医療用医薬品 : クラリスロマイシン |
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総称名 | クラリスロマイシン |
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一般名 | クラリスロマイシン |
欧文一般名 | clarithromycin |
薬効分類名 | マクロライド系抗生物質製剤 |
薬効分類番号 | 6149 |
ATCコード | J01FA09 |
KEGG DRUG |
D00276
クラリスロマイシン
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KEGG DGROUP |
DG01551
マクロライド系抗生物質
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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クラリスロマイシン錠200mg「フェルゼン」 | Clarithromycin Tablets「FELDSENF」 | フェルゼンファーマ | 6149003F2259 | 19.2円/錠 | 処方箋医薬品注) |
疾患名 | 投与期間 |
肺MAC症 | 排菌陰性を確認した後、1年以上の投与継続と定期的な検査を行うことが望ましい。また、再発する可能性があるので治療終了後においても定期的な検査が必要である。 |
後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性MAC症 | 臨床的又は細菌学的な改善が認められた後も継続投与すべきである。 |
ピモジド3) 〔オーラップ〕 [2.2参照] | QT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等の心血管系副作用が報告されている。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン 〔クリアミン〕 ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩 [2.2参照] | 血管攣縮等の重篤な副作用をおこすおそれがある。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
スボレキサント 〔ベルソムラ〕 [2.2参照] | スボレキサントの血漿中濃度が顕著に上昇し、その作用が著しく増強するおそれがある。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
ロミタピドメシル酸塩 〔ジャクスタピッド〕 [2.2参照] | ロミタピドの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
タダラフィル 〔アドシルカ〕 [2.2参照] | 左記薬剤のクリアランスが高度に減少し、その作用が増強するおそれがある。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
チカグレロル 〔ブリリンタ〕 [2.2参照] | チカグレロルの血漿中濃度が著しく上昇するおそれがある。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
イブルチニブ 〔イムブルビカ〕 [2.2参照] | イブルチニブの作用が増強するおそれがある。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
イバブラジン塩酸塩 〔コララン〕 [2.2参照] | 過度の徐脈があらわれることがある。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
ベネトクラクス (再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期) 〔ベネクレクスタ〕 [2.2参照] | 腫瘍崩壊症候群の発現が増強するおそれがある。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
ルラシドン塩酸塩 〔ラツーダ〕 [2.2参照] | ルラシドンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
アナモレリン塩酸塩 〔エドルミズ〕 [2.2参照] | アナモレリンの血中濃度が上昇し、副作用の発現が増強するおそれがある。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
フィネレノン 〔ケレンディア〕 [2.2参照] | フィネレノンの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
イサブコナゾニウム硫酸塩 〔クレセンバ〕 [2.2参照] | イサブコナゾールの血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがある。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
ジゴキシン | 嘔気、嘔吐、不整脈等が報告されているので、ジゴキシンの血中濃度の推移、自覚症状、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、投与量を調節する等の適切な処置を行うこと。 | 本剤の腸内細菌叢に対する影響により、ジゴキシンの不活化が抑制されるか、もしくはP-gpを介したジゴキシンの輸送が阻害されることにより、その血中濃度が上昇する。 |
スルホニル尿素系血糖降下剤 〔グリベンクラミド グリクラジド グリメピリド等〕 | 低血糖(意識障害に至ることがある)が報告されているので、異常が認められた場合には、投与を中止し、ブドウ糖の投与等の適切な処置を行うこと。 | 機序は不明である。左記薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
カルバマゼピン テオフィリン4)5) アミノフィリン水和物 シクロスポリン タクロリムス水和物 エベロリムス | 左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、左記薬剤の血中濃度の推移等に注意し、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。 |
アトルバスタチンカルシウム水和物6) シンバスタチン6) ロバスタチン(国内未承認) | 左記薬剤の血中濃度上昇に伴う横紋筋融解症が報告されているので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。腎機能障害のある患者には特に注意すること。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。 |
コルヒチン [2.3、9.2.1、9.3.1参照] | コルヒチンの血中濃度上昇に伴う中毒症状(汎血球減少、肝機能障害、筋肉痛、腹痛、嘔吐、下痢、発熱等)が報告されているので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。 |
ベンゾジアゼピン系薬剤 (CYP3Aで代謝される薬剤) 〔トリアゾラム7) ミダゾラム8)等〕 非定型抗精神病薬 (CYP3Aで代謝される薬剤) 〔クエチアピンフマル酸塩 アリピプラゾール ブロナンセリン等〕 ジソピラミド トルバプタン エプレレノン エレトリプタン臭化水素酸塩 カルシウム拮抗剤 (CYP3Aで代謝される薬剤) 〔ニフェジピン ベラパミル塩酸塩等〕 リオシグアト ジエノゲスト ホスホジエステラーゼ5阻害剤 〔シルデナフィルクエン酸塩9) タダラフィル 〔シアリス、ザルティア〕等〕 クマリン系抗凝血剤 ワルファリンカリウム ドセタキセル水和物 アベマシクリブ10) オキシコドン塩酸塩水和物11) フェンタニル/フェンタニルクエン酸塩 | 左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 なお、トルバプタンにおいては、本剤との併用は避けることが望ましいとされており、やむを得ず併用する場合においては、トルバプタンの用量調節を特に考慮すること。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。 |
ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病) | ベネトクラクスの副作用が増強するおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。 |
抗凝固剤 (CYP3Aで代謝され、P-gpで排出される薬剤) 〔アピキサバン リバーロキサバン〕 | 左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 | 本剤のCYP3A及びP-gpに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝及び排出が阻害される。 |
抗凝固剤 (P-gpで排出される薬剤) 〔ダビガトランエテキシラート エドキサバントシル酸塩水和物〕 | 左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 | 本剤のP-gpに対する阻害作用により、左記薬剤の排出が阻害される。 |
イトラコナゾール12) HIVプロテアーゼ阻害剤 〔リトナビル13) ロピナビル・リトナビル ダルナビルエタノール付加物等〕 | 本剤の未変化体の血中濃度上昇による作用の増強等の可能性がある。 また、イトラコナゾールの併用においては、イトラコナゾールの血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性がある。 異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 | 本剤と左記薬剤のCYP3Aに対する阻害作用により、相互に代謝が阻害される。 |
リファブチン14) エトラビリン15) | 左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性がある。 また、本剤の未変化体の血中濃度が低下し、活性代謝物の血中濃度が上昇し、本剤の作用が減弱する可能性がある。 異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 | 本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。 また、左記薬剤のCYP3A4に対する誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
リファンピシン16) エファビレンツ ネビラピン | 本剤の未変化体の血中濃度が低下し、活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある。本剤の作用が減弱する可能性があるので、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。 | 左記薬剤のCYP3A4に対する誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
天然ケイ酸アルミニウム17) | 本剤の吸収が低下するとの報告がある。 | 左記薬剤の吸着作用によるものと考えられる。 |
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | 発疹 | そう痒感 | |
精神神経系 | めまい 頭痛 | 幻覚 失見当識 意識障害 せん妄 躁病 眠気 振戦 しびれ(感) 錯感覚 不眠 | |
感覚器 | 味覚異常(にがみ等) | 耳鳴 聴力低下 嗅覚異常 | |
消化器 | 悪心 嘔吐 胃部不快感 腹部膨満感 腹痛 下痢 | 食欲不振 軟便 口内炎 舌炎 口渇 | 口腔内びらん 胸やけ 歯牙変色 舌変色 |
血液 | 好酸球増多 | ||
肝臓 | AST上昇 ALT上昇 γ-GTP上昇 LDH上昇 Al-P上昇 | ||
筋・骨格 | 筋肉痛 | ||
その他 | 倦怠感 浮腫 カンジダ症 発熱 | 動悸 CK上昇 脱毛 頻尿 低血糖 |
5〜10%未満 | 1〜5%未満 | 頻度不明 | |
精神神経系 | 不眠症 | 頭痛 めまい 激越 神経過敏症 感覚異常 痙攣 妄想 幻覚 運動過多 躁病反応 偏執反応 末梢神経炎 精神病 | |
感覚器 | 味覚減退 | 味覚倒錯 難聴 耳鳴 味覚喪失 結膜炎 | |
皮膚 | 発疹 | そう痒感 斑状丘疹状皮疹 ざ瘡 帯状疱疹 紫斑皮疹 光線過敏性反応 発汗 | |
消化器 | 下痢 | 悪心 食欲不振 腹痛 嘔吐 逆流性食道炎 | 鼓腸放屁 消化不良 便秘 おくび 口渇 舌炎 舌変色 |
血液 | 白血球減少 貧血 再生不良性貧血 好中球減少 骨髄機能不全 | ||
肝臓 | 肝機能異常 | γ-GTP上昇 Al-P上昇 | AST上昇 ALT上昇 胆汁うっ滞性黄疸 肝炎 ビリルビン上昇 |
腎臓 | 急性腎障害 | BUN上昇 クレアチニン上昇 | |
生殖器 | 子宮頸部上皮異形成 | 腟カンジダ症 | |
筋・骨格 | 筋肉痛 関節痛 | ||
その他 | 高脂血症 トリグリセリド上昇 高尿酸血症 低カリウム血症 徐脈 | 無力症 アミラーゼ上昇 カンジダ症 疼痛 しゃっくり 発熱 胸痛 さむけ 酵素上昇 |
5%以上 | 1〜5%未満 | 1%未満 | |
過敏症 | 発疹 | そう痒 | |
精神神経系 | 頭痛 しびれ感 めまい 眠気 不眠 うつ状態 | ||
消化器 | 下痢(15.5%) 軟便(13.5%) 味覚異常 | 腹痛 腹部膨満感 口内炎 便秘 食道炎 | 口渇 悪心 舌炎 胃食道逆流 胸やけ 十二指腸炎 嘔吐 痔核 食欲不振 |
血液 | 好中球減少 好酸球増多 | 貧血 白血球増多 血小板減少 | |
肝臓 | AST上昇 ALT上昇 LDH上昇 γ-GTP上昇 | Al-P上昇 ビリルビン上昇 | |
その他 | 尿蛋白陽性 トリグリセリド上昇 総コレステロール上昇・減少 | 尿糖陽性 尿酸上昇 倦怠感 熱感 動悸 発熱 QT延長 カンジダ症 浮腫 血圧上昇 霧視 |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) | |
クラリスロマイシン錠200mg「フェルゼン」 | 3.00±1.14 | 0.51±0.22 | 2.05±0.58 | 3.06±0.81 |
クラリス錠200 | 2.95±1.18 | 0.49±0.17 | 2.03±0.41 | 3.51±0.85 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2024/04/17 版 |