医療用医薬品 : ミカトリオ |
List Top |
| 総称名 | ミカトリオ |
|---|---|
| 一般名 | テルミサルタン アムロジピンベシル酸塩 ヒドロクロロチアジド |
| 欧文一般名 | Telmisartan Amlodipine Besilate Hydrochlorothiazide |
| 製剤名 | テルミサルタン/アムロジピンベシル酸塩/ヒドロクロロチアジド配合錠 |
| 薬効分類名 | 胆汁排泄型持続性AT1受容体ブロッカー/持続性Ca拮抗薬/利尿薬合剤 |
| 薬効分類番号 | 2149 |
| ATCコード | C09DX08 |
| KEGG DRUG |
D10805
テルミサルタン・アムロジピン・ヒドロクロロチアジド
|
| KEGG DGROUP |
DG03231
血圧降下薬
|
| JAPIC | 添付文書(PDF) |
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| ミカトリオ配合錠 | Micatrio Combination Tablets | 日本ベーリンガーインゲルハイム | 2149122F1026 | 52.8円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
| ジギタリス剤 ジゴキシン ジギトキシン | テルミサルタンとの併用により、血中ジゴキシン濃度が上昇したとの報告がある4)。 | テルミサルタン:機序不明 |
| ジギタリス剤 ジゴキシン ジギトキシン | ヒドロクロロチアジドとの併用により、ジギタリスの心臓に対する作用を増強し、不整脈等を起こすことがある。血清カリウム値に十分注意すること。 | ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により多量のジギタリスが心筋Na-K ATPaseに結合し、心収縮力増強と不整脈が起こる。マグネシウム低下も同様の作用を示す。 |
| カリウム保持性利尿剤 スピロノラクトン トリアムテレン等 カリウム補給剤 | 血清カリウム濃度が上昇するおそれがある。 | テルミサルタン:カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 危険因子:特に腎機能障害のある患者 |
| リチウム製剤 炭酸リチウム | アンジオテンシン変換酵素阻害剤との併用により、リチウム中毒を起こすことが報告されている。 | テルミサルタン:明確な機序は不明であるが、ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、テルミサルタンがナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる。 |
| リチウム製剤 炭酸リチウム | ヒドロクロロチアジドにより、振戦、消化器愁訴等、リチウム中毒を増強することがある。 | ヒドロクロロチアジド:腎におけるリチウムの再吸収を促進し、リチウムの血中濃度を上昇させる。 |
| 利尿降圧剤 フロセミド、トリクロルメチアジド等[11.1.5参照] | 急激な血圧低下を起こすおそれがあるので、低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。 | 利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。 |
| 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) | 糸球体ろ過量がより減少し、腎障害のある患者では急性腎障害を引き起こす可能性がある。 | テルミサルタン:プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。 |
| 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) | 降圧薬の効果を減弱させることが報告されている。 | テルミサルタン:血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成が阻害されるため、降圧薬の血圧低下作用を減弱させると考えられている。 |
| 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) | チアジド系薬剤の作用が減弱することがある。 | ヒドロクロロチアジド:非ステロイド系消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成酵素阻害作用により、腎内プロスタグランジンが減少し、水・ナトリウムの体内貯留が生じてヒドロクロロチアジドの作用と拮抗する。 |
| アンジオテンシン変換酵素阻害剤 | 急性腎障害を含む腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある5)。 | テルミサルタン:レニン−アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
| アリスキレンフマル酸塩 | 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。 | テルミサルタン:レニン−アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
| バルビツール酸誘導体 | 起立性低血圧が増強されることがある。 | ヒドロクロロチアジド:これらの薬剤の中枢抑制作用と利尿剤の降圧作用による。 |
| あへんアルカロイド系麻薬 | 起立性低血圧が増強されることがある。 | ヒドロクロロチアジド:あへんアルカロイドの大量投与で血圧下降があらわれることが報告されている。 |
| アルコール | 起立性低血圧が増強されることがある。 | ヒドロクロロチアジド:血管拡張作用を有するアルコールとの併用により降圧作用が増強される可能性がある。 |
| 昇圧アミン ノルアドレナリン アドレナリン | 昇圧アミンの作用を減弱することがある。 手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずること。 | ヒドロクロロチアジド:チアジド系利尿剤は昇圧アミンに対する血管壁の反応性を低下させることが報告されている。 |
| ツボクラリン及びその類似作用物質 ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物 パンクロニウム臭化物 | ツボクラリン及びその類似作用物質の麻痺作用を増強することがある。 手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずること。 | ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用を増強すると考えられている。 |
| 降圧作用を有する他の薬剤 β-遮断剤 ニトログリセリン等 | 降圧作用を増強するおそれがある。降圧剤の用量調節等に注意すること。 | 作用機序の異なる降圧作用により互いに協力的に作用する。 |
| CYP3A4阻害剤 エリスロマイシン ジルチアゼム リトナビル イトラコナゾール等 | エリスロマイシン及びジルチアゼムとの併用により、アムロジピンの血中濃度が上昇したとの報告がある。 | アムロジピン:アムロジピンの代謝が競合的に阻害される可能性が考えられる。 |
| CYP3A4誘導剤 リファンピシン等 | アムロジピンの血中濃度が低下するおそれがある。 | アムロジピン:アムロジピンの代謝が促進される可能性が考えられる。 |
| グレープフルーツジュース | アムロジピンの降圧作用が増強されるおそれがある。 | アムロジピン:グレープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、アムロジピンの血中濃度が上昇する可能性が考えられる。 |
| シンバスタチン | アムロジピンベシル酸塩とシンバスタチン80mg(国内未承認の高用量)との併用により、シンバスタチンのAUCが77%上昇したとの報告がある。 | アムロジピン:機序は不明である。 |
| タクロリムス | アムロジピンベシル酸塩との併用によりタクロリムスの血中濃度が上昇し、腎障害等のタクロリムスの副作用が発現するおそれがある。併用時にはタクロリムスの血中濃度をモニターし、必要に応じてタクロリムスの用量を調整すること。 | アムロジピン:アムロジピンとタクロリムスは、主としてCYP3A4により代謝されるため、併用によりタクロリムスの代謝が阻害される可能性が考えられる。 |
| 乳酸ナトリウム | チアジド系薬剤による代謝性アルカローシス、低カリウム血症を増強することがある。 | ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジドによるカリウム排泄作用により低カリウム血症や代謝性アルカローシスが引き起こされることがある。アルカリ化剤である乳酸ナトリウムの併用はこの状態をさらに増強させる。 |
| 糖質副腎皮質ホルモン剤 ACTH | 低カリウム血症が発現することがある。 | ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジド及び糖質副腎皮質ホルモン剤ともカリウム排泄作用を持つ。 |
| グリチルリチン製剤 | 血清カリウム値の低下があらわれやすくなる。 | ヒドロクロロチアジド:グリチルリチン製剤は低カリウム血症を主徴とした偽アルドステロン症を引き起こすことがある。したがってヒドロクロロチアジドとの併用により低カリウム血症を増強する可能性がある。 |
| 糖尿病用剤 SU剤 インスリン | 糖尿病用剤の作用を著しく減弱することがある。 | ヒドロクロロチアジド:機序は明確ではないが、ヒドロクロロチアジドによるカリウム喪失により膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている。 |
| コレスチラミン | チアジド系薬剤の作用が減弱することがある。 | ヒドロクロロチアジド:コレスチラミンの吸着作用により、チアジド系薬剤の吸収が阻害されることがある。 |
| スルフィンピラゾン | チアジド系薬剤はスルフィンピラゾンの尿酸排泄作用に拮抗することがある。 | ヒドロクロロチアジド:チアジド系利尿剤は、腎での尿酸分泌の阻害、尿酸再吸収の増大作用を有すると考えられ、スルフィンピラゾンの尿酸排泄作用に拮抗することがある。 |
| 0.5%以上 | 0.5%未満 | 頻度不明 | |
| 感染症及び寄生虫症 | 結膜炎、咽頭炎、鼻炎、副鼻腔炎、唾液腺炎、上気道感染、気管支炎、胃腸炎、尿路感染、膀胱炎、敗血症 | ||
| 血液及びリンパ系障害 | 貧血 | ||
| 免疫系障害 | 血管炎 | ||
| 内分泌障害 | 高カルシウム血症を伴う副甲状腺障害 | ||
| 代謝及び栄養障害 | 高尿酸血症(3.6%)、脂質異常症(0.7%) | 食欲不振、糖尿病、高血糖、糖尿病のコントロール不良、高コレステロール血症、低クロール性アルカローシス、低カリウム血症、低マグネシウム血症、血清カリウム上昇、血清カリウム減少、血清カルシウムの上昇等の電解質失調 | |
| 精神障害 | 不眠、睡眠障害、不安感、抑うつ状態、気分動揺、知覚異常 | ||
| 神経系障害 | 浮動性めまい、体位性めまい | 頭痛、頭重、片頭痛、頭のぼんやり感、眠気、ふらつき、末梢神経障害、振戦、筋緊張亢進、味覚異常、異常感覚、錯感覚、しびれ、錐体外路症状 | |
| 眼障害 | 眼痛、羞明、目のチカチカ感、視覚異常、視力異常(霧視等)、黄視症 | ||
| 耳及び迷路障害 | 耳鳴 | ||
| 心臓障害 | 心房細動、頻脈 | 心悸亢進、動悸、上室性頻脈、期外収縮、洞房ブロック、洞停止、徐脈、不整脈 | |
| 血管障害 | 低血圧(0.7%)、起立性低血圧(0.7%) | ほてり、顔面潮紅 | |
| 呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | 喘息、咳、呼吸困難、鼻出血、鼻閉、喀痰増加 | ||
| 胃腸障害 | 口内炎、(連用により)歯肉肥厚、逆流性食道炎、腹痛、消化不良、心窩部痛、腹部不快感、嘔気、嘔吐、胃炎、鼓腸、排便回数増加、軟便、下痢、便秘、膵炎、腹水 | ||
| 肝胆道系障害 | AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTP上昇等の肝機能異常 | ||
| 皮膚及び皮下組織障害 | 紫斑 | 湿疹、発疹、そう痒、蕁麻疹、紅斑、多形紅斑、光線過敏症、多汗、脱毛、皮膚変色、皮膚エリテマトーデス | |
| 筋骨格系及び結合組織障害 | 背部痛、関節痛、筋肉痛、下肢痛、腱炎、筋痙攣、下肢痙攣 | ||
| 腎及び尿路障害 | 尿管結石、排尿障害、頻尿、尿潜血陽性 | ||
| 生殖系及び乳房障害 | インポテンス、女性化乳房 | ||
| 一般・全身障害及び投与部位の状態 | 口渇、疲労、倦怠感、無力症、脱力感、発熱、胸痛、疼痛、しびれ、浮腫、インフルエンザ様症状 | ||
| 臨床検査 | 血中尿酸増加(7.2%)、血中クレアチニン増加(0.7%)、血中尿素増加(0.7%) | 好酸球上昇、白血球増加、赤血球減少、ヘモグロビン減少、BUN上昇、尿中蛋白陽性、血清コレステロール上昇、血清脂質増加、尿中ブドウ糖陽性、CK上昇、CRP陽性、体重増加、体重減少 |
| 反復投与 | テルミサルタン | アムロジピン | ヒドロクロロチアジド | |
| 例数 | 36 | 36 | 36 | |
| 10日目 | Cmax,ss(ng/mL) | 970(69.3) | 11.8(21.8) | 107(28.5) |
| tmax,ss(hr)a) | 0.500(0.500-2.00) | 8.00(6.00-12.0) | 1.50(0.750-4.00) | |
| AUCτ,ss(ng・hr/mL) | 2510(72.1) | 230(23.4) | 584(23.8) | |
| t1/2,ss(hr) | 27.1b)(50.8) | 42.5(17.5) | 10.3(17.2) | |
| 試験 | 投与群 | 拡張期血圧(mmHg) | 収縮期血圧(mmHg) | ||||
| 投与前値平均値(SE) | 下降度 | 投与前値平均値(SE) | 下降度 | ||||
| 調整平均値a)(SE) | 群間差b):調整平均値a)(SE) [両側95%CI] | 調整平均値a)(SE) | 群間差b):調整平均値a)(SE) [両側95%CI] | ||||
| T80/A5で降圧効果不十分な患者を対象とした試験 | T80/A5+H12.5(147例) | 96.6(0.5) | 8.4(0.5) | 3.9(0.7)b) [2.4,5.3] | 142.4(1.1) | 12.3(0.8) | 5.3(1.1)b) [3.1,7.6] |
| T80/A5(160例) | 95.7(0.4) | 4.5(0.5) | 142.3(1.0) | 6.9(0.8) | |||
| 試験 | 投与群 | 拡張期血圧(mmHg) | 収縮期血圧(mmHg) | ||||
| 投与前値平均値(SE) | 下降度 | 投与前値平均値(SE) | 下降度 | ||||
| 調整平均値a)(SE) | 群間差b):調整平均値a)(SE) [両側95%CI] | 調整平均値a)(SE) | 群間差b):調整平均値a)(SE) [両側95%CI] | ||||
| T80/H12.5で降圧効果不十分な患者を対象とした試験 | T80/H12.5+A5(67例) | 97.5(0.8) | 8.8(0.8) | 7.5(1.1)b) [5.3,9.7] | 145.4(1.7) | 10.6(1.4) | 8.6(2.1)b) [4.5,12.7] |
| T80/H12.5(64例) | 96.7(0.7) | 1.3(0.8) | 141.5(1.3) | 2.1(1.5) | |||
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/10/22 版 |