医療用医薬品 : トリクロルメチアジド |
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総称名 | トリクロルメチアジド |
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一般名 | トリクロルメチアジド |
欧文一般名 | Trichlormethiazide |
薬効分類名 | 降圧利尿剤 |
薬効分類番号 | 2132 |
ATCコード | C03AA06 |
KEGG DRUG |
D00658
トリクロルメチアジド
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KEGG DGROUP |
DG03231
血圧降下薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
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2.禁忌 4.効能または効果 6.用法及び用量 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 12.臨床検査結果に及ぼす影響 14.適用上の注意 16.薬物動態 17.臨床成績 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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トリクロルメチアジド錠1mg「トーワ」 (後発品) | TRICHLORMETHIAZIDE TABLETS 1mg"TOWA" | 東和薬品 | 2132003F3055 | 6.4円/錠 | 処方箋医薬品注) |
トリクロルメチアジド錠2mg「トーワ」 (後発品) | TRICHLORMETHIAZIDE TABLETS 2mg"TOWA" | 東和薬品 | 2132003F1460 | 6.4円/錠 | 処方箋医薬品注) |
デスモプレシン酢酸塩水和物 ミニリンメルト(男性における夜間多尿による夜間頻尿) [2.5参照] | 低ナトリウム血症が発現するおそれがある。 | いずれも低ナトリウム血症が発現するおそれがある。 |
バルビツール酸誘導体 アヘンアルカロイド系麻薬 アルコール | 臨床症状:起立性低血圧を増強することがある。 | これらの薬剤は血管拡張作用を有するので、チアジド系利尿剤の降圧作用が増強されると考えられる。 |
昇圧アミン ノルアドレナリン、アドレナリン | 昇圧アミンの作用を減弱するおそれがあるので、手術前の患者に使用する場合には、本剤の一時休薬等を行うこと。 | 血管壁の反応性の低下及び交感神経終末からの生理的ノルアドレナリンの放出抑制が起こることが、動物試験で報告されている。 |
ツボクラリン及びその類似作用物質 ツボクラリン塩化物 | 麻痺作用を増強することがあるので、手術前の患者に使用する場合には、本剤の一時休薬等の処置を行うこと。 | 利尿剤による血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用が増強されると考えられている。 |
他の降圧剤 ACE阻害剤、β遮断剤 | 降圧作用を増強するおそれがあるので、降圧剤の用量調節等に注意すること。 | 作用機序が異なる降圧剤との併用により、降圧作用が増強されるとの報告がある。 |
ジギタリス剤 ジゴキシン、ジギトキシン | 臨床症状:ジギタリスの心臓に対する作用を増強し、ジギタリス中毒を起こすおそれがある。 措置方法:血清カリウム値、ジギタリス血中濃度等に注意すること。 | チアジド系利尿剤による血清カリウム値の低下により、多量のジギタリスが心筋Na+-K+ATPaseに結合し、心収縮力増強と不整脈が起こる。 |
糖質副腎皮質ホルモン剤 ACTH | 臨床症状:低カリウム血症が発現するおそれがある。 | 共にカリウム排泄作用を有する。 |
グリチルリチン製剤 甘草含有製剤 | 血清カリウム値の低下があらわれやすくなる。 | これらの薬剤は低カリウム血症を主徴とした偽アルドステロン症を引き起こすことがあり、本剤との併用により低カリウム血症を増強する可能性がある。 |
糖尿病用剤 SU剤、インスリン | 糖尿病用剤の作用を著しく減弱するおそれがある。 | 機序は明確ではないが、チアジド系利尿剤によるカリウム喪失により膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている。 |
リチウム 炭酸リチウム | 臨床症状:リチウム中毒(振戦、消化器愁訴等)が増強される。 措置方法:血清リチウム濃度の測定を行うなど注意すること。 | チアジド系利尿剤は遠位尿細管でナトリウムの再吸収を抑制するが、長期投与では近位尿細管で代償的にナトリウム、リチウムの再吸収を促進し、リチウムの血中濃度が上昇する。 |
コレスチラミン | 利尿降圧作用が減弱される。 | コレスチラミンの吸着作用により、利尿剤の吸収が阻害される。 |
非ステロイド系消炎鎮痛剤 インドメタシン等 | 利尿降圧作用が減弱されることがある。 | 非ステロイド系消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成酵素阻害作用による腎内プロスタグランジンの減少が、水・ナトリウムの体内貯留を引き起こし、利尿剤の作用と拮抗する。 |
5%以上又は頻度不明 | 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
過敏症 | 発疹、顔面潮紅、光線過敏症 | ||
血液 | 白血球減少、血小板減少、紫斑 | ||
代謝異常 | 電解質失調(低クロール性アルカローシス、血中カルシウムの上昇等)、血清脂質増加、高尿酸血症、高血糖症 | ||
肝臓 | 肝炎 | ||
消化器 | 食欲不振、悪心・嘔吐、口渇、腹部不快感、便秘 | 胃痛、膵炎、下痢、唾液腺炎 | |
精神神経系 | 眩暈、頭痛 | 知覚異常 | |
眼 | 視力異常(霧視等)、黄視症 | ||
その他 | 倦怠感、動悸 | 鼻閉、全身性紅斑性狼瘡の悪化、筋痙攣 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0-10(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) | |
トリクロルメチアジド錠1mg「トーワ」 | 102.8±11.2 | 28.35±4.66 | 1.45±0.55 | 2.32±0.34 |
フルイトラン錠1mg | 96.1±12.1 | 26.66±4.94 | 1.75±0.63 | 2.31±0.22 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/05/21 版 |