16.1.1 健康成人男子12名にトコフェロールニコチン酸エステルとして600
注)mgを食後単回経口投与後、未変化体及びトコフェロール濃度を測定した。
未変化体は投与後6時間で最高血漿中濃度(Cmax=0.615μg/mL)を示し、以後、消失半減期4.3時間で速やかに減少した。また、トコフェロール濃度(内因性トコフェロール濃度を除したもの)は投与後10時間で最高血漿中濃度(Cmax=1.62μg/mL)を示し、以後、消失半減期38.5時間で緩徐に減少した
1)。
トコフェロールニコチン酸エステル単回経口投与時の血漿中未変化体及びα-トコフェロール濃度(Mean±S.E.,n=12)
16.1.2 生物学的同等性試験
トコフェロールニコチン酸エステルカプセル200mg「サワイ」とユベラNカプセル100mgを健康成人男子にそれぞれトコフェロールニコチン酸エステルとして600mg
注)食後単回経口投与(クロスオーバー法)し、血清中トコフェロールニコチン酸エステル濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された
2)。
各製剤投与時の薬物動態パラメータ
| 製剤投与量 (トコフェロールニコチン酸エステルとして) | Cmax(μg/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) | AUC0-24hr(μg・hr/mL) |
トコフェロールニコチン酸エステルカプセル200mg「サワイ」 | 3カプセル (600mg) | 1.20±0.33 | 4.3±0.8 | 2.9±1.7 | 4.93±2.01 |
ユベラNカプセル100mg | 6カプセル (600mg) | 1.23±0.40 | 4.0±0.9 | 2.1±0.7 | 5.44±2.08 |
血清中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.2.1 食事の影響
健康成人男子4名にトコフェロールニコチン酸エステルとして600
注)mgを経口投与した結果、食後服用は空腹時服用に比べ、最高血漿中濃度は32倍、AUCは29倍高い値を示した。トコフェロールニコチン酸エステルの吸収には食事が強く影響する
3)。
注)本剤の承認された用法及び用量は「通常成人1日300〜600mgを3回に分けて経口投与する。」である。