医療用医薬品 : ジプロフィリン

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医薬品情報


総称名 ジプロフィリン
一般名 ジプロフィリン
欧文一般名 Diprophylline
製剤名 ジプロフィリン注射液
薬効分類名 強心・喘息治療剤
薬効分類番号 2115
ATCコード R03DA01
KEGG DRUG
D00691 ジプロフィリン
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。

添付文書情報2024年1月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
ジプロフィリン注300mg「日新」 (後発品) Diprophylline Inj.300mg"NISSIN" 日新製薬-山形 2115401A1210 53円/管 処方箋医薬品注)

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴のある患者

4. 効能または効果

気管支喘息喘息性(様)気管支炎、うっ血性心不全

6. 用法及び用量

ジプロフィリンとして、通常成人1回300〜600mgを皮下、筋肉内又は静脈内注射する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 急性心筋梗塞、重篤な心筋障害のある患者
心筋刺激作用を有するため、症状を悪化させるおそれがある。
9.1.2 てんかんの患者
中枢刺激作用によって発作を起こすおそれがある。
9.1.3 甲状腺機能亢進症の患者
甲状腺機能亢進に伴う代謝亢進、カテコールアミンの作用を増強するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 急性腎炎の患者
腎臓に対する負荷を高め、尿蛋白が増加するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。類薬(テオフィリン)の動物実験(マウス、ラット、ウサギ)で催奇形作用等の生殖毒性が報告されている。
9.7 小児等
副作用があらわれやすい。
9.8 高齢者
本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。

10. 相互作用

10.2 併用注意
他のキサンチン系薬剤
テオフィリン
アミノフィリン水和物
カフェイン等
中枢神経興奮薬
エフェドリン塩酸塩
マオウ等
過度の中枢神経刺激作用があらわれることがある。
異常が認められた場合は減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
併用により中枢神経刺激作用が増強される。

11. 副作用

11.1 重大な副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック(頻度不明)
11.1.2 痙攣、意識障害(頻度不明)
痙攣又はせん妄、昏睡等の意識障害があらわれることがあるので、抗痙攣剤の投与等適切な処置を行うこと。
11.1.3 急性脳症(頻度不明)
痙攣、意識障害等に引き続き急性脳症に至ることがあるので、このような症状があらわれた場合は、投与を中止し、抗痙攣剤の投与等適切な処置を行うこと。
11.1.4 横紋筋融解症(頻度不明)
CK上昇等に注意すること。
11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 0.1〜5%未満頻度不明
精神神経系頭痛、不眠 
循環器心悸亢進 
消化器悪心・嘔吐食欲不振、腹痛、下痢

14. 適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意
14.1.1 投与速度
本剤を急速に静脈内注射すると、上記の副作用のほか、顔面潮紅、熱感、不整脈、まれにショック等があらわれることがあるので、ゆっくり注射すること。
14.1.2 筋肉内注射時
筋肉内に投与する場合には、組織・神経などへの影響を避けるため、下記の点に注意すること。
(1)同一部位への反復注射は避けること。なお、小児等には特に注意すること。
(2)神経走行部位を避けるよう注意すること。
(3)注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流を見た場合には、直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. ジプロフィリン

一般的名称 ジプロフィリン
一般的名称(欧名) Diprophylline
化学名 7-(2,3-dihydroxypropyl)theophylline
分子式 C10H14N4O4
分子量 254.25
融点 160〜164℃
物理化学的性状 白色の粉末又は粒で、においはなく、味は苦い。水に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
KEGG DRUG D00691

22. 包装

2mL×100管(ガラスアンプル)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
日新製薬株式会社 安全管理部
〒994-0069 山形県天童市清池東二丁目3番1号
電話:023-655-2131
FAX:023-655-3419
Email:d-info@yg-nissin.co.jp
製品情報問い合わせ先
日新製薬株式会社 安全管理部
〒994-0069 山形県天童市清池東二丁目3番1号
電話:023-655-2131
FAX:023-655-3419
Email:d-info@yg-nissin.co.jp

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
日新製薬株式会社
山形県天童市清池東二丁目3番1号

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/11/19 版