医療用医薬品 : オキサリプラチン |
List Top |
総称名 | オキサリプラチン |
---|---|
一般名 | オキサリプラチン |
欧文一般名 | Oxaliplatin |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01XA03 |
KEGG DRUG |
D01790
オキサリプラチン
|
JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
---|---|---|---|---|---|
オキサリプラチン点滴静注液50mg「DSEP」 (後発品) | OXALIPLATIN I.V.DRIP INFUSION「DSEP」 | 第一三共エスファ | 4291410A1070 | 5034円/瓶 | 毒薬, 処方箋医薬品注) |
オキサリプラチン点滴静注液100mg「DSEP」 (後発品) | OXALIPLATIN I.V.DRIP INFUSION「DSEP」 | 第一三共エスファ | 4291410A2076 | 18224円/瓶 | 毒薬, 処方箋医薬品注) |
オキサリプラチン点滴静注液200mg「DSEP」 (後発品) | OXALIPLATIN I.V.DRIP INFUSION「DSEP」 | 第一三共エスファ | 4291410A3064 | 17269円/瓶 | 毒薬, 処方箋医薬品注) |
第1日目 | 別々のバッグから5%ブドウ糖注射液250〜500mLに溶解した本剤85mg/m2及び5%ブドウ糖注射液に溶解したホリナート200mg/m2注2)を120分かけて同時に点滴静注する。その後フルオロウラシル400mg/m2を2〜4分間で急速静脈内投与し、引き続き5%ブドウ糖注射液500mL(推奨)に溶解したフルオロウラシル600mg/m2を22時間かけて持続静注する。 |
第2日目 | ホリナート200mg/m2注2)を120分かけて点滴静注し、その後フルオロウラシル400mg/m2を2〜4分間で急速静脈内投与、引き続き5%ブドウ糖注射液500mL(推奨)に溶解したフルオロウラシル600mg/m2を22時間かけて持続静注する。 |
種類 | 程度 |
好中球数 | 1,500/mm3以上 |
血小板数 | 75,000/mm3以上 |
種類 | 最悪時の程度 | 次回投与量 |
好中球数 | 500/mm3未満 | 本剤を65mg/m2注5)又は75mg/m2注6)に減量 フルオロウラシルを20%減量(300mg/m2の急速静脈内投与及び500mg/m2の22時間持続静注) |
発熱性好中球減少症注3) | − | |
血小板数 | 50,000/mm3未満 | |
消化器系の有害事象 (予防的治療の施行にもかかわらず発現) | Grade 3注4)以上 |
種類 | 程度 |
好中球数 | 1,500/mm3以上 |
血小板数 | 75,000/mm3以上 |
種類 | 最悪時の程度 | 次回投与量 |
前回の投与後に発現した有害事象 | Grade 3注7)以上 | 1回目発現時:本剤を100mg/m2に減量 2回目発現時:本剤を85mg/m2に減量 |
種類 | 程度 |
好中球数 | 1,500/mm3以上 |
血小板数 | 75,000/mm3以上 |
副作用注8) | 程度 | 減量方法 |
好中球減少 | 以下のいずれかの条件を満たす場合: 1)2サイクル目以降の投与可能条件を満たさず投与を延期 2)500/mm3未満が7日以上持続 3)感染症又は下痢を併発し、かつ1,000/mm3未満 4)発熱性好中球減少症 | イリノテカン塩酸塩水和物を優先的に減量する。 ただし、イリノテカン塩酸塩水和物の投与レベルが本剤より低い場合は、イリノテカン塩酸塩水和物と同じレベルになるまで本剤を減量する。 |
下痢 | 発熱(38℃以上)を伴う | |
Grade 3注9)以上 | フルオロウラシル持続静注を減量する。 | |
血小板減少 | 以下のいずれかの条件を満たす場合: 1)2サイクル目以降の投与可能条件を満たさず投与を延期 2)50,000/mm3未満 | 本剤を優先的に減量する。 ただし、本剤の投与レベルがイリノテカン塩酸塩水和物より低い場合は、本剤と同じレベルになるまでイリノテカン塩酸塩水和物を減量する。 |
総ビリルビン上昇 | 2.0mg/dL超3.0mg/dL以下 | イリノテカン塩酸塩水和物を120mg/m2に減量する。 |
3.0mg/dL超 | イリノテカン塩酸塩水和物を90mg/m2に減量する。 | |
粘膜炎 | Grade 3注9)以上 | フルオロウラシル持続静注を減量する。 |
手足症候群 |
投与レベル | 本剤 | イリノテカン塩酸塩水和物 | フルオロウラシル持続静注 |
−1 | 65mg/m2 | 150mg/m2 | 1,800mg/m2 |
−2 | 50mg/m2 | 120mg/m2 | 1,200mg/m2 |
−3 | 中止 | 中止 | 中止 |
他の抗悪性腫瘍剤 放射線照射 | 骨髄機能抑制等を増強することがあるので、併用療法を行う場合には、患者の状態を十分に観察し、必要に応じて減量するか又は投与間隔を延長すること。 | 併用により殺細胞作用が増強される。 |
5%以上 | 5%未満 | 頻度不明 | |
精神神経系 | 味覚異常、頭痛、神経痛、コリン作動性症候群 | 不眠、浮動性めまい、回転性眩暈、傾眠、うつ病、失神、不安、構語障害、不随意性筋収縮 | 深部腱反射欠損、不全失語症、失調、神経過敏、レルミット徴候、脳神経麻痺、線維束攣縮、脳神経障害、めまい、頭重感、振戦、こわばり、硬直、筋骨格硬直、記憶障害、筋骨格系胸痛 |
消化器 | 悪心注)(80.0%)、下痢(56.0%)、嘔吐注)(49.1%)、食欲不振(89.1%)、口内炎(35.4%)、便秘、しゃっくり、腹痛、歯肉炎 | 胃部不快感、腸閉塞、上腹部痛、腹部膨満感、下腹部痛、腹部不快感、大腸炎、歯周病、胃炎、歯肉出血、歯痛、心窩部不快感、口内乾燥、腹水、齲歯、鼓腸、胃食道逆流性疾患、胃腸音異常、痔核、下部消化管出血、食道炎、消化不良、歯の異常 | 直腸炎、しぶり腹、腸内ガス、胃重圧感、腸壁気腫症、門脈ガス血症、消化管壊死、メレナ、胃痛、粘膜の炎症、胃腸障害、肛門周囲痛、膵炎、口腔内痛 |
腎臓 | 蛋白尿、BUN上昇、尿糖、尿沈渣異常 | クレアチニン上昇、血尿、尿ウロビリノーゲン異常、頻尿、膀胱炎、側腹部痛、尿量減少 | 排尿困難、尿失禁、腎機能障害 |
肝臓 | ALP上昇、LDH上昇 | γ-GTP上昇 | |
血液 | 白血球分画の変動(42.3%) | 白血球増加、血小板増加 | プロトロンビン時間延長 |
循環器 | 高血圧 | 低血圧、ほてり、頻脈、血管障害、上室性不整脈 | アダムス・ストークス症候群、動悸 |
呼吸器 | 鼻出血、鼻咽頭炎 | 呼吸困難、咳嗽、上気道感染、発声障害、咽頭炎、鼻粘膜障害 | 肺障害、嗄声、低酸素症、息切れ、喀血 |
電解質 | 血清カリウムの異常、血清ナトリウムの異常、血清クロールの異常 | 血清カルシウムの異常、血中リン減少 | |
眼 | 流涙、視覚障害、結膜炎、眼球周囲痛、眼のそう痒感、眼の異常感、涙道閉塞 | 涙器障害、白内障、眼乾燥、眼瞼下垂 | |
皮膚 | 脱毛、手足症候群(32.0%)、色素沈着、口唇炎 | 潮紅、多汗、皮膚乾燥、爪の障害、爪囲炎、皮下出血、寝汗、ざ瘡様皮膚炎 | 色素変化、紫斑、顔面潮紅、皮膚剥脱、顔面のほてり、皮膚障害、ヘルペス性皮膚炎 |
過敏症 | 発疹、薬物過敏症 | そう痒症、じん麻疹、紅斑、鼻炎 | 紅斑性皮疹、血管浮腫、アレルギー性鼻炎、気管支痙攣 |
投与部位 | 注射部位反応 | 血管炎、注射部位血管外漏出 | 血管痛 |
その他 | 倦怠感、疲労(60.0%)、発熱、アルブミン減少、CRP上昇、体重減少、総蛋白減少 | 浮腫、感染、末梢性浮腫、脱水、コレステロール上昇、関節痛、悪寒、胸部不快感、背部痛、四肢痛、筋痛、鼻汁、胸痛、尿路感染、腰痛、熱感、胸部圧迫感、臀部痛、疼痛、骨痛、体重増加、下肢異常感 | 代謝障害、膣出血、戦慄、多臓器不全、腫瘍穿孔、高血糖、感冒、アミラーゼ上昇、出血、CK上昇、カテーテル関連感染、筋脱力、代謝性アシドーシス、乳汁漏出症 |
CL(L/hr/m2) | 3.00+0.00827×CrCL |
肝転移のある場合 | 1.13×CL |
女性の場合 | 1.09×CL |
V1(L/m2) | 7.70 |
65歳以上の場合 | 1.20×V1 |
レボホリナート及びフルオロウラシルを併用した場合 | 1.26×V1 |
Vss(L/m2) | 656(レボホリナート及びフルオロウラシル併用の場合658) |
クレアチニンクリアランス | 投与量 | 症例数 | AUC*(μg・hr/mL) |
≧60mL/min | 130mg/m2 | 11 | 16.4±5.02 |
40〜59mL/min | 105mg/m2 | 3 | 32.7±16.2 |
130mg/m2 | 6 | 39.7±11.5 | |
20〜39mL/min | 80mg/m2 | 1 | 29.5 |
105mg/m2 | 2 | 42.0±1.25 | |
130mg/m2 | 5 | 44.6±14.6 | |
<20mL/min | 60mg/m2 | 1 | 32.2 |
奏効率(有効例/適格例) |
64.3%(9/14) |
奏効率(有効例/適格例) | 生存期間中央値 |
8.8%(5/57) | 338日(11.1か月) |
投与レジメン | 奏効率(有効例/適格例) |
XELOX法 | 66.7%(4/6) |
XELOX法+ベバシズマブ | 71.9%(41/57) |
奏効率(有効例/適格例) | 無増悪生存期間中央値 | 生存期間中央値 |
45.2%(95/210) | 8.7か月 | 19.5か月 |
奏効率(有効例/適格例) | 無増悪生存期間中央値 | 生存期間中央値 |
50.0%(105/210) | 8.2か月 | 16.2か月 |
奏効率(有効例/適格例) | 無増悪生存期間中央値 | 生存期間中央値 |
9.9%(15/152) | 4.6か月 | − |
奏効率(有効例/適格例) | 無増悪生存期間中央値 | 生存期間中央値 |
49.0%(304/620) | 241.0日(7.9か月) | 565.0日(18.6か月) |
奏効率(有効例/適格例) | 無増悪生存期間中央値 | 生存期間中央値 |
47.0%(296/630) | 220.0日(7.2か月) | 572.0日(18.8か月) |
奏効率(有効例/適格例) | 無増悪生存期間中央値 | 生存期間中央値 |
45.7%(160/350) | 282.0日(9.3か月) | 650.0日(21.4か月) |
奏効率(有効例/適格例) | 無増悪生存期間中央値 | 生存期間中央値 |
20.2%(51/252) | 168.0日(5.5か月) | 402.0日(13.2か月) |
ITT解析対象(FOLFOX4法群/LV5FU2法群) | 3年無病生存率 (主要評価項目) | 6年全生存率 (副次的評価項目) | ||
FOLFOX4法群 | LV5FU2法群 | FOLFOX4法群 | LV5FU2法群 | |
全例(1,123/1,123例) | 78.2% | 72.9% | 78.5% | 76.0% |
P=0.002注5) | P=0.046注5) | |||
StageIII(672/675例) | 72.2% | 65.3% | 72.9% | 68.7% |
P=0.0052注5) | P=0.023注5) | |||
StageII(451/448例) | 87.0% | 84.3% | 86.9% | 86.8% |
P=0.2286注5) | P=0.986注5) |
ITT解析対象(XELOX法群/5-FU/LV法群) | 3年無病生存率 (主要評価項目) | 5年全生存率 (副次的評価項目) | ||
XELOX法群 | 5-FU/LV法群 | XELOX法群 | 5-FU/LV法群 | |
全例(944/942例) | 71% | 67% | 78% | 74% |
P=0.0045注5) | P=0.1486注5) |
奏効率(有効例/適格例) |
38.9%(14/36) |
投与群 | 例数(ITT) | 生存期間 (主要評価項目) | |
中央値(月) | ハザード比 P値注5) | ||
FOLFIRINOX法 | 127 | 10.5 | 0.62 P<0.001 |
GEM単独投与 | 128 | 6.9 |
ITT解析対象(XELOX法群/経過観察群) | 3年無病生存率 (主要評価項目) | 5年全生存率 (副次的評価項目) | ||
XELOX法群 | 経過観察群 | XELOX法群 | 経過観察群 | |
全例(520/515例) | 74% | 59% | 78% | 69% |
ハザード比:0.56 P<0.0001注10) | ハザード比:0.66 P=0.0015注10) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/05/21 版 |