医療用医薬品 : ネキシウム |
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総称名 | ネキシウム |
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一般名 | エソメプラゾールマグネシウム水和物 |
欧文一般名 | Esomeprazole Magnesium Hydrate |
製剤名 | エソメプラゾールマグネシウム水和物カプセル |
薬効分類名 | プロトンポンプ・インヒビター |
薬効分類番号 | 2329 |
ATCコード | A02BC05 |
KEGG DRUG |
D01984
エソメプラゾールマグネシウム水和物
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KEGG DGROUP |
DG01646
プロトンポンプ阻害薬 (PPI)
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ネキシウムカプセル10mg | Nexium capsules | アストラゼネカ | 2329029M1027 | 34.7円/カプセル | 処方箋医薬品注) |
ネキシウムカプセル20mg | Nexium capsules | アストラゼネカ | 2329029M2023 | 59.3円/カプセル | 処方箋医薬品注) |
ジアゼパム フェニトイン シロスタゾール [16.7.1参照] | これらの薬剤の作用を増強することがある。 | 本剤は主に肝臓のチトクロームP450系薬物代謝酵素CYP2C19で代謝されるため、本剤と同じ代謝酵素で代謝される薬物の代謝、排泄を遅延させるおそれがある。 |
ワルファリン [16.7.1参照] | 抗凝血作用を増強し、出血に至るおそれがある。プロトロンビン時間国際標準比(INR)値等の血液凝固能の変動に十分注意しながら投与すること。 | 本剤は主に肝臓のチトクロームP450系薬物代謝酵素CYP2C19で代謝されるため、本剤と同じ代謝酵素で代謝される薬物の代謝、排泄を遅延させるおそれがある。 |
タクロリムス水和物 | タクロリムスの作用を増強することがある。 | 相互作用の機序は不明である。 これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。 |
メトトレキサート | 高用量のメトトレキサートを投与する場合は、一時的に本剤の投与を中止することを考慮すること。 | 相互作用の機序は不明である。 これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。 |
ジゴキシン メチルジゴキシン | これらの薬剤の作用を増強することがある。 | 本剤の胃酸分泌抑制作用によりジゴキシンの加水分解が抑制され、ジゴキシンの血中濃度が上昇することがある。 |
イトラコナゾール | これらの薬剤の作用を減弱することがある。 | 本剤の胃酸分泌抑制作用によりこれらの薬剤の溶解性が低下し、これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。 |
チロシンキナーゼ阻害剤 ゲフィチニブ ニロチニブ エルロチニブ | これらの薬剤の作用を減弱することがある。 | 本剤の胃酸分泌抑制作用によりこれらの薬剤の溶解性が低下し、これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。 |
ボリコナゾール | 本剤の作用を増強することがある。 | 本剤のCmax及びAUCが増加するおそれがある。ボリコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP2C19及びCYP3A4)を阻害することが考えられる。 |
ネルフィナビルメシル酸塩 | ネルフィナビルの作用を減弱することがある。 | 相互作用の機序は不明である。 ネルフィナビルの血中濃度が低下することがある。 |
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の作用を減弱することがある。 | セイヨウオトギリソウが本剤の代謝酵素(CYP2C19及びCYP3A4)を誘導し、本剤の代謝が促進され血中濃度が低下することが考えられる。 |
1〜5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | 発疹、皮膚炎、そう痒症、蕁麻疹 | 光線過敏、多形紅斑 | |
消化器 | 腹痛、下痢、嘔吐、便秘、口内炎、カンジダ症、口渇 | 鼓腸、悪心、顕微鏡的大腸炎(collagenous colitis、lymphocytic colitis) | |
肝臓 | 肝酵素上昇 | ||
血液 | 白血球数減少 | ||
精神神経系 | 頭痛、錯感覚、傾眠、浮動性めまい | 不眠症、うつ病 | |
その他 | CK上昇、回転性めまい、女性化乳房、味覚障害 | 脱毛症、関節痛、筋痛、霧視、倦怠感、多汗症、筋力低下、低マグネシウム血症(低カルシウム血症、低カリウム血症を伴うことがある)、末梢性浮腫 |
5%以上 | 1〜5%未満 | 1%未満注) | |
過敏症 | 発疹 | ||
消化器 | 下痢・軟便(33.4%)、 味覚異常(10.5%) | 口内炎、腹痛、食道炎、悪心、腹部膨満感、便秘 | 舌炎、口渇、十二指腸炎 |
肝臓 | AST上昇 | 肝機能異常、ALT上昇、Al-P上昇、ビリルビン上昇、LDH上昇 | |
血液 | 好酸球数増多、血小板数減少、貧血、白血球数増多、白血球分画異常 | ||
精神神経系 | 頭痛、しびれ感、めまい、睡眠障害 | ||
その他 | 尿糖陽性 | 尿蛋白陽性、尿酸上昇、総コレステロール上昇、QT延長、発熱、倦怠感、カンジダ症、動悸、霧視 |
投与量 | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | AUC(ng・hr/mL) | T1/2(hr) |
10mg | 245.2(186.5-328.1) | 2.50(1.00-5.00) | 552.6a)(369.6-822.1) | 1.05a)(0.85-1.31) |
20mg | 490.5(369.6-645.9) | 2.75(0.75-6.00) | 1115.6(801.3-1557.8) | 1.08(0.91-1.26) |
投与量 | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | AUC(ng・hr/mL) | T1/2(hr) |
10mg | 376.5(283.2-497.4) | 1.75(1.00-5.00) | 822.1a)(556.1-1219.3) | 1.16a)(0.94-1.43) |
20mg | 884.2(670.1-1167.5) | 2.25(1.00-4.00) | 2068.9(1485.2-2880.6) | 1.25(1.06-1.46) |
被験者の年齢及び体重 | 投与量 | n | エソメプラゾールの薬物動態パラメータ | |||
Cmax(ng/mL)a) | Tmax(hr)b) | AUCτ(ng・hr/mL)a) | T1/2(hr)c) | |||
1歳以上 10kg以上20kg未満 | 10mg | 9 | 854(141.7%) | 1.58(1.03-5.92) | 2261(42.6%)d) | 0.80±0.18d) |
1〜11歳 20kg以上 | 10mg | 10 | 537(110.4%) | 1.52(0.92-6.00) | 995(78.3%)e) | 0.97±0.55e) |
20mg | 10 | 1908(41.5%) | 1.47(0.93-1.52) | 3459(50.9%) | 1.08±0.44 | |
12〜14歳 20kg以上 | 10mg | 9 | 311(91.7%) | 1.57(0.93-2.95) | 619(105.5%) | 1.37±0.88 |
20mg | 10 | 981(51.3%) | 1.75(0.95-3.00) | 1918(33.6%) | 1.06±0.25 |
エソメプラゾール20mg(188例) | エソメプラゾール10mg(188例) | オメプラゾール10mg(187例) | |
再発例数 | 14例 | 22例 | 31例 |
投与24週後の非再発率a)[95%信頼区間] | 92.0%[88.0〜96.0%] | 87.5%[82.7〜92.4%] | 82.7%[77.2〜88.3%] |
ハザード比[95%信頼区間] | 0.62[0.32〜1.21] (エソメプラゾール20mg群vsエソメプラゾール10mg群) 0.43[0.23〜0.80] (エソメプラゾール20mg群vsオメプラゾール10mg群) | ||
p値b) | p=0.158 (エソメプラゾール20mg群vsエソメプラゾール10mg群) p=0.007 (エソメプラゾール20mg群vsオメプラゾール10mg群) |
エソメプラゾール20mg(173例) | プラセボ(168例) | |
発症例数 | 6例 | 56例 |
投与24週間後の非発症率a)[95%信頼区間] | 96.0%[92.8〜99.1%] | 64.4%[56.8〜71.9%] |
ハザード比[95%信頼区間] | 0.09[0.04〜0.20] | |
p値b) | p<0.001 |
投与群 | 52週後非発症率(Kaplan-Meier法) |
エソメプラゾール20mg群(130例) | 95.9% |
エソメプラゾール20mg(182例) | プラセボ(182例) | |
発症例数 | 2例 | 22例 |
投与48週間後の非発症率a)[96.65%信頼区間] | 98.3%[95.7〜100%] | 81.2%[72.7〜89.7%] |
ハザード比[96.65%信頼区間] | 0.09[0.02〜0.41] | |
p値b) | p<0.001 |
投与群(投与例数) | 第1群(10例) | 第2群(10例) | 第3群(10例) | 第4群(10例) | 第5群(10例) |
年齢 | 1歳以上 | 1〜11歳 | 12〜14歳 | ||
体重 | 10kg以上20kg未満 | 20kg以上 | |||
投与量 | 10mg | 10mg | 20mg | 10mg | 20mg |
Kaplan-Meier法による最終時点の累積持続消失率 | |||||
胸やけ | 100%(2例) | 66.7%(3例) | 100%(1例) | 50%(2例) | 75%(4例) |
呑酸 | 75%(4例) | 100%(3例) | 80%(5例) | 50%(4例) | 100%(4例) |
心窩部痛 | 100%(2例) | 50%(6例) | 100%(6例) | 40%(5例) | 57.1%(7例) |
上腹部不快感 | 100%(3例) | 66.7%(6例) | 100%(4例) | 60%(5例) | 50%(6例) |
投与対象 | 逆流性食道炎が治癒した患者 | 消化性潰瘍の既往を有するNSAID又は低用量アスピリンを継続服用している患者 | ||
評価期間 | 24週間 | 32週間 | ||
投与群(投与例数)a) | グループ1(7例) | グループ2(19例b)) | グループ3(9例) | グループ4(13例) |
体重 | 10kg以上20kg未満 | 20kg以上 | 10kg以上20kg未満 | 20kg以上 |
再発例数c) | 0例 | 1例d) | 1例e) | 0例 |
再発割合[95%信頼区間]c),f) | 0.0%[0.0〜41.0%] | 5.3%[0.1〜26.0%] | 11.1%[0.3〜48.2%] | 0.0%[0.0〜24.7%] |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/06/18 版 |