医療用医薬品 : アラセプリル |
List Top |
総称名 | アラセプリル |
---|---|
一般名 | アラセプリル |
欧文一般名 | Alacepril |
薬効分類名 | 持続性ACE阻害降圧剤 |
薬効分類番号 | 2144 |
KEGG DRUG |
D01900
アラセプリル
|
KEGG DGROUP |
DG01501
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
DG03231
血圧降下薬
|
JAPIC | 添付文書(PDF) |
2.禁忌 4.効能または効果 6.用法及び用量 7.用法及び用量に関連する注意 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 12.臨床検査結果に及ぼす影響 14.適用上の注意 15.その他の注意 16.薬物動態 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
---|---|---|---|---|---|
アラセプリル錠12.5mg「JG」 (後発品) | Alacepril Tablets | 長生堂製薬 | 2144003F1100 | 9.1円/錠 | 処方箋医薬品注) |
アラセプリル錠25mg「JG」 (後発品) | Alacepril Tablets | 長生堂製薬 | 2144003F2246 | 9.8円/錠 | 処方箋医薬品注) |
アラセプリル錠50mg「JG」 (後発品) | Alacepril Tablets | 長生堂製薬 | 2144003F3102 | 9.8円/錠 | 処方箋医薬品注) |
サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物 エンレスト [2.2参照] | 血管浮腫があらわれるおそれがある。サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物が投与されている場合は、少なくとも本剤投与開始36時間前に中止すること。また、本剤投与終了後にサクビトリルバルサルタンナトリウム水和物を投与する場合は、本剤の最終投与から36時間後までは投与しないこと。 | 併用により相加的にブラジキニンの分解が抑制される可能性がある。 |
デキストラン硫酸固定化セルロース(リポソーバー、セレソーブ)、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール(イムソーバTR)又はポリエチレンテレフタレート(セルソーバ)を用いた吸着器によるアフェレーシスの施行 [2.4参照] | ショックを起こすことがある。 | 陰性に荷電したデキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートにより血中キニン系の代謝が亢進し、本剤によりブラジキニンの代謝が妨げられ蓄積すると考えられている。 |
アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた透析 AN69 [2.5参照] | アナフィラキシーを発現することがある。 | 多価イオン体であるAN69により血中キニン系の代謝が亢進し、本剤によりブラジキニンの代謝が妨げられ蓄積すると考えられている。 |
アリスキレンフマル酸塩 ラジレス (糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く) [2.7参照] | 非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。 | レニン−アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
カリウム保持性利尿剤 スピロノラクトン トリアムテレン 等 カリウム補給剤 塩化カリウム等 | 血清カリウム値が上昇することがある。 | 本剤によりアンジオテンシンIIが低下してアルドステロンの分泌減少をきたし、カリウム排泄量が少なくなる。特に腎機能障害のある患者では注意すること。 |
アリスキレンフマル酸塩 | 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。 なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。 | 併用によりレニン−アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
アンジオテンシンII受容体拮抗剤 | 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。 | 併用によりレニン−アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
カリジノゲナーゼ製剤 | 本剤との併用により過度の血圧低下が引き起こされる可能性がある。 | カリジノゲナーゼによるキニン産生作用とアンジオテンシン変換酵素阻害剤のキニン分解抑制作用により、キニン系が亢進し、血管平滑筋の弛緩が増強されると考えられる。 |
利尿降圧剤 チアジド系利尿剤 ヒドロクロロチアジド等 ループ利尿剤 等 減塩療法 血液透析の治療 [9.1.4、9.2.3参照] | 本剤を初めて併用する場合、降圧作用が増強するおそれがあるので、減量するなど慎重に投与すること。 | 利尿降圧剤の投与中や減塩療法、血液透析の治療中には血漿レニン活性が上昇しており、本剤の投与により急激な血圧低下をきたす。特に最近利尿降圧剤投与を開始した患者では注意すること。 |
リチウム | 他のアンジオテンシン変換酵素阻害剤(カプトプリル、エナラプリル、リシノプリル)との併用により、リチウム中毒が報告されているので、本剤においても血中のリチウム濃度に注意すること。 | リチウムとナトリウムは近位尿細管で競合的に再吸収されており、本剤によるナトリウム排泄作用によりリチウムの再吸収が促進される。 |
アロプリノール | 過敏症状(Stevens-Johnson症候群、関節痛等)が発現したとの報告がある。患者の状態を注意深く観察し、発熱を伴う発疹等の過敏症状が発現した場合には直ちに両剤の投与を中止すること。 | 機序は不明である。特に腎機能障害のある患者では注意すること。 |
非ステロイド性消炎鎮痛剤 インドメタシン等 | 本剤の降圧作用が減弱することがある。 | 非ステロイド性消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、本剤のプロスタグランジンを介した降圧作用が減弱される。 |
非ステロイド性消炎鎮痛剤 インドメタシン等 | 腎機能が低下している患者では、更に腎機能が悪化するおそれがある。 | プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。 |
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
腎臓 | BUN、クレアチニンの上昇、蛋白尿 | ||
血液 | 白血球減少、貧血、血小板減少、好酸球増多 | ||
過敏症 | 発疹 | そう痒感 | |
循環器 | 起立性低血圧、胸部不快感、動悸 | ||
呼吸器 | 咳嗽 | 咽喉頭異物感、喀痰増加 | |
精神神経系 | めまい、ふらつき感 | 頭痛、頭重、眠気、浮遊感、四肢しびれ感、口内しびれ感 | |
消化器 | 悪心 | 下痢、食欲不振、胃部不快感、胸やけ、口渇、口内炎 | |
味覚注1) | 味覚異常 | ||
肝臓 | ALTの上昇 | AST、γ-GTP、ALPの上昇 | 黄疸 |
その他 | 全身倦怠感 | 浮腫、顔面のほてり、血清カリウム値の上昇、抗核抗体の陽性例 | 低血糖注2) |
判定パラメータ | 参考パラメータ | ||
AUC0-24 (ng・hr/mL) | Cmax (ng/mL) | Tmax (hr) | |
アラセプリル錠12.5mg「JG」 | 207.62±9.78 | 79.08±4.39 | 0.85±0.04 |
セタプリル錠12.5mg | 198.13±9.97 | 78.56±4.15 | 0.79±0.03 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | ||
AUC0-24 (ng・hr/mL) | Cmax (ng/mL) | Tmax (hr) | |
アラセプリル錠12.5mg「JG」 | 2366.6±145.9 | 447.7±12.5 | 1.35±0.17 |
セタプリル錠12.5mg | 2453.1±141.2 | 438.6±21.6 | 1.40±0.16 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | ||
AUC0-24 (ng・hr/mL) | Cmax (ng/mL) | Tmax (hr) | |
アラセプリル錠25mg「JG」 | 213.12±8.78 | 82.07±4.34 | 0.81±0.04 |
セタプリル錠25mg | 222.06±6.33 | 83.85±3.77 | 0.88±0.04 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | ||
AUC0-24 (ng・hr/mL) | Cmax (ng/mL) | Tmax (hr) | |
アラセプリル錠25mg「JG」 | 2595.3±100.8 | 438.1±24.5 | 1.29±0.15 |
セタプリル錠25mg | 2637.6±142.3 | 427.7±18.2 | 1.29±0.15 |
パラメータ | 遊離型カプトプリル | 総カプトプリル | ||
腎障害者 | 健康成人 | 腎障害者 | 健康成人 | |
Tmax(h) | 1.1±0.2 | 1.0±0.2 | 2.8±0.4 | 1.6±0.4 |
Cmax(ng/mL) | 239±33 | 226±53 | 1,433±142 | 764±73 |
t1/2(h) | 1.6±0.2 | 1.5±0.1 | 18.3±3.8 | 5.0±0.1 |
AUC(ng・h/mL) | 763±56 | 861±47 | 21,006±2,269 | 4,056±395 |
総カプトプリル尿中排泄率(%)(0〜24h) | |
腎障害者 | 健康成人 |
34.5±3.4 | 59.2±2.8 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2024/03/21 版 |