眼手術患者に0.3%ノルフロキサシン点眼液を術前0.5〜3.0時間の間に数回点眼したとき
注)の前房水中濃度は、点眼後90分に最高値(0.36μg/mL)を示した
2)。
0.3%ノルフロキサシン点眼液をウサギ正常眼に1回2滴点眼したときの結膜嚢内滞留濃度は、点眼後30分で305μg/mL、1時間で77.0μg/mLであり、6時間後で8.9μg/mLであった
3)。
(1)0.3%ノルフロキサシン点眼液を白色ウサギ正常眼に1回2滴5分毎に5回点眼したとき、眼球内部組織に比べて外眼部で濃度が高く、最高濃度は角膜で7.84μg/g(15分後)、眼瞼で6.55μg/g(30分後)、球結膜で5.76μg/g(15分後)であり、前房水中には0.68μg/mL(2時間後)、虹彩・毛様体で0.65μg/g(30分後)、脈絡膜で0.26μg/g(15分後)と少なく、血清中では0.020μg/mL(15分後)と極めて少なかった
4)。
また、角膜炎症眼では正常眼に比べてより高い移行濃度を示した
4)。
(2)0.3%[
14C]-ノルフロキサシン溶液を有色ウサギ正常眼に1回1滴1日5回14日間点眼したとき、最終点眼24時間後の眼組織内濃度は虹彩・毛様体で3.00μg・eq/g、脈絡膜・網膜色素上皮で3.65μg・eq/g、色素上皮を除く網膜で測定限界以下であり、メラニン色素を含む組織には高度に分布することが認められた
5)。