医療用医薬品 : ラクツロース

List   Top

医薬品情報


総称名 ラクツロース
一般名 ラクツロース
欧文一般名 Lactulose
製剤名 ラクツロースシロップ
薬効分類名 経口用二糖類製剤
薬効分類番号 3999
ATCコード A06AD11
KEGG DRUG
D00352 ラクツロース
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。

添付文書情報2020年1月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
ラクツロース・シロップ60%「コーワ」 LACTULOSE syrup 60%"Kowa" 興和 3999001Q1051 5.9円/mL
ラクツロース・シロップ60%分包10mL「コーワ」 LACTULOSE syrup 60%"Kowa" 興和 3999001Q4026 50.2円/包
ラクツロース・シロップ60%分包15mL「コーワ」 LACTULOSE syrup 60%"Kowa" 興和 3999001Q5022 72.2円/包

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
ガラクトース血症の患者[本剤はガラクトース(13w/v%以下)及び乳糖(7w/v%以下)を含有する。]

4. 効能または効果

高アンモニア血症に伴う下記症候の改善
精神神経障害、脳波異常、手指振戦

6. 用法及び用量

通常成人1日量30〜60mLを2〜3回に分けて経口投与する。症状により適宜増減する。
なお、本剤の投与により、下痢が惹起されることがあるので少量より投与を開始して漸増し、1日2〜3回の軟便がみられる量を投与する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 糖尿病の患者
本剤はガラクトース(13w/v%以下)及び乳糖(7w/v%以下)を含有する。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.8 高齢者
少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい。

10. 相互作用

10.2 併用注意
α-グルコシダーゼ阻害剤
アカルボース
ボグリボース
ミグリトール
消化器系副作用が増強される可能性がある。左記薬剤により増加する未消化多糖類及びラクツロースは、共に腸内細菌で分解されるため、併用により腸内ガスの発生や下痢等が増加する可能性がある。

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 5%以上0.1〜5%未満
消化器下痢注2) 腹鳴、鼓腸、腹痛、食欲不振、嘔気

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
分包品は服用直前まで開封しないこと。服用後の残液は廃棄し、保存しないこと。

16. 薬物動態

16.2 吸収
ラットに[1-14C]ラクツロースを投与量1.2g/kgで経口投与したとき、未変化体での消化管吸収は0.6%と微量であった1)
16.4 代謝
ラットに[1-14C]ラクツロースを投与量1.2g/kgで経口投与したとき、僅かに吸収されたラクツロースは体内で代謝されなかった1)
16.5 排泄
ラットに[1-14C]ラクツロースを投与量1.2g/kgで経口投与したとき、ラクツロースは小腸で吸収をほとんど受けずに大腸に達し、腸内の微生物により利用されて、六炭糖(フラクトース、グルコース)、有機酸(乳酸、ピルビン酸等)及びその他の分解物となり、これらは更に代謝され、主に呼気中に二酸化炭素として排泄された。ラクツロース及び分解物の排泄率は投与後72時間迄に呼気中に49%、尿中に4%、糞便中には24時間迄に24%であることが確認された。なお、消化管で僅かに吸収されたラクツロースはそのまま尿中に排泄された1)

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内二重盲検試験
高アンモニア血症及び肝性脳症患者を対象としたクロスオーバー二重盲検試験において有用性が認められた。副作用は本剤投与時に1/22例(4.5%)認められ、症状は下痢であった2)

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
ヒト消化管粘膜には、ラクツロースを分解する酵素が存在しないため、経口投与されたラクツロースは消化・吸収されることなく、下部消化管に達し、ビフィズス菌、乳酸菌によって利用・分解され、有機酸(乳酸・酢酸)を産生する。この有機酸は以下の作用を有することが報告されている3) 4) 5)
・腸管内pHの酸性化をもたらす。
・アンモニア産生菌の発育を抑制する。
・腸管内アンモニアの吸収を抑制する。

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. ラクツロース

一般的名称 ラクツロース
一般的名称(欧名) Lactulose
化学名 β-D-Galactopyranosyl-(1→4)-D-fructose
分子式 C12H22O11
分子量 342.30
物理化学的性状 無色〜淡黄色澄明の粘性の液で、においはなく、味は甘い。水又はホルムアミドと混和する。
KEGG DRUG D00352

20. 取扱い上の注意

20.1 500mL瓶を開封後は密栓し、冷所に保存すること。
20.2 本剤は保存条件により、多少色調の変化が見られることがあるが、薬効には影響はない。

22. 包装

<ラクツロース・シロップ60%「コーワ」>
プラスチックボトル:500mL×1瓶、500mL×6瓶
<ラクツロース・シロップ60%分包10mL「コーワ」>
分包:21包
<ラクツロース・シロップ60%分包15mL「コーワ」>
分包:21包

23. 主要文献

  1. 井上陽一他, 薬剤学, 33, 79-86, (1973)
  2. 鈴木宏他, 肝臓, 15, 315-28, (1974) »J-STAGE
  3. Bircher J,et al., Lancet., 1, 890-2, (1966) »PubMed »J-STAGE
  4. Hoffmann K,et al., Klin Wochenschr., 42, 126-30, (1964) »PubMed »J-STAGE
  5. Castell DO,et al., Gastroenterology., 60, 33-42, (1971) »PubMed

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
興和株式会社 くすり相談センター 受付時間 9:00〜17:00(土・日・祝日・弊社休日を除く)
〒103-8433 東京都中央区日本橋本町三丁目4-14
電話:0120-508-514
03-3279-7587
製品情報問い合わせ先
興和株式会社 くすり相談センター 受付時間 9:00〜17:00(土・日・祝日・弊社休日を除く)
〒103-8433 東京都中央区日本橋本町三丁目4-14
電話:0120-508-514
03-3279-7587

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
興和株式會社
東京都中央区日本橋本町三丁目4-14

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2020/11/18 版