血症があらわれやすくなる。活性型ビタミンDのカルシウム吸収促進作用により、本剤中のカルシウムが吸収されるおそれがある。
大量の牛乳・カルシウム製剤Milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがある。観察を十分に行い、症状が発現した場合には投与を中止すること。尿細管でのカルシウム再吸収が増加する。
その他の併用薬剤併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。
この作用は薬剤の服用時間をずらすことにより弱まるとの報告がある。
本剤中のAl3+、Mg2+、Ca2+の吸着作用や消化管内・体液のpH上昇による。

11. 副作用

11.1 重大な副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
長期・大量投与腎結石、尿路結石
代謝異常注1)高マグネシウム血症
消化器便秘等
過敏症発疹等
その他注2)低カリウム血症、血圧上昇、体重増加、浮腫等

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
18.1.1 ジアスターゼ
ジアスターゼはでんぷんを分解する酵素アミラーゼの俗称であるが、本薬は麦芽を原料とする植物アミラーゼに属し、α、βの両アミラーゼがあり、両者共にでんぷんに作用する。麦芽アミラーゼの至適pHは弱酸性(pH4.5〜5.5)であり、強酸、強アルカリで失活する1)
18.1.2 炭酸水素ナトリウム
速効性、全身性の制酸作用を示す。ただし、胃液のアルカリ化によるペプシンの失活及び発生したCO2により胃粘膜を刺激して二次的に胃液分泌を促す。
胃酸とは次式のように反応する。
NaHCO3 + HCl → NaCl + H2O + CO2
炭酸水素ナトリウムは消化管から吸収されやすいため、過剰に用いるとアルカローシスを生じる。また、粘液をアルカリ化することにより局所性の粘液溶解作用を示す2)
18.1.3 沈降炭酸カルシウム
不溶性カルシウム剤の1種で制酸作用を呈し、また吸着作用も現すので胃潰瘍及び胃酸過多症に制酸薬として用いる。
胃酸とは次式のように反応する。
CaCO3 + 2HCl → CaCl2 + H2O + CO2
生じた塩化物は腸へ移行して腸液のアルカリとの反応により再び炭酸塩に変化した後、排泄される。大量投与により吸収性制酸薬となり、アルカローシスを生じる。また便秘を起こす傾向がある。本薬1gは0.1mol/L塩酸約200mLを中和する効力がある3)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. ジアスターゼ

一般的名称 ジアスターゼ
一般的名称(欧名) Diastase
物理化学的性状 淡黄色〜淡褐色の粉末である。吸湿性である。
理化学知見その他 19.1 ジアスターゼ
KEGG DRUG D03329

19.2. メタケイ酸アルミン酸マグネシウム

一般的名称 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
一般的名称(欧名) Magnesium Aluminometasilicate
物理化学的性状 白色の粉末又は粒である。
水又はエタノール(99.5)にほとんど溶けない。
1gを希塩酸10mLと加熱するとき、大部分溶ける。
理化学知見その他 19.2 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
KEGG DRUG D03242

19.3. 炭酸水素ナトリウム

一般的名称 炭酸水素ナトリウム
一般的名称(欧名) Sodium Bicarbonate
分子式 NaHCO3
分子量 84.01
物理化学的性状 白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、特異な塩味がある。
水にやや溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
湿った空気中で徐々に分解する。
理化学知見その他 19.3 炭酸水素ナトリウム
KEGG DRUG D01203

19.4. 沈降炭酸カルシウム

一般的名称 沈降炭酸カルシウム
一般的名称(欧名) Precipitated Calcium Carbonate
分子式 CaCO3
分子量 100.09
物理化学的性状 白色の微細な結晶性の粉末で、におい及び味はない。
水にほとんど溶けないが、二酸化炭素が存在すると溶解性を増す。
エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
希酢酸、希塩酸又は希硝酸に泡立って溶ける。
理化学知見その他 19.4 沈降炭酸カルシウム
KEGG DRUG D00932

19.5. チョウジ末

一般的名称 チョウジ末
一般的名称(欧名) Powdered Clove
物理化学的性状 暗褐色を呈し、強い特異なにおいがあり、味は舌をやくようで、後に僅かに舌を麻痺させる。
理化学知見その他 19.5 チョウジ末
KEGG DRUG D03570

19.6. ウイキョウ末

一般的名称 ウイキョウ末
一般的名称(欧名) Powdered Fennel
物理化学的性状 帯緑淡褐色〜帯緑褐色を呈し、特異なにおい及び味がある。
理化学知見その他 19.6 ウイキョウ末
KEGG DRUG D06683

19.7. ケイヒ末

一般的名称 ケイヒ末
一般的名称(欧名) Powdered Cinnamon Bark
物理化学的性状 赤褐色〜褐色を呈し、特異な芳香があり、味は甘く、辛く、後にやや粘液性で、僅かに収れん性である。
理化学知見その他 19.7 ケイヒ末
KEGG DRUG D06712

19.8. ショウキョウ末

一般的名称 ショウキョウ末
一般的名称(欧名) Powdered Ginger
物理化学的性状 淡灰褐色〜淡灰黄色を呈し、特異なにおいがあり、味は極めて辛い。
理化学知見その他 19.8 ショウキョウ末
KEGG DRUG D06744

19.9. オウレン末

一般的名称 オウレン末
一般的名称(欧名) Powdered Coptis Rhizome
物理化学的性状 黄褐色〜灰黄褐色を呈し、弱いにおいがあり、味は極めて苦く、残留性で、唾液を黄色に染める。
理化学知見その他 19.9 オウレン末
KEGG DRUG D00092

19.10. サンショウ末

一般的名称 サンショウ末
一般的名称(欧名) Powdered Japanese Zanthoxylum Peel
物理化学的性状 暗黄褐色を呈し、強い特異な芳香があり、味は辛く舌を麻痺させる。
理化学知見その他 19.10 サンショウ末
KEGG DRUG D06733

19.11. カンゾウ末

一般的名称 カンゾウ末
一般的名称(欧名) Powdered Glycyrrhiza
物理化学的性状 淡黄褐色又は淡黄色〜灰黄色(皮去りカンゾウの粉末)を呈し、弱いにおいがあり、味は甘い。
理化学知見その他 19.11 カンゾウ末
KEGG DRUG D04365

20. 取扱い上の注意

アルミ袋を開封後は湿気を避けて遮光保存すること。

22. 包装

1.3g×3780包
1000g[アルミ袋;バラ]

23. 主要文献

  1. 第十八改正日本薬局方解説書, C2131-C2133, (2021), (廣川書店)
  2. 第十八改正日本薬局方解説書, C3131-C3135, (2021), (廣川書店)
  3. 第十八改正日本薬局方解説書, C3124-C3127, (2021), (廣川書店)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
日医工株式会社 お客様サポートセンター
〒930-8583 富山市総曲輪1丁目6番21
電話:0120-517-215
FAX:076-442-8948
製品情報問い合わせ先
日医工株式会社 お客様サポートセンター
〒930-8583 富山市総曲輪1丁目6番21
電話:0120-517-215
FAX:076-442-8948

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
日医工株式会社
富山市総曲輪1丁目6番21

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/12/17 版