医療用医薬品 : ガザイバ |
List Top |
総称名 | ガザイバ |
---|---|
一般名 | オビヌツズマブ(遺伝子組換え) |
欧文一般名 | Obinutuzumab(Genetical Recombination) |
製剤名 | オビヌツズマブ(遺伝子組換え)注 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 ヒト化抗CD20モノクローナル抗体 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01FA03 |
KEGG DRUG |
D09321
オビヌツズマブ
|
JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
---|---|---|---|---|---|
ガザイバ点滴静注1000mg | GAZYVA for Intravenous Infusion | 中外製薬 | 4291444A1028 | 458799円/瓶 | 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品注) |
投与時期 | 投与速度 | |
第1サイクル | 初回投与 | 50mg/時で開始し、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。 |
2回目以降 | 前回の投与でGrade 2以上のinfusion reactionが発現しなかった場合は、100mg/時で投与を開始し、30分毎に100mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。 | |
第2サイクル以降 | 第1サイクルの投与でGrade 3以上のinfusion reactionが発現しなかった場合は、最初の30分は100mg/時で開始し、その後最大900mg/時まで上げることができる。なお、前回の投与でGrade 3のinfusion reactionが発現した場合は、初回投与時の速度で行うこと。 |
Infusion reactionのGrade* | 処置 | 投与再開時の投与速度 |
Grade 2以下 | 投与を中断するか投与速度を下げて適切な処置を行うこと。投与を中断した場合、infusion reactionが回復後、投与を再開できる。 | 投与中断前の半分以下の速度とすること。その後、infusion reactionが認められなかった場合は、以下のように投与速度を上げることができる。 ・infusion reaction発現時、第1サイクルの投与方法で投与していた場合は、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで投与速度を上げることができる。 ・infusion reaction発現時、投与時間短縮投与方法注)で投与していた場合は、最大900mg/時まで上げることができる。 |
Grade 3 | 投与を中断して適切な処置を行うこと。Infusion reactionが回復後、投与を再開できる。ただし、Grade 3のinfusion reactionが再発した場合は、投与を直ちに中止し、本剤を再投与しないこと。 | 投与中断前の半分以下かつ400mg/時以下の速度とすること。その後、infusion reactionが認められなかった場合は、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで投与速度を上げることができる。 |
Grade 4 | 投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。また、本剤を再投与しないこと。 | − |
投与時期 | 投与速度 | |
第1サイクル | 1日目 (100mg) | 25mg/時で4時間以上かけて投与する。 投与速度を上げないこと。 |
2日目 (900mg) | 前回の投与でinfusion reactionが発現しなかった場合は、50mg/時で投与を開始し、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。なお、前回の投与でinfusion reactionが発現した場合は、25mg/時で投与を開始し、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。 | |
8日目及び15日目 (1000mg) | 前回の投与でinfusion reactionが発現せず、最終的な投与速度が100mg/時以上であった場合は、100mg/時で投与を開始し、30分毎に100mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。なお、前回の投与でinfusion reactionが発現した場合は、50mg/時で投与を開始し、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。 | |
第2サイクル以降 | 1日目 (1000mg) |
Infusion reactionのGrade* | 処置 | 投与再開時の投与速度 |
Grade 2以下 | 投与を中断するか投与速度を下げて適切な処置を行うこと。投与を中断した場合、infusion reactionが回復後、投与を再開できる。 | 投与中断前の半分以下の速度とすること。その後、infusion reactionが認められなかった場合は、以下のように投与速度を上げることができる。 ・infusion reaction発現時、第1サイクル1日目の投与方法で投与していた場合は、25mg/時まで投与速度を上げることができる。 ・infusion reaction発現時、第1サイクル2日目以降の投与方法で投与していた場合は、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。 |
Grade 3 | 投与を中断して適切な処置を行うこと。Infusion reactionが回復後、投与を再開できる。ただし、Grade 3のinfusion reactionが再発した場合は、投与を直ちに中止し、本剤を再投与しないこと。 | |
Grade 4 | 投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。また、本剤を再投与しないこと。 | − |
生ワクチン又は弱毒生ワクチン | 接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現した場合には適切な処置を行う。 | 本剤のBリンパ球傷害作用により発病するおそれがある。 |
降圧剤 | 一過性の血圧下降があらわれることがある。 | 血圧下降を増強させるおそれがある。 |
10%以上 | 2%以上10%未満 | 2%未満 | 頻度不明 | |
皮膚 | 脱毛症、発疹、そう痒症、帯状疱疹、潮紅、紅斑、皮膚乾燥 | 蕁麻疹、多汗症、点状出血、皮膚炎、湿疹、寝汗 | ||
眼 | 結膜炎、眼充血 | |||
肝臓 | ALT上昇、AST上昇 | |||
血液 | 貧血、リンパ球数減少 | 静脈炎、血栓性静脈炎、静脈障害 | リンパ節痛 | |
消化器 | 悪心(37.5%)、便秘、嘔吐、下痢 | 腹痛、口内炎、消化不良 | 口腔内潰瘍、口内乾燥、胃腸炎、歯周炎、痔核 | 大腸炎 |
循環器 | 低血圧、高血圧 | 頻脈、徐脈、動悸 | ||
呼吸器 | 呼吸困難、咳嗽、口腔咽頭痛、咽頭異常感覚、低酸素症 | 鼻閉、鼻漏 | ||
精神神経系 | 末梢性ニューロパチー、頭痛 | 味覚障害、錯感覚、浮動性めまい、不眠症 | 嗜眠、味覚異常、うつ病 | |
その他 | 疲労(24.3%)、発熱、悪寒 | 食欲減退、関節痛、無力症、粘膜の炎症、倦怠感、胸部不快感、四肢痛、筋肉痛、挫傷、血中尿酸増加、浮腫 | 背部痛、腫脹、体重減少、胸痛、低カリウム血症、低γグロブリン血症、筋痙縮、頻尿、血中クレアチニン増加、疼痛、注射部位疼痛、糖尿病、排尿困難、尿失禁、骨痛 |
1回投与量 | 抜き取り量 | 希釈後の総液量 |
100mg | 4mL | 100mL |
900mg | 36mL | 250mL |
1000mg | 40mL | 250mL |
用量(mg) | 例数 | AUClast(μg・day/mL) | Cmax(μg/mL) | CL(mL/day) | t1/2(day) |
200 | 3 | 305±39.5 | 79.0±17.2 | 257±12.6 | 9.65±2.00 |
400 | 3 | 768±109 | 157±24.4 | 220±49.0 | 10.9±1.80 |
800 | 3 | 1470±297 | 358±37.2 | 347±82.4 | 6.11±0.617 |
1200 | 3 | 1970±624 | 415±81.7 | 248±155 | 14.5±8.87 |
併用薬 | 時期 | 例数 | AUClast(μg・day/mL) | Cmax(μg/mL) | CL(mL/day) | t1/2(day) |
CHOP | サイクル1の1日目 | 27 | 1310±380 | 324±82.7 | −* | −* |
サイクル1の8日目 | 31 | 3640±1640 | 406±128 | −* | −* | |
サイクル8 | 28 | 20700±8300 | 638±223 | 126±33.6 | 37.2±11.6 | |
ベンダムスチン | サイクル1の1日目 | 32 | 1249±427 | 314±88.2 | −* | −* |
サイクル1の8日目 | 34 | 5750±2580 | 502±151 | −* | −* | |
サイクル6 | 30 | 22700±12700 | 646±183 | 97.9±34.3 | 39.0±12.7 |
一般的名称 | オビヌツズマブ(遺伝子組換え) |
---|---|
一般的名称(欧名) | Obinutuzumab(Genetical Recombination) |
分子量 | 約148,000〜150,000 |
理化学知見その他 | オビヌツズマブは、遺伝子組換えヒト化モノクローナル抗体であり、マウス抗ヒトCD20モノクローナル抗体の相補性決定部、並びにヒトIgG1のフレームワーク部及び定常部からなる。オビヌツズマブは、抗体遺伝子とともにβ-1,4-マンノシル−糖タンパク質4-β-N-アセチルグルコサミン転移酵素及びマンノシル−オリゴ糖1,3-1,6-α-マンノシダーゼの遺伝子が導入されたチャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。オビヌツズマブは、449個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び219個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約148,000〜150,000)である。 |
KEGG DRUG | D09321 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/08/20 版 |