健康成人にアクリジニウム臭化物200μg
注)を単回吸入投与したときの絶対的バイオアベイラビリィティは5%未満であった
2)(外国人データ)。
健康成人にアクリジニウム臭化物200μg
注)を単回吸入投与したときのアクリジニウム臭化物の投与量に対する肺全体への沈着率は30.1%であった
3)(外国人データ)。
In vitro試験において、アクリジニウム臭化物の主な代謝物はアルコール代謝物及びカルボン酸代謝物であった。エステル結合の加水分解は酵素的及び非酵素的に進行し、酵素的には主に血漿中に存在するブチリルコリンエステラーゼが関与することが示唆された
4)。
ヒト血漿中の主な代謝物は、エステル結合の加水分解により生じるアルコール代謝物及びカルボン酸代謝物であった。排泄物中には更にアルコール代謝物が水酸化された代謝物や、カルボン酸代謝物の還元体などが認められた
5)(外国人データ)。
健康成人に
14Cで標識したアクリジニウム臭化物400μgを単回静脈内投与したとき、投与量の65%が尿中に排泄され、33%が糞中に排泄された。アクリジニウム臭化物としては1%が尿中にのみ排泄され、残りは加水分解した代謝物として排泄された
5)(外国人データ)。
In vitroにおける薬物相互作用試験では、アクリジニウム臭化物及びその主要代謝物であるアルコール代謝物及びカルボン酸代謝物は、主要なCYPアイソザイムに対して、アクリジニウム臭化物がCYP2D6(IC
50値:2.4μmol/L)及びCYP3A4/5(IC
50値:約90μmol/L)、アルコール代謝物がCYP2D6(IC
50値:20.6μmol/L)で阻害を示した以外、100μmol/Lまでの基質濃度で阻害を示さなかった。ヒト培養肝細胞を用いたCYP誘導の検討では、アクリジニウム臭化物及びその主要代謝物はそれぞれ2.30、3.80及び172nmol/Lまでの濃度でCYP1A2、2B6、2C8、2C9、2C19及び3A4/5に対して誘導作用を示さなかった
8)。アクリジニウム臭化物はブチリルコリンエステラーゼに対して阻害を示した(Ki値2.7μmol/L)
4)。また、アクリジニウム臭化物は47.8μmol/LまでP糖タンパク質を阻害しなかった
9)。
注)本剤の承認用量はアクリジニウム臭化物400μg/回である。