医療用医薬品 : ノボエイト

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医薬品情報


総称名 ノボエイト
一般名 ツロクトコグ アルファ(遺伝子組換え)
欧文一般名 Turoctocog Alfa(Genetical Recombination)
製剤名 ツロクトコグ アルファ(遺伝子組換え)
薬効分類名 遺伝子組換え型血液凝固第VIII因子製剤
薬効分類番号 6343
ATCコード B02BD02
KEGG DRUG D10227 ツロクトコグアルファ
商品一覧
KEGG DGROUP DG00170 血液凝固第VIII因子
商品一覧 商品一覧(他薬効を含む)
JAPIC 添付文書(PDF)

添付文書情報 2019年7月 改訂 (第3版)


効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬物動態 臨床成績 薬効薬理 理化学的知見 取扱い上の注意 包装 主要文献

商品情報 組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
ノボエイト静注用250 NovoEight ノボノルディスクファーマ 6343440D1023 19249円/瓶 生物由来製品 , 処方箋医薬品
ノボエイト静注用500 NovoEight ノボノルディスクファーマ 6343440D2020 41367円/瓶 生物由来製品 , 処方箋医薬品
ノボエイト静注用1000 NovoEight ノボノルディスクファーマ 6343440D3026 77026円/瓶 生物由来製品 , 処方箋医薬品
ノボエイト静注用1500 NovoEight ノボノルディスクファーマ 6343440D4022 104586円/瓶 生物由来製品 , 処方箋医薬品
ノボエイト静注用2000 NovoEight ノボノルディスクファーマ 6343440D5029 136448円/瓶 生物由来製品 , 処方箋医薬品
ノボエイト静注用3000 NovoEight ノボノルディスクファーマ 6343440D6025 199636円/瓶 生物由来製品 , 処方箋医薬品

効能・効果及び用法・用量

効能効果

血液凝固第VIII因子欠乏患者における出血傾向の抑制

用法用量

本剤を添付の溶解液全量で溶解し、1〜2mL/分で緩徐に静脈内に注射する。
通常、1回体重1kg当たり10〜30国際単位を投与するが、症状に応じて適宜増減する。
定期的に投与する場合、通常、体重1kg当たり20〜40国際単位を隔日投与、又は20〜50国際単位を週3回投与し、12歳未満の小児に対しては体重1kg当たり25〜50国際単位を隔日投与、又は25〜60国際単位を週3回投与する。

用法用量に関連する使用上の注意

1国際単位(IU)の第VIII因子活性は健常人の血漿1mL中の第VIII因子活性に相当する。必要量は、体重1kg当たり1IUの第VIII因子の投与により血漿第VIII因子活性が2IU/dL上昇するという経験則より、以下の計算式に基づいて算出すること。

必要な単位(IU)=体重(kg)×第VIII因子の目標上昇値(%又はIU/dL)×0.5(IU/kg/IU/dL)

出血症状の程度に応じて必要な期間、以下の表に示す第VIII因子活性(%又はIU/dL)を下回らないように維持する。用量及び投与の間隔は臨床的な効果が得られるように個々の症例に応じて調整すること。

出血エピソード及び外科手術における用量の指標

出血の程度/外科手術の種類必要な第VIII因子活性値(%)
(IU/dL)
投与の間隔(時間):治療期間(日)
出血軽度
関節内出血、筋肉内出血又は口腔内出血の早期
20〜4012〜24時間毎:疼痛が改善し、出血エピソードが回復するまで
中等度
より進行した関節内出血、筋肉内出血又は血腫
30〜6012〜24時間毎:疼痛や急性の障害が回復するまで3〜4日又はそれ以上
重度
生命を脅かす出血
60〜1008〜24時間毎:危機的状況から脱するまで
外科手術小手術
抜歯を含む
30〜6024時間毎:必要に応じて回復するまで
大手術80〜100
(手術前〜術後)
8〜24時間毎に注射し、第VIII因子レベルを創傷が治癒するまで維持する。引き続き7日間、第VIII因子レベルを30〜60%(IU/dL)に維持する

使用上の注意

慎重投与

ハムスター細胞由来の生物学的製剤に過敏症の既往歴のある患者

本剤の成分又は他の第VIII因子製剤に対し過敏症の既往歴のある患者

重要な基本的注意

本剤の投与によりアナフィラキシーを含むアレルギー反応があらわれることがあるので、観察を十分に行うこと。(「3.副作用」の項参照)

患者の血中に血液凝固第VIII因子に対するインヒビターが発生するおそれがある。特に、血液凝固第VIII因子製剤による補充療法開始後、投与回数が少ない時期(補充療法開始後の比較的早期)や短期間に集中して補充療法を受けた時期にインヒビターが発生しやすいことが知られている。本剤を投与しても予想した止血効果が得られない場合には、インヒビターの発生を疑い、回収率やインヒビターの検査を行うなど注意深く対応し、適切な処置を行うこと。

本剤の在宅自己注射は、医師がその妥当性を慎重に検討し、患者又はその家族が適切に使用可能と判断した場合のみに適用すること。本剤を処方する際には、使用方法等の患者教育を十分に実施した後、在宅にて適切な治療が行えることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。また、患者又はその家族に対し、本剤の注射により発現する可能性のある副作用等についても十分説明し、在宅自己注射後何らかの異常の認められた場合や投与後の止血効果が不十分な場合には、速やかに医療機関へ連絡するよう指導すること。適用後、在宅自己注射の継続が困難な場合には、医師の管理下で慎重に観察するなど、適切な対応を行うこと。

副作用

副作用発現状況の概要

国際共同治験において、本剤を投与した安全性評価対象症例214例(国内9例、海外205例)中17例(国内2例、海外15例)(7.9%)に26件の副作用が認められた。その主なものは注射部位紅斑3件/3例(発現症例率1.4%)、肝酵素上昇4件/3例(発現症例率1.4%)及び発熱2件/2例(発現症例率0.9%)であった。(承認時)

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー

ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、蕁麻疹、胸部圧迫感、喘鳴、低血圧、過敏症等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

 1%以上1%未満
過敏症 発疹
肝臓肝酵素(ALT、AST等)上昇 
循環器 高血圧、心拍数増加、洞頻脈
精神神経系 めまい、頭痛、不眠症
筋・骨格 筋骨格硬直
注射部位注射部位反応(紅斑等) 
その他 浮腫、発熱、疲労、熱感

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与すること。

適用上の注意

調製時

添付の溶解液以外は使用しないこと。

他の製剤と混注しないこと。

溶解後は直ちに使用すること。

使用後の残液は細菌汚染のおそれがあるので使用しないこと。

保存時(溶解後)

溶解後、2〜8℃で保存する場合は24時間以内に使用すること。30℃以下で保存する場合は4時間以内に使用すること。30℃以下で4時間を超えて保存する場合、分解物が認められる可能性がある。

溶解した液はバイアル中にて保存すること。

溶解時に沈殿・混濁が認められるものや溶解後に凍結したものは使用しないこと。

在宅自己注射

患者が家庭で保存する場合においては、冷蔵庫内で保存することが望ましい。
ただし、冷蔵庫から取り出して40℃以下で保存した場合、使用期限を超えない範囲で以下の期間内は使用できる。

30℃を超えない場合、冷蔵庫から取り出して12ヵ月以内

30℃を超えた場合、冷蔵庫から取り出して3ヵ月以内

冷蔵庫の外で保存した場合は、再び冷蔵庫に戻さないように指導すること。

光の影響を防ぐために、薬剤バイアルは外箱に入れた状態で保存すること。

子供による誤用等を避けるため、薬剤の保管に十分注意すること。

使用済みの医療機器の処理については、主治医の指示に従うこと。

その他の注意

本剤はvon Willebrand因子を含んでいない。

薬物動態

12歳以上の日本人及び外国人の重症型血友病A患者(FVIII活性が1%以下)を対象に、本剤(50IU/kg)を静脈内単回投与した際の薬物動態パラメータは以下のとおりであった。

 日本人1) 外国人2)
例数620
回収率(IU/mL)/(IU/kg)0.024±0.0050.020±0.002
AUC(IU・h/mL)23.14±10.8114.22±3.75
t1/2(h)12.61±5.0710.83±4.95
Cmax(IU/mL)1.38±0.371.07±0.16
凝固一段法、投与量で調整、平均±SD

外国人小児の重症型血友病A患者(FVIII活性が1%以下)を対象に、本剤(50IU/kg)を静脈内単回投与した際の薬物動態パラメータは以下のとおりであった。

 6歳未満3) 6歳以上12歳未満3)
例数1414
回収率(IU/mL)/(IU/kg)0.018±0.0070.020±0.004
AUC(IU・h/mL)9.89±4.1411.09±3.73
t1/2(h)7.65±1.848.02±1.89
Cmax(IU/mL)1.00±0.581.07±0.35
凝固一段法、投与量で調整、平均±SD

臨床成績

治療歴のある重症型血友病A患者(FVIII活性が1%以下)を対象とした、定期補充療法及び出血時治療における本剤の安全性及び有効性を検討する、多施設共同、非盲検、非対照試験を3試験3)4)5)実施した。
これら3試験の治療歴のある重症型血友病A患者(FVIII活性が1%以下)213例(インヒビターを保有しない12歳以上の青年及び成人患者が150例、12歳未満の小児患者が63例)において、第VIII因子インヒビターの発生は認められなかった。
213例中158例/991件の出血において、外傷性出血は小児患者で多く、自然出血は青年及び成人患者で多かった。出血の大部分は、重症度が軽度又は中等度の出血であり、最も出血が多かった部位は関節であった。
止血効果は991件の出血のうち、838件(84.6%)が「著効」又は「有効」、111件(11.2%)が「やや有効」、17件(1.7%)が無効、25件(2.5%)が「不明」であり、898件(90.6%)は1〜2回の投与で止血した。

出血部位別の止血の成功率

出血部位出血件数成功率注)
関節71784.4%
皮下4187.8%
筋肉7085.7%
胃腸560.0%
粘膜1090.0%
関節血症+その他部位1978.9%
その他10486.5%
不明2580.0%
合計99184.6%
注)成功率:止血効果が「著効」又は「有効」とされた出血の件数/全出血件数

出血抑制治療(定期補充療法)における年換算の推定出血率は4.89回/人・年であった。

外国人患者11例(青年1例及び成人10例)において11件の手術が行われ(大手術10件及び小手術1件)、すべての手術において止血治療は「著効」又は「有効」であった4)5)

薬効薬理

血友病Aマウス(FVIIIノックアウト:FVIII-KO)の尾出血モデル及び膝部損傷モデルにおいて止血効果が認められた6)
また、血友病Aイヌにおいて全血凝固時間が正常化した7)

有効成分に関する理化学的知見

一般名ツロクトコグ アルファ(遺伝子組換え)
一般名(欧名)Turoctocog Alfa(Genetical Recombination)
分子式C7480H11379N1999O2194S68
分子量約176,000
本質ツロクトコグ アルファは遺伝子組換えヒト血液凝固第VIII因子類縁体であり、ヒト血液凝固第VIII因子の1〜750番目及び1638〜2332番目のアミノ酸に相当する。ツロクトコグ アルファは761個のアミノ酸残基からなるH鎖及び684個のアミノ酸残基からなるL鎖で構成される糖タンパク質(分子量:約176,000)である。ツロクトコグ アルファはチャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。
KEGG DRUGD10227

取扱い上の注意

記録の保存

本剤は特定生物由来製品ではないが血液製剤代替医薬品であることから、本剤を血液凝固第VIII因子欠乏患者に投与(処方)した場合は、医薬品名及びその製造番号、投与(処方)した日、使用患者名、住所等を記録し、少なくとも20年間保存すること。

包装

ノボエイト静注用250×1バイアル

ノボエイト静注用500×1バイアル

ノボエイト静注用1000×1バイアル

ノボエイト静注用1500×1バイアル

ノボエイト静注用2000×1バイアル

ノボエイト静注用3000×1バイアル

添付溶解液

プレフィルドシリンジ「日本薬局方 生理食塩液」4mL×1シリンジ付き

主要文献


1. 第1相臨床試験(NN7008-3600)(社内資料)
2. 第1相臨床試験(NN7008-3522)(社内資料)
3. 第3相臨床試験(NN7008-3545)(社内資料)
4. 第3相臨床試験(NN7008-3543)(社内資料)
5. 第3相臨床試験(NN7008-3568)(社内資料)
6. Elm T.et al.,  Haemophilia,  18,  139-145,  (2012)
7. 血友病AイヌにおけるPK/PD(社内資料)

作業情報


改訂履歴

2015年10月 改訂
2019年7月 改訂 (第3版)

文献請求先

ノボノルディスクファーマ株式会社
100-0005
東京都千代田区丸の内2-1-1
0120-180363(フリーダイアル)

業態及び業者名等

製造販売元
ノボノルディスクファーマ株式会社
東京都千代田区丸の内2-1-1


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2020/9/16 版