医療用医薬品 : 炭酸リチウム |
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総称名 | 炭酸リチウム |
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一般名 | 炭酸リチウム |
欧文一般名 | lithium carbonate |
製剤名 | 炭酸リチウム製剤 |
薬効分類名 | 躁病・躁状態治療剤 |
薬効分類番号 | 1179 |
ATCコード | N05AN01 |
KEGG DRUG |
D00801
炭酸リチウム
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
2.禁忌 4.効能または効果 6.用法及び用量 7.用法及び用量に関連する注意 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 13.過量投与 14.適用上の注意 16.薬物動態 17.臨床成績 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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炭酸リチウム錠100mg「大正」 | Lithium Carbonate tablets 100mg「Taisho」 | トクホン | 1179017F1080 | 8.9円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
炭酸リチウム錠200mg「大正」 (後発品) | Lithium Carbonate tablets 200mg「Taisho」 | トクホン | 1179017F2087 | 12.6円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
利尿剤 〔チアジド系利尿剤 ループ利尿剤 等〕 [7、8.5、11.1.1参照] | リチウム中毒を起こすとの報告がある。 | 利尿剤がナトリウム排泄を促進することにより、腎におけるリチウムの再吸収が代償的に促進される可能性があるため、血清リチウム濃度が上昇すると考えられる。 |
カルバマゼピン | 錯乱、粗大振戦、失見当識等を起こすとの報告がある。 | 機序は不明である。 |
向精神薬 〔ハロペリドール 等〕 [8.3、11.1.2参照] | 心電図変化、重症の錐体外路症状、持続性のジスキネジア、突発性のSyndrome malin、非可逆性の脳障害を起こすとの報告がある。 | 機序は不明である。 |
アンジオテンシン変換酵素阻害剤 〔エナラプリルマレイン酸塩 等〕 [7、8.5、11.1.1参照] | リチウム中毒を起こすとの報告がある。 | 左記薬剤がアルドステロン分泌を抑制し、ナトリウム排泄を促進することにより、腎におけるリチウムの再吸収が代償的に促進される可能性があるため、血清リチウム濃度が上昇すると考えられる。 |
アンジオテンシンII受容体拮抗剤 〔ロサルタンカリウム 等〕 [7、8.5、11.1.1参照] | リチウム中毒を起こすとの報告がある。 | 左記薬剤がアルドステロン分泌を抑制し、ナトリウム排泄を促進することにより、腎におけるリチウムの再吸収が代償的に促進される可能性があるため、血清リチウム濃度が上昇すると考えられる。 |
非ステロイド性消炎鎮痛剤 〔ロキソプロフェンナトリウム水和物 等〕 [7、8.5、11.1.1参照] | リチウム中毒を起こすとの報告がある。 | 非ステロイド性消炎鎮痛剤がプロスタグランジンの合成を抑制することにより、腎の水分及び電解質の代謝に影響する可能性があるため、血清リチウム濃度が上昇すると考えられる。 |
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 〔フルボキサミンマレイン酸塩 等〕 | セロトニン症候群(錯乱、軽躁病、激越、反射亢進、ミオクローヌス、協調異常、振戦、下痢、発汗、悪寒、発熱)を起こすとの報告がある。 | セロトニン作用が増強するおそれがある。 |
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 〔ミルナシプラン塩酸塩 等〕 | セロトニン症候群(錯乱、軽躁病、激越、反射亢進、ミオクローヌス、協調異常、振戦、下痢、発汗、悪寒、発熱)を起こすとの報告がある。 | セロトニン作用が増強するおそれがある。 |
ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤 〔ミルタザピン〕 | セロトニン症候群(錯乱、軽躁病、激越、反射亢進、ミオクローヌス、協調異常、振戦、下痢、発汗、悪寒、発熱)を起こすとの報告がある。 | セロトニン作用が増強するおそれがある。 |
メトロニダゾール [7、8.5、11.1.1参照] | リチウム中毒を起こすとの報告がある。 | 機序は不明であるが、血清リチウム濃度が上昇するおそれがある。 |
電気けいれん療法 | 通電直後に数秒程度の心停止や施行後にけいれん遷延、せん妄等を起こすとの報告がある。 | 機序は不明である。 |
麻酔用筋弛緩剤 〔スキサメトニウム塩化物水和物 等〕 | 左記薬剤の筋弛緩作用が増強されることがある。 | 機序は不明である。 |
エンパグリフロジン ダパグリフロジン カナグリフロジン | 本剤の作用が減弱されるおそれがある。 なお、左記薬剤を中止する場合には、血清リチウム濃度の上昇に注意すること。 | 左記薬剤がリチウムの腎排泄を促進することにより、血清リチウム濃度が低下する可能性がある。 |
0.5〜5%未満 | 0.5%未満 | 頻度不明 | |
精神神経系 | めまい ねむけ 言語障害 | 頭痛 発熱 不眠 脳波異常(基礎波の徐波化等) 知覚異常 記憶障害 焦躁感 失禁 悪寒 耳鳴 | 一過性暗点 ブラックアウト発作 情動不安 せん妄 |
消化器 | 口渇 嘔気・嘔吐 下痢 食欲不振 胃部不快感 | 腹痛 便秘 唾液分泌過多 胃腸障害 | |
循環器 | 心電図異常 血圧低下 頻脈 不整脈 | 末梢循環障害 | |
血液 | 白血球増多 | ||
泌尿器 | 多尿 | 排尿困難 乏尿 頻尿 腎機能異常 | 蛋白尿 |
内分泌系 | 甲状腺機能異常 (血中TSH、血中遊離T3、血中遊離T4の上昇・低下、甲状腺131I摂取率の増加及びTRH負荷後のTSH分泌反応の増大) | 非中毒性甲状腺腫 粘液水腫 甲状腺中毒症注) | |
中枢神経系 | 振戦 | 運動障害 緊張亢進・低下 腱反射亢進 筋攣縮 | 運動過少 舞踏病様アテトーシス 頭蓋内圧亢進 |
皮膚 | 皮疹 | そう痒感 毛のう炎 下肢潰瘍 毛髪の乾燥及び粗毛化 脱毛 乾癬又はその悪化 | |
肝臓 | 肝機能異常 | ||
その他 | 脱力・倦怠感 | 浮腫 体重増加・減少 性欲減退 | 血糖上昇 脱水 味覚異常(苦味等) |
Cmax(mEq/L) | Tmax(hr) | T1/2(hr) | AUC(mEq・hr/L) | |
成人(n=5) | 0.22 | 2.6 | 18 | 2.26 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2024/10/23 版 |