外眼部細菌感染症患者286例を対象に、0.3%、0.5%オフロキサシン点眼液(1回2滴、1日4回)
注1)又は0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液(1回2滴、1日4回)を原則3日以上(症状消失後2日まで。ただし、原則として2週間を超えない)点眼した結果、累積有効率(有効以上
※)は0.3%オフロキサシン点眼液群98.5%(66/67例)、0.5%オフロキサシン点眼液群97.5%(79/81例)、0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液群89.6%(69/77例)であり、0.3%オフロキサシン点眼液群は0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液群と比較し、有意に優れた臨床効果が認められた。また、0.3%オフロキサシン点眼液群の疾患別及び有効菌種別臨床効果は表1及び表2のとおりであった。
0.3%オフロキサシン点眼液群において副作用は94例中2例(2.1%)に認められ、主な副作用はしみるであった
4)。
※眼感染症研究会制定基準(1982年)に従い評価。
注1)本剤が承認されている濃度は0.3%、用法・用量は通常1回1滴、1日3回点眼、症状により適宜増減である。
表1.疾患別臨床効果
疾患名 | 有効率※(%)〔有効以上〕 |
眼瞼炎 | 100.0(3/3) |
涙嚢炎 | 100.0(3/3) |
麦粒腫 | 100.0(4/4) |
結膜炎 | 98.2(55/56) |
瞼板腺炎 | 100.0(2/2) |
角膜炎 | 100.0(3/3) |
表2.有効菌種別臨床効果
菌種 | 有効率※(%)〔有効以上〕 |
ブドウ球菌属 | 100.0(41/41) |
レンサ球菌属 | 100.0(5/5) |
肺炎球菌 | 100.0(4/4) |
ミクロコッカス属 | 100.0(1/1) |
モラクセラ属 | 100.0(1/1) |
コリネバクテリウム属 | 100.0(11/11) |
クレブシエラ属 | 0.0(0/1) |
セラチア属 | 100.0(2/2) |
プロテウス属 | 100.0(1/1) |
ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌) | 100.0(4/4) |
シュードモナス属 | 100.0(9/9) |
緑膿菌 | 100.0(2/2) |
バークホルデリア・セパシア | 100.0(6/6) |
アシネトバクター属 | 100.0(2/2) |
外眼部細菌感染症患者373例を対象に、0.3%オフロキサシン点眼液(1回2滴、1日4回)
注2)又は0.3%ジベカシン点眼液(1回2滴、1日4回)を原則3日以上(症状消失後2日まで。ただし、原則として2週間を超えない)点眼した結果、0.3%オフロキサシン点眼液群の累積有効率(有効以上
※)は99.3%(137/138例)であり、0.3%ジベカシン点眼液群の94.3%(115/122例)と比較し、臨床効果が優れている傾向が認められた。また、0.3%オフロキサシン点眼液群の疾患別及び有効菌種別臨床効果は表3及び表4のとおりであった。
0.3%オフロキサシン点眼液群において副作用は178例中2例(1.1%)に認められ、いずれもしみるであった
5)。
※眼感染症研究会制定の評価判定基準(1985年)に準拠し評価。
注2)本剤が承認されている用法・用量は、通常1回1滴、1日3回点眼、症状により適宜増減である。
表3.疾患別臨床効果
疾患名 | 有効率※(%)〔有効以上〕 |
眼瞼炎 | 100.0(9/9) |
涙嚢炎 | 100.0(13/13) |
麦粒腫 | 100.0(12/12) |
結膜炎 | 99.0(101/102) |
瞼板腺炎 | 100.0(5/5) |
角膜炎 | 100.0(4/4) |
表4.有効菌種別臨床効果
菌種 | 有効率※(%)〔有効以上〕 |
ブドウ球菌属 | 98.7(78/79) |
レンサ球菌属 | 100.0(18/18) |
肺炎球菌 | 100.0(11/11) |
ミクロコッカス属 | 100.0(3/3) |
モラクセラ属 | 100.0(5/5) |
コリネバクテリウム属 | 100.0(29/29) |
セラチア属 | 100.0(6/6) |
プロテウス属 | 100.0(2/2) |
インフルエンザ菌 | 100.0(8/8) |
ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌) | 100.0(5/5) |
シュードモナス属 | 100.0(16/16) |
アシネトバクター属 | 100.0(8/8) |
アクネ菌 | 100.0(2/2) |
外眼部細菌感染症患者448例を対象に、0.3%オフロキサシン点眼液(1回1滴、1日3回)又は0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液(1回2滴、1日4回)を原則3日以上(症状消失後2日まで。ただし、原則として2週間を超えない)点眼した結果、0.3%オフロキサシン点眼液群の累積有効率(有効以上
※)は93.0%(173/186例)であり、0.3%ミクロノマイシン硫酸塩点眼液群の85.2%(155/182例)と比較し、有意に優れた臨床効果が認められた。また、0.3%オフロキサシン点眼液群の疾患別及び有効菌種別臨床効果は表5及び表6のとおりであった。
0.3%オフロキサシン点眼液群186例に副作用は認められなかった
6)。
※眼感染症研究会制定の評価判定基準(1985年)に準拠し評価。
表5.疾患別臨床効果
疾患名 | 有効率※(%)〔有効以上〕 |
眼瞼炎 | 100.0(9/9) |
涙嚢炎 | 82.9(29/35) |
麦粒腫 | 90.0(9/10) |
結膜炎 | 95.0(113/119) |
瞼板腺炎 | 100.0(7/7) |
角膜炎(角膜潰瘍を含む) | 93.1(27/29) |
表6.有効菌種別臨床効果
菌種 | 有効率※(%)〔有効以上〕 |
ブドウ球菌属 | 92.6(112/121) |
レンサ球菌属 | 100.0(15/15) |
肺炎球菌 | 83.3(15/18) |
ミクロコッカス属 | 90.0(9/10) |
モラクセラ属 | 100.0(3/3) |
コリネバクテリウム属 | 85.0(17/20) |
クレブシエラ属 | 100.0(3/3) |
セラチア属 | 100.0(1/1) |
プロテウス属 | 100.0(1/1) |
インフルエンザ菌 | 100.0(8/8) |
ヘモフィルス・エジプチウス(コッホ・ウィークス菌) | 85.7(6/7) |
シュードモナス属 | 84.6(11/13) |
緑膿菌 | 100.0(3/3) |
バークホルデリア・セパシア | 100.0(2/2) |
アシネトバクター属 | 100.0(6/6) |
アクネ菌 | 100.0(3/3) |
17.1.4 国内一般臨床試験
眼手術患者367例を対象に、0.3%オフロキサシン点眼液を1日5回
注3)、手術前2日間点眼した結果、全例とも術後感染はみられなかった。
副作用は認められなかった
7)。
注3)本剤が承認されている用法・用量は、1回1滴、1日3回点眼、症状により適宜増減である。