医療用医薬品 : チアミン塩化物塩酸塩

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医薬品情報


総称名 チアミン塩化物塩酸塩
一般名 チアミン塩化物塩酸塩
欧文一般名 Thiamine Chloride Hydrochloride
薬効分類名 ビタミンB1製剤
薬効分類番号 3121
ATCコード A11DA01
KEGG DRUG
D02094 チアミン塩化物塩酸塩
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
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添付文書情報2023年4月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
チアミン塩化物塩酸塩注10mg「フソー」 Thiamine Chloride Hydrochloride Injection"FUSO" 扶桑薬品工業 3121400A2299 100円/管 処方箋医薬品注)
チアミン塩化物塩酸塩注20mg「フソー」 Thiamine Chloride Hydrochloride Injection"FUSO" 扶桑薬品工業 3121400A3171 100円/管 処方箋医薬品注)
チアミン塩化物塩酸塩注50mg「フソー」 Thiamine Chloride Hydrochloride Injection"FUSO" 扶桑薬品工業 3121400A4100 100円/管 処方箋医薬品注)

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

4. 効能または効果

○ビタミンB1欠乏症の予防及び治療
○ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など)
ウェルニッケ脳炎
脚気衝心
○下記疾患のうち、ビタミンB1の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害
上記の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。

6. 用法及び用量

<チアミン塩化物塩酸塩注10mg「フソー」>
チアミン塩化物塩酸塩として、通常成人1日1〜50mgを皮下、筋肉内又は静脈内注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
<チアミン塩化物塩酸塩注20mg「フソー」>
チアミン塩化物塩酸塩として、通常成人1日1〜50mgを皮下、筋肉内又は静脈内注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
<チアミン塩化物塩酸塩注50mg「フソー」>
チアミン塩化物塩酸塩として、通常成人1日1〜50mgを静脈内注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 薬物過敏症の既往歴のある患者
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

11. 副作用

11.1 重大な副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック(頻度不明)
血圧降下、胸内苦悶、呼吸困難等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
過敏症発疹

14. 適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意
14.1.1 静脈内注射時
血管痛を起こすことがあるので、注射速度はできるだけ遅くすること。
14.1.2 皮下・筋肉内注射時
組織・神経などへの影響を避けるため、以下の点に配慮すること。
・筋肉内注射はやむを得ない場合にのみ、必要最小限に行うこと。特に、同一部位への反復注射は行わないこと。また、小児等には連用しないことが望ましい。
・神経走行部位を避けるよう注意すること。
・注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
チアミン(ビタミンB1)はATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用を現す。糖質、タンパク質、脂質代謝で、また、TCAサイクルの関門として重要な位置を占めるピルビン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のα-ケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与している。また、トランスケトラーゼの補酵素として五炭糖リン酸回路での糖代謝や核酸代謝にも関与している1)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. チアミン塩化物塩酸塩

一般的名称 チアミン塩化物塩酸塩
一般的名称(欧名) Thiamine Chloride Hydrochloride
化学名 3-(4-Amino-2-methylpyrimidin-5-ylmethyl)-5-(2-hydroxyethyl)-4-methylthiazolium chloride monohydrochloride
分子式 C12H17ClN4OS・HCl
分子量 337.27
融点 約245℃(分解)
物理化学的性状 白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはないか、又は僅かに特異なにおいがある。水に溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくい。結晶多形が認められる。
KEGG DRUG D02094

20. 取扱い上の注意

外箱開封後は遮光して保存すること。

22. 包装

<チアミン塩化物塩酸塩注10mg「フソー」>
1mL 50管 ガラスアンプル
<チアミン塩化物塩酸塩注20mg「フソー」>
1mL 50管 ガラスアンプル
<チアミン塩化物塩酸塩注50mg「フソー」>
1mL 50管 ガラスアンプル

23. 主要文献

  1. 第十八改正日本薬局方解説書, C-3188-3195, (2021), (廣川書店)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
アルフレッサファーマ株式会社 製品情報部
〒540-8575 大阪市中央区石町二丁目2番9号
電話:06-6941-0306
FAX:06-6943-8212
製品情報問い合わせ先
アルフレッサファーマ株式会社 製品情報部
〒540-8575 大阪市中央区石町二丁目2番9号
電話:06-6941-0306
FAX:06-6943-8212

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
扶桑薬品工業株式会社
大阪市城東区森之宮二丁目3番11号
26.2 販売元
アルフレッサファーマ株式会社
大阪市中央区石町二丁目2番9号

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/12/17 版