医療用医薬品 : インスリングラルギンBS |
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総称名 | インスリングラルギンBS |
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一般名 | インスリン グラルギン(遺伝子組換え)[インスリン グラルギン後続1] |
欧文一般名 | Insulin Glargine(Genetical Recombination)[Insulin Glargine Biosimilar 1] |
製剤名 | インスリン グラルギン(遺伝子組換え)[インスリン グラルギン後続1]注射液 |
薬効分類名 | 持効型溶解インスリンアナログ製剤 |
薬効分類番号 | 2492 |
ATCコード | A10AE04 |
KEGG DRUG |
D03250
インスリングラルギン
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KEGG DGROUP |
DG01636
インスリン製剤
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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インスリングラルギンBS注カート「リリー」 (後発品) | Insulin Glargine BS Injection[Lilly] | 日本イーライリリー | 2492420A1021 | 715円/筒 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
インスリングラルギンBS注ミリオペン「リリー」 (後発品) | Insulin Glargine BS Injection[Lilly] | 日本イーライリリー | 2492420G1024 | 1095円/キット | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
糖尿病用薬 ビグアナイド系薬剤 スルホニルウレア系薬剤 速効型インスリン分泌促進剤 α-グルコシダーゼ阻害剤 チアゾリジン系薬剤 DPP-4阻害薬 GLP-1受容体作動薬 SGLT2阻害剤等 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | 血糖降下作用が増強される。 |
モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | インスリン分泌促進、糖新生抑制作用による血糖降下作用を有する。 |
三環系抗うつ剤 ノルトリプチリン塩酸塩等 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | 機序は不明であるが、インスリン感受性を増強するなどの報告がある。 |
サリチル酸誘導体 アスピリン エテンザミド | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | 糖に対するβ細胞の感受性の亢進やインスリン利用率の増加等による血糖降下作用を有する。また、末梢で弱いインスリン様作用を有する。 |
抗腫瘍剤 シクロホスファミド水和物 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | インスリンが結合する抗体の生成を抑制し、その結合部位からインスリンを遊離させる可能性がある。 |
クマリン系薬剤 ワルファリンカリウム | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | 機序不明 |
クロラムフェニコール | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | 機序不明 |
サルファ剤 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | 膵臓でのインスリン分泌を増加させることにより、低血糖を起こすと考えられている。腎機能低下、空腹状態の遷延、栄養不良、過量投与が危険因子となる。 |
シベンゾリンコハク酸塩 ジソピラミド ピルメノール塩酸塩水和物 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | インスリン分泌作用を認めたとの報告がある。 |
フィブラート系薬剤 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | インスリン感受性増強等の作用により、本剤の作用を増強する。 |
レセルピン | 血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。[11.1.1参照] | 低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。 |
チアジド系利尿剤 トリクロルメチアジド ループ利尿剤 フロセミド | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | カリウム喪失が関与すると考えられている。カリウム欠乏時には、血糖上昇反応に対するβ細胞のインスリン分泌能が低下する可能性がある。 |
副腎皮質ステロイド プレドニゾロン トリアムシノロン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。 |
ACTH テトラコサクチド酢酸塩 | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 副腎皮質刺激作用により糖質コルチコイドの分泌が増加する。糖質コルチコイドは、糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。 |
アドレナリン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 糖新生亢進、末梢での糖利用抑制、インスリン分泌抑制による血糖上昇作用を有する。 |
グルカゴン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。 |
甲状腺ホルモン レボチロキシンナトリウム水和物 乾燥甲状腺 | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。 |
成長ホルモン ソマトロピン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 抗インスリン様作用による血糖上昇作用を有する。 |
卵胞ホルモン エチニルエストラジオール 結合型エストロゲン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。 |
経口避妊薬 | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。 |
ニコチン酸 | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 末梢組織でのインスリン感受性を低下させるため耐糖能障害を起こす。 |
濃グリセリン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 代謝されて糖になるため、血糖値が上昇する。 |
イソニアジド | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 炭水化物代謝を阻害することによる血糖上昇作用を有する。 |
ダナゾール | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | インスリン抵抗性を増強するおそれがある。 |
フェニトイン | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | インスリン分泌抑制作用を有する。 |
ブセレリン酢酸塩 | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 機序不明 耐糖能を悪化させることがある。 |
フェノチアジン誘導体 | 血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 機序不明であるが、動物実験(ラット)において、インスリン分泌が低下したとの報告がある。 |
蛋白同化ステロイド メスタノロン | 血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 機序不明 |
ソマトスタチンアナログ製剤 オクトレオチド酢酸塩等 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | インスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等互いに拮抗的に調節作用をもつホルモン間のバランスが変化することがある。 |
ペンタミジンイセチオン酸塩 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 膵臓のβ細胞に作用し、初期に低血糖、それに引き続いて高血糖を起こすことがある。 |
β-遮断剤 プロプラノロール塩酸塩 アテノロール ピンドロール セリプロロール塩酸塩 等 | 血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | アドレナリンによる低血糖からの回復反応を抑制する。また、低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。また、インスリン感受性は薬剤により増強あるいは減弱することが報告されている。 |
炭酸リチウム | 血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 機序不明 インスリン分泌が減少したとの報告、逆に低血糖が発現したとの報告がある。 |
クロニジン | 血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 | 機序不明 血糖値が低下したとの報告、逆に血糖値を上昇させたとの報告がある。また、低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。 |
0.1〜5%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | 発疹、蕁麻疹、そう痒感 | |
肝臓 | 肝機能異常(AST、ALTの上昇等) | |
眼 | 糖尿病網膜症の顕在化又は増悪 | |
注射部位 | 浮腫、疼痛、そう痒感、硬結 | 発赤、蕁麻疹、腫脹、炎症、リポジストロフィー(皮下脂肪の萎縮・肥厚等)、皮膚アミロイドーシス |
その他 | ナトリウム貯留、浮腫 |
N注1)(n) | AUC0-24(pmol・h/L) | AUC0-∞(pmol・h/L) | Cmax(pmol/L) | Tmax注2)(hr) | T1/2(hr) | |
本剤 | 78(156) | 1820注3)(40) | 2830注4)(39) | 113(39) | 12.0(2.0-24.0) | 9.83注4)(66) |
標準製剤 | 78(156) | 1980注5)(36) | 2930注6)(41) | 119(34) | 12.0(0.5-21.0) | 9.75注6)(61) |
N注7)(n) | 最大グルコース注入率(mg/kg/min) | 累積グルコース注入量(mg/kg) | |
本剤 | 78(156) | 2.87(46) | 2590(45) |
標準製剤 | 78(156) | 2.89(41) | 2720(39) |
評価項目 | ランタス注 | NPHヒトインスリン | 検定注2) | ||||||
n | 投与開始時 | 投与終了時 | 変化度 | n | 投与開始時 | 投与終了時 | 変化度 | ||
HbA1c(JDS値)(%) | 128 | 7.71 | 7.57 | −0.15 | 130 | 7.84 | 7.83 | −0.00 | P<0.0001 |
FBG(mg/dL) | 126 | 176.91 | 139.21 | −37.71 | 126 | 169.41 | 173.76 | 4.35 | P=0.0003 |
1型糖尿病試験(小児) | ||
ランタス注(n=61) | NPHヒトインスリン(n=64) | |
低血糖発現率(件/100人年) | 1.93 | 1.69 |
発現率比[95%CI]:1.18[0.97-1.44] | ||
平均1日血中グルコース変化量(mmol/L) | −0.2 | 0.5 |
HbA1c変化量(%) | −0.048 | 0.045 |
一般的名称 | インスリン グラルギン(遺伝子組換え)[インスリン グラルギン後続1] |
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一般的名称(欧名) | Insulin Glargine(Genetical Recombination)[Insulin Glargine Biosimilar 1] |
分子式 | C267H404N72O78S6 |
分子量 | 6062.89 |
物理化学的性状 | 白色の粉末又は塊である。水、アセトニトリル及びエタノール(99.5)にはほとんど溶けない。吸湿性である。 |
理化学知見その他 | 等電点:約6.8 |
KEGG DRUG | D03250 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/02/19 版 |