医療用医薬品 : ノルディトロピン |
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総称名 | ノルディトロピン |
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一般名 | ソマトロピン(遺伝子組換え) |
欧文一般名 | Somatropin(Genetical Recombination) |
製剤名 | ソマトロピン(遺伝子組換え) |
薬効分類名 | ヒト成長ホルモン(遺伝子組換え)製剤 |
薬効分類番号 | 2412 |
ATCコード | H01AC01 |
KEGG DRUG |
D02691
ソマトロピン
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ノルディトロピンフレックスプロ注5mg | Norditropin FlexPro Injection | ノボノルディスクファーマ | 2412402P6027 | 34835円/キット | 処方箋医薬品注) |
ノルディトロピンフレックスプロ注10mg | Norditropin FlexPro Injection | ノボノルディスクファーマ | 2412402P7023 | 61197円/キット | 処方箋医薬品注) |
ノルディトロピンフレックスプロ注15mg | Norditropin FlexPro Injection | ノボノルディスクファーマ | 2412402P8020 | 99690円/キット | 処方箋医薬品注) |
成長ホルモン分泌刺激試験の種類 | 重症と診断される血清(血漿)成長ホルモン濃度の頂値 |
インスリン、アルギニン、グルカゴン | 1.8ng/mL以下 |
GHRP-2 | 9ng/mL以下 |
効能又は効果 | 用法及び用量 |
骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症 | 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.175mgを6〜7回に分けて皮下に注射する。 |
骨端線閉鎖を伴わないターナー症候群における低身長 | 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.35mgを6〜7回に分けて皮下に注射する。 |
骨端線閉鎖を伴わない軟骨異栄養症における低身長 | 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.35mgを6〜7回に分けて皮下に注射する。 |
成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る) | 通常開始用量として、1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.021mgを6〜7回に分けて皮下に注射する。患者の臨床症状に応じて1週間に体重kg当たり0.084mgを上限として漸増し、1週間に6〜7回に分けて皮下に注射する。なお、投与量は臨床症状及び血清インスリン様成長因子-I(IGF-I)濃度等の検査所見に応じて適宜増減する。ただし、1日量として1mgを超えないこと。 |
骨端線閉鎖を伴わないSGA(small-for-gestational age)性低身長症 | 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.23mgを6〜7回に分けて皮下に注射する。なお、効果不十分な場合は1週間に体重kg当たり0.47mgまで増量し、6〜7回に分けて皮下に注射する。 |
骨端線閉鎖を伴わないヌーナン症候群における低身長 | 通常1週間に体重kg当たり、ソマトロピン(遺伝子組換え)として0.23mgを6〜7回に分けて皮下に注射する。なお、効果不十分な場合は1週間に体重kg当たり0.47mgまで増量し、6〜7回に分けて皮下に注射する。 |
主にCYP3Aで代謝される薬剤 性ホルモン製剤 抗てんかん薬 シクロスポリン 等 | これらの薬剤の血中濃度が低下し、作用が減弱することがあるので、これらの薬剤の用量に注意すること。 | 成長ホルモンがCYP3Aにより代謝される化合物のクリアランスを増加させる可能性があるため。 |
糖質コルチコイド | 成長ホルモンの成長促進作用が抑制されることがある。 | 糖質コルチコイドが成長抑制作用を有するため。 |
糖質コルチコイド | 血清コルチゾール濃度が低下することがあるので、糖質コルチコイドの用量に注意すること。 | 成長ホルモンが11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型(11β-HSD-1)を抑制することにより、コルチゾンからコルチゾールへの変換を減少させるため。 |
経口エストロゲン [8.4参照] | 成長ホルモンの作用が抑制されることがある。成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る)の患者では本剤の増量を検討すること。 | エストロゲンがIGF-I産生を抑制するため。 |
糖尿病用薬 インスリン製剤 ビグアナイド系薬剤 スルホニルウレア剤 速効型インスリン分泌促進薬 α-グルコシダーゼ阻害剤 チアゾリジン系薬剤 DPP-4阻害剤 GLP-1受容体作動薬 SGLT2阻害剤 等 [9.1.1参照] | 本剤投与により、血糖値が上昇することがある。定期的に血糖値、HbA1c等を測定し、これらの薬剤の投与量の調整を行うこと。 | 成長ホルモンがインスリン感受性を低下させるため。 |
甲状腺ホルモン[8.2参照] | 本剤投与により甲状腺機能低下が顕在化又は悪化することがあるので、甲状腺ホルモンの用量に注意すること。 | 成長ホルモンの投与により、中枢性(二次性)甲状腺機能低下症があらわれることがあるため。 |
5%以上 | 1〜5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | そう痒(症)、発疹(じん麻疹、紅斑等) | |||
内分泌 | TSH上昇及び低下、耐糖能低下 | T3値の増加及び減少、T4値の増加及び減少、甲状腺機能低下症注) | ||
肝臓 | ALT上昇 | AST上昇、γ-GTP上昇 | ||
消化器 | 嘔気、嘔吐、腹痛 | |||
筋・骨格系 | 関節痛・下肢痛等の成長痛 | 筋痛、四肢痛、背部痛 | 踵骨骨端炎、筋痙縮、筋骨格硬直 | 大腿骨骨頭壊死、有痛性外脛骨、外骨腫、大腿骨骨頭辷り症、周期性四肢麻痺、側弯症等の脊柱変形の進行、関節硬直 |
投与部位 | 注射部位反応(熱感・疼痛・発赤・硬結) | 皮下脂肪の消失 | ||
神経系 | 倦怠感、頭痛、感覚障害(しびれ、錯感覚、感覚鈍麻等) | 手根管症候群 | 頭蓋内圧亢進に伴う乳頭浮腫・視覚異常・頭痛・悪心・嘔吐 | |
その他 | 浮腫 | ALP上昇 | LDH上昇、血清P上昇、蛋白尿、白血球数上昇、遊離脂肪酸上昇、尿潜血・顕微鏡的血尿、好酸球増多 | CK(CPK)上昇、ミオグロビン上昇 |
\ | N | Cmax(ng/mL) (幾何平均値;SD) | Tmax(hr) (中央値;SD) | AUC(ng・hr/mL) (幾何平均値;CV) |
ノルディトロピンS注5mg注) | 24 | 46.06;14.45 | 4.12;1.16 | 406.79;22.55 |
ノルディトロピンS注10mg注) | 25 | 45.18;14.05 | 4.13;1.52 | 392.18;23.20 |
ノルディトロピンS注15mg注) | 27 | 42.39;12.96 | 4.10;1.23 | 396.90;25.20 |
治療歴 | 対象人数 | 成長速度(cm/年) | ||
未治療時 | 前治療時 | 治療初年度 | ||
無 | 9 | 4.0±2.4 | − | 9.2±2.9 |
有 | 28 | − | 7.0±2.4 | 6.7±1.9 |
治療歴 | 対象人数 | 成長速度(cm/年) | ||
未治療時 | 前治療時 | 治療初年度 | ||
無 | 10 | 3.9±0.7 | − | 10.3±2.5 |
有 | 11 | − | 6.8±1.4 | 7.0±1.1 |
治療歴 | 対象人数 | 成長速度(cm/年) | ||
未治療時 | 前治療時 | 治療初年度 | ||
無 | 23 | 3.4±1.3 | − | 8.2±1.6 |
有 | 23 | 3.5±1.4 | 6.8±1.6 | 6.9±1.9 |
治療歴 | 対象人数 | 成長速度(cm/年) | |
未治療時 | 治療初年度 | ||
無 | 41 | 3.7±1.0 | 7.2±1.3 |
治療歴 | 対象人数 | 成長速度(cm/年) | |||
未治療時 | 前治療時 | 治療初年度 | |||
無 | 19 | 3.9±1.2 | − | 6.7±1.2 | |
有 | 2〜5ヵ月 | 2 | 4.2±0.6 | 10.3±5.1 | 7.3±2.1 |
6〜11ヵ月 | 4 | 3.9±1.7 | 7.3±1.0 | 5.2±1.2 | |
12〜18ヵ月 | 9 | 4.1±1.8 | 6.5±1.1 | 4.9±0.8 |
項目 | 投与群 | 試験開始 | 24週後 | 変化率(%) | 群間差 (95%信頼区間) p値 |
躯幹部体脂肪量(kg) | 本剤 (n=56) | 10.28±4.15 | 8.85±4.44 | −16.16±1.81 | −17.82 (−22.90,−12.74) p<0.0001 |
プラセボ (n=54) | 9.85±4.13 | 9.97±4.27 | 1.66±1.84 |
項目 | 投与群 | 試験開始 | 24週後 | 変化量 | 群間差 (95%信頼区間) p値 |
血清IGF-I SDスコア | 本剤 (n=56) | −2.16±1.33 | 1.16±1.92 | 3.35±0.17 | 3.34 (2.87,3.81) p<0.0001 |
プラセボ (n=54) | −2.47±1.11 | −2.44±1.26 | 0.01±0.17 |
項目 | 投与群 | 試験開始 | 48週後 | 変化率(%) | 群間差 (95%信頼区間) p値 |
躯幹部体脂肪量(kg) | 用量調整群 (n=65) | 9.37±3.77 | 8.73±4.15 | −8.12±2.36 | 1.23 (−7.03,9.48) p=0.7684 |
固定用量群 (n=31) | 9.79±5.26 | 9.15±5.71 | −9.35±3.42 |
項目 | 投与群 | 試験開始 | 48週後 | 変化量 | 群間差 (95%信頼区間) p値 |
血清IGF-I SDスコア | 用量調整群 (n=69) | −0.54±2.52 | 0.27±1.52 | 0.90±0.18 | −0.48 (−1.11,0.15) p=0.1312 |
固定用量群 (n=34) | −0.94±2.28 | 0.59±1.86 | 1.38±0.26 |
項目 | 投与群 | 52週後 | 104週後 | 208週後 |
Δ身長SDスコア | 0.23mg/kg/週 | 0.55±0.05 (n=33) | 0.79±0.07 (n=33) | 1.08±0.09 (n=30) |
0.47mg/kg/週 | 0.89±0.05 (n=34) | 1.39±0.07 (n=34) | 1.92±0.09 (n=29) | |
無治療群 | 0.08±0.08 (n=15) | − | − |
項目 | 投与群 | ベースライン | 52週後 | 104週後 | 156週後 | 208週後 |
身長SDスコア | 0.23mg/kg/週 | −2.95±0.62 (n=33) | −2.43±0.67 (n=31) | −2.19±0.72 (n=31) | −1.99±0.79 (n=27) | −1.88±0.78 (n=27) |
0.47mg/kg/週 | −2.90±0.67 (n=34) | −2.02±0.78 (n=34) | −1.41±0.69 (n=32) | −1.12±0.71 (n=29) | −0.91±0.72 (n=28) | |
成長速度SDスコア | 0.23mg/kg/週 | −1.70±0.99 (n=33) | 2.47±1.93 (n=31) | 1.11±1.24 (n=31) | 0.69±1.09 (n=27) | 0.28±1.33 (n=27) |
0.47mg/kg/週 | −2.03±1.45 (n=34) | 4.79±1.94 (n=34) | 2.89±1.13 (n=32) | 2.16±1.59 (n=29) | 1.47±1.87 (n=28) |
項目 | 投与群 | 104週後 | 群間差 (95%信頼区間) p値 |
Δ身長SDスコア | 0.23mg/kg/週 (n=25) | 0.84±0.09 | 0.63 (0.38,0.88) p<0.0001 |
0.47mg/kg/週 (n=26) | 1.47±0.09 |
項目 | 投与群 | ベースライン | 52週後 | 104週後 |
身長SDスコア | 0.23mg/kg/週 (n=25) | −3.24±0.76 | −2.62±0.71 | −2.40±0.72 |
0.47mg/kg/週 (n=26) | −3.25±0.71 | −2.25±0.84 | −1.78±0.94 | |
成長速度SDスコア | 0.23mg/kg/週 (n=25) | −1.99±1.17 | 2.80±1.13 | 0.58±1.59 |
0.47mg/kg/週 (n=26) | −1.70±1.33 | 5.01±1.92 | 2.65±1.76 |
一般的名称 | ソマトロピン(遺伝子組換え) |
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一般的名称(欧名) | Somatropin(Genetical Recombination) |
化学名 | ヒト成長ホルモン(遺伝子組換え) growth hormone human(genetical recombination) |
分子式 | C990H1528N262O300S7 |
分子量 | 22,125 |
物理化学的性状 | 本品は白色の粉末である。 |
KEGG DRUG | D02691 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2024/12/18 版 |