○ビタミンK欠乏症の予防及び治療
各種薬剤(クマリン系抗凝血薬、サリチル酸、抗生物質など)投与中に起こる低プロトロンビン血症、胆道及び胃腸障害に伴うビタミンKの吸収障害、新生児の低プロトロンビン血症、肝障害に伴う低プロトロンビン血症
○ビタミンK欠乏が推定される出血
フィトナジオンとして、通常成人1日5〜15mg、新生児出血の予防には母体に対し10mg、薬剤投与中に起こる低プロトロンビン血症等には20〜50mgを分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
9.5 妊婦
妊娠末期の女性には大量投与しないこと。類薬(メナジオン)で大量投与により、まれに新生児に高ビリルビン血症があらわれることがある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
16.1 血中濃度
健康成人にビタミンK1 30mgを食後単回経口投与したとき、3.5時間で最高血中濃度(174ng/mL)に達し、投与10時間以降は緩徐に減少した。