医療用医薬品 : エレトリプタン |
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総称名 | エレトリプタン |
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一般名 | エレトリプタン臭化水素酸塩 |
欧文一般名 | Eletriptan Hydrobromide |
製剤名 | エレトリプタン臭化水素酸塩錠 |
薬効分類名 | 5-HT1B/1D受容体作動型片頭痛治療剤 |
薬効分類番号 | 2160 |
ATCコード | N02CC06 |
KEGG DRUG |
D01973
エレトリプタン臭化水素酸塩
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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エレトリプタン錠20mg「DSEP」 (後発品) | ELETRIPTAN TABLETS「DSEP」 | 第一三共エスファ | 2160005F1030 | 119.4円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
エルゴタミン エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン) エルゴタミン誘導体含有製剤 ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩(ジヒデルゴット) エルゴメトリンマレイン酸塩(エルゴメトリンF) メチルエルゴメトリンマレイン酸塩(メテルギン)[2.7参照] | 血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがある。 本剤投与後にエルゴタミンあるいはエルゴタミン誘導体含有製剤を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以上の間隔をあけて投与すること。 | 5-HT1B/1D受容体作動薬との薬理的相加作用により、相互に作用(血管収縮作用)を増強させる。 |
5-HT1B/1D受容体作動薬 スマトリプタンコハク酸塩(イミグラン) ゾルミトリプタン(ゾーミッグ) リザトリプタン安息香酸塩(マクサルト) ナラトリプタン塩酸塩(アマージ)[2.7参照] | 血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがある。 本剤投与後に他の5-HT1B/1D受容体作動型の片頭痛薬を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以内に投与しないこと。 | 併用により相互に作用を増強させる。 |
HIVプロテアーゼ阻害剤 リトナビル(ノービア) [2.7参照] | 本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇するおそれがある。 | 本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。 |
ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッド)[2.7参照] | 本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇するおそれがある。 | 本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。 |
マクロライド系抗生物質 エリスロマイシン、 ジョサマイシン、クラリスロマイシン[16.7.1参照] | エリスロマイシンとの併用により、本剤の最高血漿中濃度(Cmax)は2倍、血漿中濃度−時間曲線下面積(AUC)は4倍に増大し、軽度に血圧が上昇した。 | 本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。 |
抗真菌剤 イトラコナゾール | イトラコナゾールとの併用により、本剤のCmax、AUCが増大し、血圧が上昇するおそれがある。 | 本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。 |
カルシウム拮抗剤 ベラパミル[16.7.2参照] | ベラパミルとの併用により、本剤のCmax、AUCが増大した。 | 本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。 |
飲食物 グレープフルーツジュース | 本剤の作用が増強するおそれがある。 | 本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。 |
エンシトレルビル フマル酸 | 本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 | エンシトレルビル フマル酸のチトクロームP450 3Aに対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害されることが考えられる。 |
副腎皮質ホルモン剤 デキサメタゾン 抗てんかん剤 カルバマゼピン 抗結核薬 リファンピシン | 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある。 | 酵素誘導剤により本剤の代謝が促進されるおそれがある。 |
飲食物 セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある。 | セイヨウオトギリソウにより本剤の代謝が促進されるおそれがある。 |
選択的セロトニン再取り込み阻害薬 フルボキサミンマレイン酸塩 パロキセチン塩酸塩水和物 セルトラリン塩酸塩 セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬 ミルナシプラン塩酸塩 デュロキセチン塩酸塩 | セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、頻脈、発熱、反射亢進、協調運動障害、下痢等)があらわれることがある。 | セロトニンの再取り込みを阻害し、セロトニン濃度を上昇させる。よって本剤との併用により、セロトニン作用が増強する可能性が考えられる。 |
1%以上a) | 1%未満a) | 頻度不明 | |
神経系 | 浮動性めまい、傾眠・眠気、異常感覚、頭痛 | 感覚減退、回転性めまい、筋緊張亢進 | |
心・血管系 | 熱感 | 潮紅 | 動悸、頻脈、血圧上昇 |
消化器系 | 嘔気、口内乾燥 | 消化不良、腹痛 | 嘔吐 |
皮膚 | 発疹、そう痒症、蕁麻疹、血管浮腫 | ||
その他 | 疲労、咽喉絞扼感b) | 多汗、胸部絞扼感b)、無力症、悪寒、咽喉頭疼痛、疼痛、背部痛 | 胸痛b)、倦怠感、筋痛、胸部圧迫感b)、筋無力症 |
AUC0-24hr(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
エレトリプタン錠20mg「DSEP」 | 203.66±124.79 | 38.71±18.66 | 1.1±0.5 | 4.5±0.6 |
レルパックス錠20mg | 208.88±112.50 | 41.24±19.56 | 0.9±0.4 | 4.4±0.7 |
実施国 | 開発相 (治験No.) | 頭痛の改善率(%) | |||
エレトリプタン | プラセボ | エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン | |||
20mg | 40mg | ||||
国内 | 第II相20)21) (160-901) | 64%a) (51/80) | 67%a) (51/76) | 51% (40/79) | / |
外国 | 第II相22)23) (160-314) | 54%a) (70/129) | 65%a) (76/117) | 24% (30/126) | / |
第III相24)25) (160-305) | / | 62%a) (265/430) | 19% (44/232) | / | |
第III相19)26) (160-307) | / | 54%a)、b) (111/206) | 21% (21/102) | 33% (65/197) | |
第III相27)28) (160-318) | / | 64%a) (108/169) | 31% (25/80) | / | |
第III相29)30) (160-102) | 47%a) (129/273) | 62%a) (174/281) | 22% (60/276) | / | |
第III相31) (160-103) | / | 58%a) (283/492) | 30% (36/122) | / | |
第III相32) (160-104) | / | 62%a) (109/175) | 40% (34/86) | / | |
計 | 50%a) (199/402) | 60%a) (1126/1870) | 24% (250/1024) | / |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/05/21 版 |