18.5.1 実験的角膜上皮障害モデルに対する治癒効果
実験的ウサギ角膜上皮創傷モデルに対して、ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「ニットー」(旧処方)を点眼したところ、Control(基剤)に対して、角膜創傷面積が有意に減少した。
18.5.2 角膜乾燥防止効果(in vitro 保水作用)
代替角膜(ソフトコンタクトレンズ)に試験製剤[ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「ニットー」(新処方)]あるいは標準製剤[ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「ニットー」(旧処方)]を反復滴下して初回滴下後3時間における残存率(相対湿重量)を算出した結果、両製剤の生物学的同等性が確認された
7)。
18.5.3 n-ヘプタノール損傷による実験的角膜上皮障害モデルに対する治療効果
n-ヘプタノールにより角膜上皮を損傷させたウサギのモデルに対して、ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「ニットー」(旧処方)、ヒアレイン点眼液0.3%、Control(生理食塩液)を点眼し、角膜上皮損傷面積を指標として比較検討した(n=10)。その結果、両剤ともにControlとの間に有意な差が認められ、両剤間では有意な差が認められず、両剤の生物学的同等性が確認された。
18.5.4 外科的剥離による実験的角膜上皮障害モデルに対する治療効果
角膜上皮を外科的に剥離させたウサギのモデルに対して、ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「ニットー」(旧処方)、ヒアレイン点眼液0.3%、Control(生理食塩液)を点眼し、角膜上皮損傷面積を指標として比較検討した(n=10)。その結果、両剤ともにControlとの間に有意な差が認められ、両剤間では有意な差が認められず、両剤の生物学的同等性が確認された。
18.5.5 ドライアイモデルに対する角膜乾燥防止効果
ウサギのドライアイモデルに対して、ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「ニットー」(旧処方)、ヒアレイン点眼液0.3%、Control(生理食塩液)を点眼し、点眼3時間後、角膜上皮障害部位をメチレンブルーで染色し、角膜からの抽出液中の色素吸光度を指標として角膜乾燥防止効果を比較検討した(n=10)。その結果、両剤ともにControlとの間に有意な差が認められ、両剤間では有意な差が認められず、両剤の生物学的同等性が確認された。
Tukey型多重比較検定
**:P<0.01(vs.Control)、N.S.:有意差なし
平均値±標準偏差、n=10
18.5.6 角膜乾燥防止効果(in vitro 保水作用)
代替角膜(ソフトコンタクトレンズ)に試験製剤[ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「ニットー」(新処方)]あるいは標準製剤[ヒアルロン酸Na点眼液0.3%「ニットー」(旧処方)]を反復滴下して初回滴下後3時間における残存率(相対湿重量)を算出した結果、両製剤の生物学的同等性が確認された
8)。