医療用医薬品 : アゼルニジピン |
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総称名 | アゼルニジピン |
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一般名 | アゼルニジピン |
欧文一般名 | Azelnidipine |
薬効分類名 | 持続性Ca拮抗剤 |
薬効分類番号 | 2149 |
KEGG DRUG |
D01145
アゼルニジピン
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KEGG DGROUP |
DG01928
ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬
DG03231
血圧降下薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
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2.禁忌 4.効能または効果 6.用法及び用量 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 14.適用上の注意 15.その他の注意 16.薬物動態 17.臨床成績 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 20.取扱い上の注意 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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アゼルニジピン錠8mg「ケミファ」 (後発品) | Azelnidipine Tablets 8mg"Chemiphar" | 日本ケミファ | 2149043F1097 | 10.4円/錠 | 処方箋医薬品注) |
アゼルニジピン錠16mg「ケミファ」 (後発品) | Azelnidipine Tablets 16mg"Chemiphar" | 日本ケミファ | 2149043F2093 | 11.4円/錠 | 処方箋医薬品注) |
以下のアゾール系抗真菌剤 イトラコナゾール(イトリゾール)、ミコナゾール(経口剤、注射剤、口腔用剤)(フロリード、オラビ)、フルコナゾール(ジフルカン)、ホスフルコナゾール(プロジフ)、ボリコナゾール(ブイフェンド)、ポサコナゾール(ノクサフィル) [2.3、16.7.1参照] | アゼルニジピン8mgとイトラコナゾール50mg注)との併用により本剤のAUCが2.8倍に上昇することが報告されている。 | これらの薬剤がCYP3A4を阻害し、本剤のクリアランスが低下すると考えられる。 |
HIVプロテアーゼ阻害剤 リトナビル含有製剤(ノービア、カレトラ)、アタザナビル硫酸塩(レイアタッツ)、ホスアンプレナビルカルシウム水和物(レクシヴァ)、ダルナビル含有製剤(プリジスタ、プレジコビックス、シムツーザ) コビシスタット含有製剤 ゲンボイヤ、プレジコビックス、シムツーザ ニルマトレルビル・リトナビル パキロビッド エンシトレルビル フマル酸 ゾコーバ [2.3参照] | 本剤の作用が増強されるおそれがある。 | これらの薬剤がCYP3A4を阻害し、本剤のクリアランスが低下すると考えられる。 |
他の降圧剤 | 過度の降圧が起こるおそれがある。必要があれば他の降圧剤あるいは本剤を減量すること。 | 作用メカニズムの異なる降圧剤の併用により薬理作用が増強される。 |
ジゴキシン | ジゴキシンのCmaxが1.5倍、AUCが1.3倍に上昇することが報告されている。必要があればジゴキシンを減量すること。 | ジゴキシンの腎排泄(尿細管分泌)及び腎外からの排泄を阻害するためと考えられる。 |
アゾール系抗真菌剤(併用禁忌の薬剤又はそれ以外の外用剤を除く) ホスラブコナゾール等 | 本剤の作用が増強されるおそれがある。必要があれば本剤を減量又は中止、あるいはこれらの薬剤の投与を中止すること。 | これらの薬剤がCYP3A4を阻害し、本剤のクリアランスが低下すると考えられる。 |
シメチジン イマチニブメシル酸塩 マクロライド系抗生物質 エリスロマイシン、 クラリスロマイシン等 | 本剤の作用が増強されるおそれがある。必要があれば本剤を減量あるいはこれらの薬剤の投与を中止すること。 | これらの薬剤がCYP3A4を阻害し、本剤のクリアランスが低下すると考えられる。 |
シンバスタチン [16.7.2参照] | シンバスタチンのAUCが2.0倍に上昇することが報告されている。必要があれば本剤又はシンバスタチンの投与を中止すること。 | これらの薬剤がCYP3A4を競合的に阻害することにより、相互のクリアランスが低下すると考えられる。 腎機能障害のある患者は特に注意すること。 |
シクロスポリン | 本剤又はこれらの薬剤の作用が増強されるおそれがある。必要があれば本剤又はこれらの薬剤を減量すること。 | これらの薬剤がCYP3A4を競合的に阻害することにより、相互のクリアランスが低下すると考えられる。 腎機能障害のある患者は特に注意すること。 |
ベンゾジアゼピン系薬剤 ジアゼパム、 ミダゾラム、 トリアゾラム等 経口黄体・卵胞ホルモン 経口避妊薬等 | 本剤又はこれらの薬剤の作用が増強されるおそれがある。必要があれば本剤又はこれらの薬剤を減量すること。 | これらの薬剤がCYP3A4を競合的に阻害することにより、相互のクリアランスが低下すると考えられる。 |
タンドスピロンクエン酸塩 | 本剤の作用が増強されるおそれがある。必要があれば本剤を減量あるいはタンドスピロンクエン酸塩の投与を中止すること。 | セロトニン受容体を介した中枢性の血圧降下作用が降圧作用を増強する。 |
リファンピシン フェニトイン フェノバルビタール | 本剤の作用が減弱されるおそれがある。 | これらの薬剤の代謝酵素誘導作用により、本剤のクリアランスが上昇すると考えられる。 |
グレープフルーツジュース [16.7.3参照] | 本剤の血中濃度が上昇することが報告されている。降圧作用が増強されるおそれがあることから、本剤の服用中はグレープフルーツジュースを飲用しないよう注意すること。 | グレープフルーツジュースに含まれる成分がCYP3A4による本剤の代謝を阻害し、クリアランスを低下させるためと考えられる。 |
1〜3%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | そう痒、発疹 | 血管浮腫、光線過敏性反応 | |
精神神経系 | 頭痛・頭重感 | 立ちくらみ、ふらつき、めまい | 眠気 |
消化器 | 便秘 | 胃部不快感、悪心、腹痛、下痢、歯肉肥厚、口内炎 | |
循環器 | 動悸、顔面潮紅、ほてり | ||
血液 | 好酸球増多 | ||
肝臓 | ALT上昇、AST上昇、LDH上昇 | ALP上昇、総ビリルビン上昇 | γ-GTP上昇、肝機能異常 |
泌尿器 | BUN上昇、尿硝子円柱増加 | クレアチニン上昇、頻尿 | |
その他 | 尿酸上昇 | 総コレステロール上昇、CK上昇、カリウム上昇、カリウム低下 | 倦怠感、異常感(浮遊感、気分不良等)、浮腫、しびれ、乳び腹水注) |
投与量 | 投与日数 | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2α(hr) | t1/2β(hr) | AUC0-24(ng・hr/mL) |
8mg | 1日目 | 11.8±1.4 | 3.2±0.3 | 1.3±0.2 | 23.1±8.1 | 59.7±6.9 |
7日目 | 14.7±1.6 | 2.2±0.3 | 1.0±0.1 | 19.2±2.2 | 81.6±13.4 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0-48(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
アゼルニジピン錠8mg「ケミファ」 | 40.935±12.250 | 5.515±2.460 | 2.67±0.73 | 9.82±2.49 |
カルブロック錠8mg | 37.558±11.166 | 4.852±1.793 | 2.81±0.55 | 9.87±3.45 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0-48(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
アゼルニジピン錠16mg「ケミファ」 | 91.341±24.391 | 11.510±4.654 | 3.15±0.89 | 10.38±2.69 |
カルブロック錠16mg | 84.421±22.292 | 10.196±4.160 | 3.05±0.63 | 10.86±3.19 |
投与日数 | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | AUC0-24(ng・hr/mL) |
1日目 | 8.6±0.87 | 4.7±0.67 | 9.1±1.34 | 67.3±5.81 |
7日目 | 17.1±2.08#1) | 3.5±0.56 | 19.7±4.86 | 154.5±17.79#1) |
対象 | Cmax注)(ng/mL) | AUC0-∞注)(ng・hr/mL) | CL/F(mL/min) |
肝機能障害患者 | 6.0 | 52.8 | 3152.5±2342.2 |
健康人 | 8.2 | 68.0 | 2345.2±1449.1 |
投与日数 | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | AUC0-24(ng・hr/mL) |
1日目 | 15.8±2.1 | 4.4±1.0 | 6.4±1.7#1) | 107.0±16.9 |
7日目 | 25.7±3.6#2) | 3.2±0.5 | 8.6±1.6#2) | 242.8±48.8#2) |
投与法 | Cmax注)(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | AUC0-tz注)(ng・hr/mL) |
シンバスタチン単独 | 1.5(0.5) | 1.4±0.9 | 2.3±0.6 | 4.6(0.6) |
シンバスタチン+アゼルニジピン錠併用 | 2.8(0.4) | 1.9±1.1 | 2.7±0.9 | 9.2(0.4) |
服用法 | Cmax注)(ng/mL) | Tmax(hr) | AUC0-24注)(ng・hr/mL) |
水 | 6.3(5.6〜7.0) | 2.1(1.8〜2.4) | 45.1(39.0〜52.0) |
グレープフルーツジュース | 15.7#1)(12.8〜19.2) | 3.9#1)(3.0〜4.7) | 147.9#1)(120.6〜181.4) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |