1)Behind the Lens(BTL)法
超音波装置の灌流/吸引モード設定:標準的なI/Aチップ0.3mm使用
流量 20〜25mL/min
吸引圧
注) 250〜300mmHg
(最高500mmHgまで吸引可能)
灌流ボトル高 目の高さより60〜70cm上
注:ペリスタルティックポンプの場合には上限よりに、ベンチュリーポンプの場合には下限よりにセットする。
[1]前房がまだ本剤で満たされており、眼内レンズをセンタリングしていない状態で除去を開始する。
[2]吸引口を上に向けて、灌流せずにI/Aチップを眼内レンズの裏に入れ、灌流/吸引を開始する。
[3]本剤を水晶体のうから除去した後、眼内レンズのセンタリングを確認する。本剤を水晶体のうから除去する間、灌流を継続することにより水晶体を膨張させ続けることができ、水晶体のうを吸引する危険性が少なくなる。灌流を続けながら、チップを光学部の裏から取り出し、光学部の表側に置く。
[4]虹彩面または光学部表面でI/Aチップを円を描くように回しながら除去を続け、次に前房隅角に注意しながら前房内をさらに洗浄する。
2)Rock'n Roll法
超音波装置の灌流/吸引モード設定:標準的なI/Aチップ0.3mm使用
流量 25〜30mL/min
吸引圧注) 350〜500mmHg
灌流ボトル高 目の高さより60〜70cm上
注:ペリスタルティックポンプの場合には上限よりに、ベンチュリーポンプの場合には下限よりにセットする。
リニア・コントロールの場合、術者が足のペダルを十分に押し下げて灌流/吸引の操作を行う。
[1]虹彩面上で円を描くようにI/Aチップを回す。
[2]I/Aチップを眼内レンズの光学部の表面に置く。眼内レンズ光学部の片側を静かに押さえつけて、I/Aチップを回転させ、水晶体のう内へ灌流液を導く。
[3]I/Aチップの吸引口を水晶体のうの赤道面に向け、数秒間この状態を維持し、それから本剤が完全に除去されるまで眼内レンズ光学部のもう一方の側で同様の手順を繰り返す。最後に隅角を含め前房内を洗浄し、必要であれば[2]、[3]の手順を繰り返す。
〔ヒーロンV眼粘弾剤2.3%シリンジ0.6mLの使用法〕
1)注射筒及びカニューレが落ちないように注意してシールをはがす。
2)注射筒及びカニューレを取り出す。
●つまんで引き出す方法
●清潔域に落とす方法
3)無色ガラス容器(内筒)を完全に押し込み、針でゴム栓を突き破る。
<注意>
必ず最初に無色ガラス容器(内筒)の後端を指で押して、最後まで押し込むこと。
プランジャーロッド(押子)を先に使用すると本剤の逆流又は流出のおそれがある。
4)プランジャーロッド(押子)を外す。
5)プランジャーロッド(押子)をゴムのプランジャー(押子先端)にねじ込む。
6)添付の滅菌済カニューレを使用し、しっかり回して固定する。
開封後の使用は1回限りとする。
<注意>
ブリスター内は無菌包装されています。開封前に破れ、はがれ等があった場合は使用しないでください。