日本人の閉経後骨粗鬆症患者423例にバゼドキシフェン20mg、40mg
注)又はプラセボを投与した二重盲検用量反応比較試験を実施した。この試験で、バゼドキシフェン20mg/日を2年間投与した(全ての患者がカルシウム610mg/日、ビタミンD
3 400IU/日及びマグネシウム30mg/日を摂取)。有効性の主要評価項目である腰椎骨密度(L
1〜L
4)に関して、プラセボ投与群に比較し有意な増加が認められた。また、有効性の副次評価項目である腰椎骨密度(L
2〜L
4)、大腿骨骨密度、及び骨代謝マーカーに関して、プラセボ投与群に比較し骨密度の有意な増加と骨代謝マーカーの有意な減少が認められた
9)10)。
表4 バゼドキシフェン20mg/日の2年間投与後の投与前値からの平均変化率(%)
| 20mg投与群 | プラセボ投与群 | P値a) |
腰椎骨密度(L1〜L4) | 2.432 | -0.648 | <0.001 |
腰椎骨密度(L2〜L4) | 2.517 | -0.547 | <0.001 |
大腿骨骨密度(大腿骨全体) | 1.098 | -0.965 | <0.001 |
血清I型コラーゲン架橋C-テロペプチド | -24.576 | -0.853 | <0.001 |
血清I型コラーゲン架橋N-テロペプチド | -11.454 | 1.410 | 0.001 |
血清オステオカルシン | -19.735 | 3.849 | <0.001 |
尿I型コラーゲン架橋N-テロペプチド | -16.083 | 14.456 | <0.001 |
副作用(臨床検査値の異常変動を含む)の発現率は44.2%(125/283例)であった。バゼドキシフェン20mg/日の副作用は46.2%(66/143例)、40mg/日注)の副作用は42.1%(59/140例)であった。主な副作用は、筋痙縮2.5%(7/283例)、線維嚢胞性乳腺疾患(乳腺症、乳腺嚢胞)2.5%(7/283例)等であった。
外国人の閉経後骨粗鬆症患者7,492例にバゼドキシフェン20mg、40mg
注)、実薬対照又はプラセボを投与した二重盲検比較試験を実施した。この試験で、バゼドキシフェン20mg/日を3年間投与した(全ての患者がカルシウム最大1,200mg/日まで及びビタミンD最大800IU/日までを摂取)。有効性の主要評価項目である投与3年後の新規椎体骨折(T
4〜L
4)の発現頻度に関して、プラセボ投与群(4.07%)に対して、バゼドキシフェン20mg投与群(2.34%)で、有意な減少が認められた(相対リスク減少=42%、p=0.015、ログランク検定)
11)12)。
腰椎骨密度(L
1〜L
4)の投与前値からの変化率は、6ヵ月後に有意な増加が認められ(プラセボ投与群:0.50%、バゼドキシフェン20mg投与群:1.53%)、3年後まで継続した(プラセボ投与群:0.88%、バゼドキシフェン20mg投与群:2.21%)。
副作用(臨床検査値の異常変動を含む)の発現率は45.4%(1705/3758例)であった。バゼドキシフェン20mg/日の副作用は45.1%(850/1886例)、40mg/日
注)の副作用は45.7%(855/1872例)であった。主な副作用は、血管拡張(ほてり)10.4%(390/3758例)、便秘6.8%(254/3758例)、下肢痙攣6.4%(239/3758例)等であった。