アズレンスルホン酸ナトリウム水和物の抗炎症作用は、白血球遊走阻止作用及び肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制作用等によるものである。下垂体−副腎系を介さず、また、PGE
2生合成阻害作用を示さない。このことから、本剤は炎症組織に対する直接的な局所作用を発揮すると考えられている
3)4)。
炭酸水素ナトリウムは、粘液をアルカリ化することにより局所性の粘液溶解作用を示す
5)。
18.2.1 抗炎症作用
各種炎症に対するアズレンスルホン酸ナトリウム水和物(GASN)の抑制効果
| | 起炎物質 | 動物 | GASN投与方法 | GASN投与量 |
| 足蹠浮腫法 | カラゲニン6) | ラット | 腹腔内 | 50〜100mg/kg |
| デキストラン7) | ラット | 皮下 | 10−4及び2×10−5g/mL×0.05mL |
18.2.2 ヒスタミン遊離抑制作用
ヒスタミン遊離物質(HL48/80)により惹起せるラット皮膚のヒスタミン遊離をアズレンスルホン酸ナトリウム水和物50mg/kg/dayの3日間連続腹腔内投与で有意(P<0.01)に抑制された
8)。
18.2.3 上皮形成促進作用
ウサギの左右前歯肉頬部に生成せしめた火傷創傷に対し、0.05又は0.5%アズレンスルホン酸ナトリウム水和物塗布群(1日5回連日)が対照群に比して治癒日数短縮を示すことが認められた
6)。
ラットを用いた試験で、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物と炭酸水素ナトリウムの配合により、実験的炎症に対する協力効果が認められた
9)。