外眼部感染症(結膜炎、眼瞼炎、麦粒腫、瞼板腺炎、涙嚢炎)患者を対象とした非盲検試験にて、本剤を1回1滴、1日3回、14日間点眼し、本剤の有効性及び安全性を検討した。有効性評価対象症例239例の有効率(著効及び有効と判定された症例の割合)は、結膜炎99.2%(129/130例)、眼瞼炎96.2%(25/26例)、麦粒腫89.6%(43/48例)、瞼板腺炎89.5%(17/19例)、涙嚢炎87.5%(14/16例)で、全体の有効率は95.4%(228/239例)であった。また、乳児、幼児又は小児(41日齢以上12歳未満)の有効率は97.4%(37/38例)であった。
副作用発現頻度は6.7%(20/297例)であった。副作用の内訳は、眼痛(しみる)4.0%(12/297例)、味覚異常(苦味)2.4%(7/297例)、眼刺激0.7%(2/297例)、霧視0.3%(1/297例)、眼瞼紅斑0.3%(1/297例)、眼充血0.3%(1/297例)であった
5)。
細菌性結膜炎患者を対象とした二重盲検比較試験にて、本剤又は0.5%レボフロキサシン点眼液(LVFX点眼液)を1回1滴、1日3回、14日間点眼し、本剤の有効性及び安全性を検討した。有効率(著効及び有効と判定された症例の割合)は、本剤投与群が94.2%(131/139例)、LVFX点眼液群97.6%(122/125例)であった。また、初診時起炎菌累積消失率は、本剤投与群が95.0%(132/139例)、LVFX点眼液群が84.8%(106/125例)であった。
本剤投与群の副作用発現頻度は5.3%(9/169例)であった。副作用の内訳は、眼痛(しみる)3.0%(5/169例)、眼充血1.2%(2/169例)、投与部位異常感覚(点眼時チカチカする)0.6%(1/169例)、味覚異常(苦味)0.6%(1/169例)であった
6)。
細菌性結膜炎患者を対象とした海外臨床試験において、新生児100例、乳幼児(2歳未満)66例に本剤が使用された結果、有効率(眼脂及び充血が消失した症例の割合)は83.5%(96/115例)、副作用発現率は1.8%(3/166例)であり、発現した副作用は眼充血、眼瞼浮腫であった。