ドライアイ患者287例(有効性解析対象286例)を対象とした無作為化二重盲検比較試験において、観察期にプラセボ点眼液を2週間1日6回点眼後、本剤又は0.1%精製ヒアルロン酸ナトリウム点眼液を1日6回、4週間点眼した結果、本剤(シェーグレン症候群患者36例を含む144例)は対照薬(シェーグレン症候群患者32例を含む142例)に比較して、同等の角膜フルオレセイン染色スコア
*の低下が認められた。さらに、本剤は対照薬に比較して、角膜及び結膜ローズベンガル染色スコア
*を有意に低下させた。
副作用は本剤群144例中22例(15.3%)に認められ、主な副作用は眼刺激6.3%(9/144例)、眼脂2.8%(4/144例)及び眼の異物感2.8%(4/144例)であった
7)。
フルオレセイン染色スコア*の比較
| 本剤(n=144) | 0.1%HA(n=142) |
変化量 (4週後または中止時) | −2.12±0.14 | −2.08±0.13 |
群間差[95%信頼区間] (本剤−0.1%HA) | −0.03[−0.405〜0.338] |
ローズベンガル染色スコア*の比較
| 本剤(n=144) | 0.1%HA(n=141) |
変化量 (4週後または中止時) | −3.06±0.19 | −2.38±0.18 |
群間差[95%信頼区間] (本剤−0.1%HA) | −0.67[−1.18〜−0.16] |
*臨床試験でのスコアリング方法
フルオレセイン染色では角膜を上中下に3分割し、それぞれ0点から3点で障害の程度をスコア化し、合計9点満点として評価した。ローズベンガル染色では3分割した角膜の評価に加えて鼻側結膜及び耳側結膜をそれぞれ0点から3点で障害の程度をスコア化し、合計15点満点として評価した。