医療用医薬品 : アトルバスタチン |
List Top |
総称名 | アトルバスタチン |
---|---|
一般名 | アトルバスタチンカルシウム水和物 |
欧文一般名 | Atorvastatin Calcium Hydrate |
薬効分類名 | HMG-CoA還元酵素阻害剤 |
薬効分類番号 | 2189 |
ATCコード | C10AA05 |
KEGG DRUG |
D02258
アトルバスタチンカルシウム水和物
|
KEGG DGROUP |
DG01946
脂質低下薬
|
JAPIC | 添付文書(PDF) |
2.禁忌 4.効能または効果 5.効能又は効果に関連する注意 6.用法及び用量 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 14.適用上の注意 16.薬物動態 17.臨床成績 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 20.取扱い上の注意 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
---|---|---|---|---|---|
アトルバスタチン錠5mg「ケミファ」 (後発品) | Atorvastatin Tablets 5mg"Chemiphar" | 日本ケミファ | 2189015F1210 | 10.1円/錠 | 処方箋医薬品注) |
アトルバスタチン錠10mg「ケミファ」 (後発品) | Atorvastatin Tablets 10mg"Chemiphar" | 日本ケミファ | 2189015F2216 | 15.8円/錠 | 処方箋医薬品注) |
グレカプレビル・ピブレンタスビル (マヴィレット) [2.4参照] | グレカプレビル・ピブレンタスビル(400mg・120mg)との併用により、アトルバスタチンのAUCが8.28倍、Cmaxが22.0倍に上昇したとの報告がある。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。 | 機序:グレカプレビルのOATP1B1/1B3及びBCRP阻害、ピブレンタスビルのOATP1B1及びBCRP阻害に基づく作用によるものと考えられている。 |
フィブラート系薬剤 ベザフィブラート 等 [9.2.2、11.1.1参照] | 筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 | 機序:フィブラート系薬剤とHMG-CoA還元酵素阻害剤との副作用誘発性の相加作用が示唆されている。 危険因子:腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者 |
ニコチン酸製剤 ニセリトロール 等 [11.1.1参照] | 筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 | 機序:ニコチン酸製剤とHMG-CoA還元酵素阻害剤との副作用誘発性の相加作用が示唆されている。 危険因子:腎機能障害 |
免疫抑制剤 シクロスポリン 等 [11.1.1参照] | 1)筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。2)シクロスポリンとの併用により、本剤のAUC0-24hが8.7倍に上昇したとの報告がある。 | 機序:1)シクロスポリンとHMG-CoA還元酵素阻害剤との副作用誘発性の相加作用、2)シクロスポリンによるHMG-CoA還元酵素阻害剤の代謝・胆汁中排泄に対する競合阻害に基づく相互作用、3)シクロスポリンによる本剤の肝への取り込み阻害に基づく相互作用が示唆されている。 危険因子:腎機能障害 |
アゾール系抗真菌薬 イトラコナゾール 等 エリスロマイシン [11.1.1参照] | 筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 | 機序:アゾール系抗真菌薬又はエリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用が考えられている。 危険因子:腎機能障害 |
クラリスロマイシン | 本剤の血漿中薬物濃度の有意な上昇(Cmax:+55.9%、AUC0-Tlast:+81.8%)がみられた。 | 機序:クラリスロマイシンのCYP3A4に対する阻害作用が考えられている。 |
HIVプロテアーゼ阻害剤 ロピナビル・リトナビル 等 | ロピナビル・リトナビルとの併用により本剤のAUCが5.88倍に上昇するとの報告がある。 | 機序:これらの薬剤によるCYP3A4の阻害が考えられている。 |
ニルマトレルビル・リトナビル | 併用により本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。本剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、十分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること。 | 機序:本剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
エンシトレルビル フマル酸 | 併用により本剤の血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。 | 機序:エンシトレルビル フマル酸のCYP3Aに対する阻害作用が考えられている。 |
グラゾプレビル | グラゾプレビル(200mg)との併用により本剤の血漿中薬物濃度が上昇した(Cmax:5.66倍、AUC0-∞:3.00倍)との報告がある。 | 機序:グラゾプレビルによる腸管のCYP3A及びBCRPの阻害が考えられている。 |
レテルモビル | レテルモビルとの併用により本剤の血漿中薬物濃度が上昇した(Cmax:2.17倍、AUC0-∞:3.29倍)との報告がある。 | 機序:レテルモビルによるCYP3A、OATP1B1/1B3及びBCRPの阻害が考えられている。 |
フチバチニブ | 併用により本剤の血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなるおそれがある。 | 機序:フチバチニブによるBCRPの阻害が考えられている。 |
グレープフルーツジュース | グレープフルーツジュース1.2L/日との併用により、本剤のAUC0-72hが約2.5倍に上昇したとの報告がある。 | 機序:グレープフルーツジュースによるCYP3A4の阻害が考えられている。 |
エファビレンツ | 本剤の血漿中薬物濃度が低下した(Cmax:-12%、AUC0-24h:-43%)との報告がある。 | 機序:エファビレンツによるCYP3A4の誘導が考えられている。 |
リファンピシン | リファンピシン投与17時間後に本剤を投与したところ本剤の血漿中薬物濃度が低下した(Cmax:-40%、AUC:-80%)との報告がある。 | 機序:リファンピシンによるCYP3A4の誘導が考えられている。 |
ベキサロテン | ベキサロテンとの併用により本剤のAUCが約50%低下したとの報告がある。 | 機序:ベキサロテンによるCYP3A4の誘導が考えられている。 |
陰イオン交換樹脂 | 本剤の血漿中薬物濃度が約25%低下したが、LDL-コレステロールの低下率はそれぞれを単独で使用したときより大きかった。 | 機序:これらの薬剤によるアトルバスタチンの吸収阻害(吸着)に基づく血漿中薬物濃度の低下が考えられている。 |
ジゴキシン | 定常状態において血漿中ジゴキシン濃度が上昇する(本剤10mg投与でCmax:+9.9%、AUC0-24h:+3.6%、CLr:129→128mL/min、80mg投与でCmax:+20.0%、AUC0-24h:+14.8%、CLr:160→149mL/min)ことが報告されている。併用する場合は、血漿中薬物濃度のモニターを十分に行うこと。 | 機序:本剤によるジゴキシンのP-gpを介した排出の抑制が示唆されている。 |
経口避妊薬 ノルエチンドロン−エチニルエストラジオール | ノルエチンドロン(Cmax:+24%、AUC0-24h:+28%)及びエチニルエストラジオール(Cmax:+30%、AUC0-24h:+19%)の血漿中濃度の上昇が認められた。 | 機序:本剤によるノルエチンドロン及びエチニルエストラジオールの初回通過効果の減少が考えられている。 |
5%以上 | 0.1〜5%未満 | 頻度不明 | |
皮膚 | そう痒感、発疹、皮疹、発赤 | 脱毛症、光線過敏、皮膚乾燥、皮膚亀裂、爪の障害 | |
血液 | 血小板減少、白血球減少、貧血 | ||
肝臓 | AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇 | Al-P上昇、LDH上昇、肝障害 | |
消化器 | アミラーゼ上昇、嘔吐、下痢、胃炎、軟便、嘔気、口内炎、胸やけ、便秘、胃不快感、腹痛、心窩部痛(心窩部の疼痛)、腹部膨満感 | 膵炎、胆汁うっ滞性黄疸、食欲不振、消化不良、悪心、口渇、舌痛、舌炎、舌のしびれ、口のしびれ、口唇炎、咽頭不快感 | |
呼吸器 | 咳 | ||
筋骨格系 | CK上昇 | 痙攣、筋炎、筋肉痛、血中ミオグロビン上昇、無力症、関節痛、頸・肩のこり、胸痛、背部痛、こわばり感、腱炎、腱痛 | |
感覚器 | 異常感覚、末梢神経障害、耳鳴、霧視 | ||
精神神経系 | めまい、不眠(症) | 勃起障害、四肢しびれ(感)、眠気、健忘症、抑うつ、悪夢 | |
内分泌 | テストステロン低下 | コリンエステラーゼ上昇、TSH上昇、ACTH上昇、アルドステロン低下 | 女性化乳房 |
代謝異常 | グルコース上昇、HbA1c上昇、血清鉄低下 | 低血糖症 | |
腎臓 | K上昇 | BUN上昇、血中クレアチニン増加、血尿 | |
その他 | 脳梗塞、肺炎、頭痛、全身倦怠(感)、帯状疱疹 | 浮腫(顔面・四肢等)、動悸、頻脈、味覚異常、頻尿、排尿困難、着色尿、熱感、発熱 |
投与量(mg/man) | Cmax(ng/mL) | Tmax(h) | t1/2(h) | AUC0-∞(ng・h/mL) |
5 | 2.64±1.36 | 0.6±0.2 | 10.60±2.91 | 17.33±9.29 |
10 | 3.42±1.51 | 0.8±0.3 | 9.44±2.50 | 34.57±15.79 |
20 | 11.29±4.42 | 0.9±0.6 | 10.69±2.91 | 50.87±18.44 |
40 | 27.05±10.75 | 0.9±0.6 | 10.08±2.65 | 117.91±40.88 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0−48h(ng・h/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(h) | t1/2(h) | |
アトルバスタチン錠5mg「ケミファ」 | 12.5814±5.3892 | 2.0850±1.5679 | 1.22±1.11 | 9.36±2.48 |
リピトール錠5mg | 12.3228±5.7405 | 2.0676±1.1358 | 0.81±0.48 | 9.98±2.91 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0−48h(ng・h/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(h) | t1/2(h) | |
アトルバスタチン錠10mg「ケミファ」 | 24.5892±10.7830 | 4.5806±2.5349 | 1.45±1.15 | 10.14±2.84 |
リピトール錠10mg | 25.8629±11.0151 | 4.8994±2.3961 | 0.88±0.72 | 10.11±3.21 |
用量(mg) | 例数 | 総コレステロール(%) | トリグリセリド(%) | HDL-コレステロール(Δmg/dL) |
5 | 51 | -25.0 | -19.7 | 3.2 |
10 | 51 | -30.2 | -16.7 | 5.2 |
20 | 52 | -33.8 | -12.0 | 6.1 |
用量(mg) | 例数 | LDL-コレステロール(%) | 総コレステロール<220mg/dL割合(%) | LDL-コレステロール<150mg/dL割合(%) |
5 | 51 | -32.0 | 56.9 | 74.5 |
10 | 51 | -39.6 | 72.5 | 86.3 |
20 | 52 | -49.5 | 86.5 | 90.4 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2024/04/17 版 |