医療用医薬品 : バルデナフィル |
List Top |
総称名 | バルデナフィル |
---|---|
一般名 | バルデナフィル塩酸塩水和物 |
欧文一般名 | Vardenafil Hydrochloride Hydrate |
製剤名 | バルデナフィル塩酸塩水和物錠 |
薬効分類名 | 勃起不全治療剤 |
薬効分類番号 | 2590 |
ATCコード | G04BE09 |
KEGG DRUG |
D03260
バルデナフィル塩酸塩水和物
|
JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
---|---|---|---|---|---|
バルデナフィル錠10mg「トーワ」 | VARDENAFIL TABLETS 10mg"TOWA" | 東和薬品 | 259000BF2041 | 処方箋医薬品注) | |
バルデナフィル錠20mg「トーワ」 | VARDENAFIL TABLETS 20mg"TOWA" | 東和薬品 | 259000BF3048 | 処方箋医薬品注) |
硝酸剤及びNO供与剤 ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等 [1.1、2.2参照] | 併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を下降させることがある。 | NOはcGMPの産生を刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強する。 |
リオシグアト(アデムパス) [2.10参照] | 症候性低血圧を起こすことがある。 | 細胞内cGMP濃度が増加し、全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがある。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 リトナビル(ノービア) [2.10、16.7.1参照] | 本剤のAUC0-24が49倍に増加し、Cmaxが13倍に上昇し、半減期が10倍に延長するとの報告がある1)。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
アタザナビル(レイアタッツ) ホスアンプレナビル(レクシヴァ) ロピナビル・リトナビル(カレトラ) ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッド) ダルナビルを含有する製剤(プリジスタ、プレジコビックス、シムツーザ) [2.10参照] | 本剤の血漿中濃度が上昇し、半減期が延長するおそれがある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
ケトコナゾール(外用剤を除く) (経口剤は国内未発売) イトラコナゾール(イトリゾール) [2.10、16.7.2参照] | 本剤のAUCが10倍に増加し、Cmaxが4倍に上昇するとの報告がある2)。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
エンシトレルビル(ゾコーバ) [2.10参照] | 本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
コビシスタットを含有する製剤(スタリビルド、ゲンボイヤ、プレジコビックス、シムツーザ) [2.10参照] | 本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 | コビシスタットのCYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
クラスIA抗不整脈薬 キニジン、プロカインアミド(アミサリン)、ジソピラミド(リスモダン(経口剤))、シベンゾリン(シベノール)、ピルメノール(ピメノール) クラスIII抗不整脈薬 アミオダロン(アンカロン(経口剤))、ソタロール(ソタコール) [2.4、17.3.1参照] | 本剤の心臓伝導系への影響を検討する臨床薬理試験において本剤投与によるQTc延長がみられている3)。 | これらの薬剤はいずれもQTc延長作用がみられている。本剤を併用した場合、相加的なQTc延長がみられるおそれがある。 |
CYP3A4を阻害する薬剤 マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン等) [7.1、16.7.3参照] | エリスロマイシンで、本剤のAUCが4倍に増加し、Cmaxが3倍に上昇するとの報告がある4)。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
ビカルタミド | 本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 | CYP3A4阻害によりクリアランスが減少する。 |
CYP3A4を誘導する薬剤 リファンピシン等 | 本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。 | CYP3A4誘導によりクリアランスが増加する。 |
カルペリチド | 併用により、降圧作用が増強するおそれがある。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用が増強するおそれがある。 |
α遮断薬 テラゾシン、タムスロシン等 [7.2、16.7.4、16.7.5参照] | 併用により、症候性低血圧があらわれるおそれがあるので、α遮断薬と併用する場合には、α遮断薬との投与間隔を考慮すること5)6)7)8)。 | 本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用により降圧作用が増強する。 |
1%以上 | 0.1〜1%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
循環器 | ほてり(10.6%)、心悸亢進 | 頻脈、高血圧 | 失神、低血圧、顔面浮腫、心筋虚血、心筋梗塞注) | 起立性低血圧、狭心症 |
精神神経系 | 頭痛(11.7%)、めまい | 不眠症、異常感覚、傾眠、眩暈、感覚鈍麻 | 不安、緊張亢進、一過性全健忘 | |
肝臓 | 肝機能検査異常、γ-GTP上昇 | |||
呼吸器 | 鼻閉 | 副鼻腔うっ血、呼吸困難、鼻出血 | ||
筋・骨格系 | 背部痛、筋肉痛 | 関節痛、頸部痛 | ||
皮膚 | 紅斑、発汗、そう痒、光線過敏性反応、発疹 | |||
消化器 | 消化不良、嘔気 | 腹痛、口内乾燥、下痢、胃炎、嘔吐、胃食道逆流 | 嚥下障害、食道炎 | |
感覚器 | 視覚異常、結膜炎、霧視、羞明、彩視症、眼痛、耳鳴、流涙 | 緑内障 | ||
その他 | CK上昇、灼熱感、無力症、胸痛、異常感、勃起増強(勃起時疼痛等) | インフルエンザ症候群、射精障害、アナフィラキシー反応、持続勃起 |
投与量 | AUC(μg・h/L) | Cmax(μg/L) | tmax※(h) | t1/2(h) |
10mg | 20.94(1.72) | 10.05(1.86) | 0.75(0.50〜1.00) | 3.19(1.08) |
20mg | 44.14(1.39) | 18.35(1.29) | 0.75(0.50〜1.00) | 3.98(1.46) |
40mg | 137.73(1.72) | 51.71(1.86) | 0.75(0.75〜3.00) | 5.33(1.20) |
判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
AUC0-10(ng・h/mL) | Cmax(ng/mL) | tmax(h) | t1/2(h) | |
バルデナフィル錠20mg「トーワ」 | 94.6±54.9 | 39.91±26.50 | 0.88±0.49 | 2.72±0.73 |
レビトラ錠20mg | 90.7±49.3 | 39.24±25.24 | 0.98±0.66 | 2.76±0.84 |
プラセボ | バルデナフィル | ||
5mg | 10mg | ||
挿入の頻度 | N=71 | N=67 | N=75 |
投与前 投与後 | 2.6 3.2±0.1 | 2.9 4.1±0.1 p<0.0001 | 2.8 4.5±0.1 p<0.0001 |
勃起の維持 | N=71 | N=67 | N=75 |
投与前 投与後 | 1.5 2.3±0.2 | 1.6 3.5±0.2 p<0.0001 | 1.5 4.2±0.2 p<0.0001 |
プラセボ | バルデナフィル | ||
10mg | 20mg | ||
IIEF勃起機能ドメインスコア | N=106 | N=337 | N=335 |
投与前 投与後 | 13.7 16.3±0.7 | 13.6 21.8±0.4 p<0.0001 | 13.9 22.9±0.4 p<0.0001 |
投与パターン※ | ||
10mg→10mg | 10mg→20mg | |
IIEF勃起機能ドメインスコア | N=10 | N=22 |
投与前 投与4週後 | 12.2±7.3 26.9±4.3 | 10.3±5.7 17.5±7.5 |
投与8週後 投与12週後 | 27.3±2.3 25.0±8.5 | 22.3±8.1 22.2±8.1 |
プラセボ | バルデナフィル | ||
5mg | 10mg | ||
IIEF勃起機能ドメインスコア | N=170 | N=188 | N=195 |
投与前 投与後 | 13.6 15.0±0.7 | 12.5 18.4±0.6 p<0.0001 | 13.4 20.6±0.6 p<0.0001 |
患者日記/「挿入の成功」(%) | N=171 | N=189 | N=194 |
投与前 投与後 | 46.0 51.7±2.5 | 42.8 65.5±2.4 p<0.0001 | 45.4 75.5±2.4 p<0.0001 |
患者日記/「勃起の持続」(%) | N=171 | N=188 | N=194 |
投与前 投与後 | 14.9 32.2±2.7 | 14.0 50.6±2.6 p<0.0001 | 14.6 64.5±2.6 p<0.0001 |
プラセボ | バルデナフィル | |||
5mg | 10mg | |||
IIEF勃起機能ドメインスコア | 投与前 投与後 | 13.0 13.2±0.6 | 13.2 19.8±0.6 p<0.0001 | 13.0 20.9±0.6 p<0.0001 |
患者日記/「挿入の成功」(%) | 投与前 投与後 | 41.7 45.3±2.6 | 47.8 71.7±2.6 p<0.0001 | 43.9 76.4±2.6 p<0.0001 |
患者日記/「勃起の持続」(%) | 投与前 投与後 | 15.9 24.9±2.9 | 14.6 54.9±2.9 p<0.0001 | 15.9 61.6±2.9 p<0.0001 |
薬剤 | プラセボとの差(90%信頼区間) | ||
補正前QT延長時間(msec) | 心拍数(bpm) | QTcF※延長時間(msec) | |
バルデナフィル80mg注1) | −2(−4、0) | 6(5、7) | 10(8、11) |
バルデナフィル10mg | −2(−4、0) | 5(4、6) | 8(6、9) |
シルデナフィル400mg注2) | −1(−3、1) | 5(4、6) | 9(8、11) |
シルデナフィル50mg | −2(−4、0) | 4(3、5) | 6(5、8) |
モキシフロキサシン400mg | 3(1、5) | 2(1、3) | 8(6、9) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2024/12/18 版 |