健康成人男子にメコバラミン120μg、1,500μg
注)を絶食下単回経口投与した場合、いずれの投与量においても投与後約3時間で最高血中濃度に達し、濃度依存による吸収が観察された。半減期、血清中総ビタミンB
12(以下B
12)濃度の投与12時間までの増加分及びΔAUC
120を下表に示し、血清中総B
12濃度の推移を下図に示した。
尿中総B
12排泄量は投与後8時間までに投与後24時間排泄量の40〜90%が排泄された
1)。
注)本剤の承認された用法及び用量は「通常、成人はメコバラミンとして1日1,500μgを3回に分けて経口投与する。ただし、年齢及び症状により適宜増減する。」である。
血清中総B12濃度の増加分
投与量 | tmax(hour) | Cmax(pg/mL) | ΔCmax(pg/mL) | ΔCmax%(%) | ΔAUC120※1(pg・hr/mL) | t1/2※2(hour) |
120μg | 2.8±0.2 | 743±47 | 37±15 | 5.1±2.1 | 168±58 | 算出不能 |
1,500μg | 3.6±0.5 | 972±55 | 255±51 | 36.0±7.9 | 2033±510 | 12.5 |
健康成人男子5名に1,500μgを12週間反復経口投与し、投与中止後4週間の血清中総B
12量の変動率を検討した。投与4週間で投与前値の約2倍に達し、以後も漸増し、12週後には約2.8倍を示した。投与中止4週後でも投与前値の約1.8倍を示した
2)3)。
メコバラミン錠500μg「SW」とメチコバール錠500μgを健康成人男子にそれぞれ3錠(メコバラミンとして1,500μg
注))空腹時単回経口投与(クロスオーバー法)し、血清中ビタミンB
12濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された
4)。
各製剤3錠投与時の薬物動態パラメータ
| Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | T1/2※(hr) | AUC0-48hr(ng・hr/mL) |
メコバラミン錠500μg「SW」 | 0.84±0.27 | 3.4±0.8 | 14.4±7.0 | 29.85±9.76 |
メチコバール錠500μg | 0.86±0.24 | 4.3±3.0 | 13.4±9.7 | 30.92±8.30 |
血清中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
注)メコバラミン1,500μg単回投与は、承認外用量である。