医療用医薬品 : フェンタニル |
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総称名 | フェンタニル |
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一般名 | フェンタニルクエン酸塩 |
欧文一般名 | Fentanyl Citrate |
製剤名 | フェンタニルクエン酸塩注射液 |
薬効分類名 | 麻酔用鎮痛剤 |
薬効分類番号 | 8219 |
ATCコード | N01AH01 N02AB03 |
KEGG DRUG |
D01399
フェンタニルクエン酸塩
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KEGG DGROUP |
DG00791
フェンタニル
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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フェンタニル注射液0.1mg「テルモ」 (後発品) | Fentanyl Injection 0.1mg | テルモ | 8219400A1071 | 242円/管 | 劇薬, 麻薬, 処方箋医薬品注) |
フェンタニル注射液0.25mg「テルモ」 (後発品) | Fentanyl Injection 0.25mg | テルモ | 8219400A2060 | 515円/管 | 劇薬, 麻薬, 処方箋医薬品注) |
フェンタニル注射液0.5mg「テルモ」 (後発品) | Fentanyl Injection 0.5mg | テルモ | 8219400A3031 | 887円/管 | 劇薬, 麻薬, 処方箋医薬品注) |
効能又は効果 | 用法及び用量 | |
全身麻酔、全身麻酔における鎮痛 | 通常、成人には、右記用量を用いる。なお、患者の年齢、全身状態に応じて適宜増減する。 | 〔バランス麻酔に用いる場合〕 麻酔導入時:フェンタニル注射液として0.03〜0.16mL/kg(フェンタニルとして1.5〜8μg/kg)を緩徐に静注するか、又はブドウ糖液などに希釈して点滴静注する。 麻酔維持:ブドウ糖液などに希釈して、下記(1)又は(2)により投与する。 (1)間欠投与:フェンタニル注射液として0.5〜1mL(フェンタニルとして25〜50μg)ずつ静注する。 (2)持続投与:フェンタニル注射液として0.01〜0.1mL/kg/h(フェンタニルとして0.5〜5μg/kg/h)の速さで点滴静注する。 |
〔大量フェンタニル麻酔に用いる場合〕 麻酔導入時:フェンタニル注射液として0.4〜3mL/kg(フェンタニルとして20〜150μg/kg)を緩徐に静注するか、又はブドウ糖液などに希釈して点滴静注する。 麻酔維持:必要に応じて、ブドウ糖液などに希釈して、フェンタニル注射液として0.4〜0.8mL/kg/h(フェンタニルとして20〜40μg/kg/h)の速さで点滴静注する。 | ||
通常、小児には、右記用量を用いる。なお、患者の年齢、全身状態に応じて適宜増減する。 | 〔バランス麻酔又は大量フェンタニル麻酔に用いる場合〕 麻酔導入時:フェンタニル注射液として0.02〜0.1mL/kg(フェンタニルとして1〜5μg/kg)を緩徐に静注するか、又はブドウ糖液などに希釈して点滴静注する。大量フェンタニル麻酔に用いる場合は、通常、フェンタニル注射液として2mL/kg(フェンタニルとして100μg/kg)まで投与できる。 麻酔維持:フェンタニル注射液として0.02〜0.1mL/kg(フェンタニルとして1〜5μg/kg)ずつ間欠的に静注するか、又はブドウ糖液などに希釈して点滴静注する。 | |
局所麻酔における鎮痛の補助 | 通常、成人には、フェンタニル注射液として0.02〜0.06mL/kg(フェンタニルとして1〜3μg/kg)を静注する。なお、患者の年齢、全身状態、疼痛の程度に応じて適宜増減する。 | |
激しい疼痛(術後疼痛、癌性疼痛など)に対する鎮痛 | 通常、成人には、右記用量を用いる。なお、患者の年齢、症状に応じて適宜増減する。 | 〔静脈内投与の場合〕 術後疼痛に用いる場合は、フェンタニル注射液として0.02〜0.04mL/kg(フェンタニルとして1〜2μg/kg)を緩徐に静注後、フェンタニル注射液として0.02〜0.04mL/kg/h(フェンタニルとして1〜2μg/kg/h)の速さで点滴静注する。 癌性疼痛に対して点滴静注する場合は、フェンタニル注射液として1日2〜6mL(フェンタニルとして0.1〜0.3mg)から開始し、患者の症状に応じて適宜増量する。 |
〔硬膜外投与の場合〕 単回投与法:フェンタニル注射液として1回0.5〜2mL(フェンタニルとして1回25〜100μg)を硬膜外腔に注入する。 持続注入法:フェンタニル注射液として0.5〜2mL/h(フェンタニルとして25〜100μg/h)の速さで硬膜外腔に持続注入する。 | ||
〔くも膜下投与の場合〕 単回投与法:フェンタニル注射液として1回0.1〜0.5mL(フェンタニルとして1回5〜25μg)をくも膜下腔に注入する。 |
ナルメフェン塩酸塩水和物 セリンクロ [2.6参照] | 本剤の離脱症状があらわれるおそれがある。また、本剤の効果が減弱するおそれがある。緊急の手術等によりやむを得ず本剤を投与する場合、患者毎に用量を漸増し、呼吸抑制等の中枢神経抑制症状を注意深く観察すること。また、手術等において本剤を投与することが事前にわかる場合には、少なくとも1週間前にナルメフェン塩酸塩水和物の投与を中断すること。 | μオピオイド受容体拮抗作用により、本剤の作用が競合的に阻害される。 |
中枢神経系抑制剤 フェノチアジン系薬剤、ベンゾジアゼピン系薬剤、バルビツール酸系薬剤等 全身麻酔剤 モノアミン酸化酵素阻害剤 三環系抗うつ剤 骨格筋弛緩剤 鎮静抗ヒスタミン剤 アルコール オピオイド剤 | 中枢神経抑制作用が増強されることがあるので、減量投与など注意すること。 | 相加的に中枢神経抑制作用が増強される。 |
セロトニン作用薬 選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)、モノアミン酸化酵素阻害剤等 | セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス等)があらわれるおそれがある。 | 相加的にセロトニン作用が増強するおそれがある。 |
CYP3A4阻害作用を有する薬剤 リトナビル、フルコナゾール、ボリコナゾール等 | 本剤のAUCが上昇し、呼吸抑制等の副作用が発現するおそれがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。 | 肝代謝酵素CYP3A4に対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
CYP3A4誘導作用を有する薬剤 リファンピシン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン等 | 本剤の血中濃度が低下し、治療効果が減弱するおそれがある。必要に応じて本剤の用量調整を行うこと。 | 肝代謝酵素CYP3A4に対する誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
5%以上 | 1〜5%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
過敏症 | 発疹、紅斑、そう痒症、蕁麻疹 | |||
循環器系 | 徐脈 | 血圧上昇、起立性低血圧注1)、頻脈 | ||
精神神経系 | 不眠、後睡眠、めまい、頭痛、精神症状、気分の動揺 | ふるえ、錐体外路症状、四肢振戦、視力障害、多幸症、うわ言、傾眠、しびれ | ||
その他 | 悪心・嘔吐 | 発汗、咽頭痛、喀痰排出増加、喀痰排出困難 | 体温低下・悪寒、四肢冷感、喘鳴、吃逆、嗄声 | 口渇、咳嗽、発熱、尿閉 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2024/10/23 版 |