医療用医薬品 : ベラパミル塩酸塩 |
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総称名 | ベラパミル塩酸塩 |
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一般名 | ベラパミル塩酸塩 |
欧文一般名 | Verapamil Hydrochloride |
薬効分類名 | Ca++拮抗性不整脈治療剤 |
薬効分類番号 | 2129 |
ATCコード | C08DA01 |
KEGG DRUG |
D00619
ベラパミル塩酸塩
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KEGG DGROUP |
DG01653
抗不整脈薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
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1.警告 2.禁忌 4.効能または効果 6.用法及び用量 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 13.過量投与 15.その他の注意 16.薬物動態 17.臨床成績 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 20.取扱い上の注意 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ベラパミル塩酸塩静注5mg「NIG」 (後発品) | 日医工岐阜工場 | 2129402A1066 | 167円/管 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
静注用β-遮断剤 プロプラノロール塩酸塩(インデラル) [2.6参照] | 心機能の低下や徐脈があらわれることがある。 | β-遮断剤は本剤と同様に陰性変力作用や徐脈作用を有し、両者の心抑制作用が相互に増強される。 |
イバブラジン塩酸塩 [2.7参照] | 過度の徐脈があらわれることがある。 | 本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。また、心拍数減少作用を相加的に増強する。 |
ロミタピドメシル酸塩 [2.8参照] | 相手薬剤の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。 | 本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
血圧降下剤 | 血圧の低下が増強することがある。 | 本剤と血圧降下剤の血管拡張作用が増強される。 |
β-遮断剤 (経口・点眼剤) ラウオルフィア製剤 | 心機能の低下や徐脈があらわれることがある。自覚症状、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、本剤又は相手薬剤を減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。 | 本剤は陰性変力作用や房室結節、洞結節を抑制する作用を有し、両者の心抑制作用が相互に増強される。特にジギタリス製剤との3剤併用時には注意すること。 |
抗不整脈剤 キニジン硫酸塩水和物 プロカインアミド塩酸塩 リドカイン ピルシカイニド塩酸塩水和物 フレカイニド酢酸塩等 低カリウム血症を起こすおそれがある薬剤 利尿剤等 | 徐脈、房室ブロックがあらわれることがあり、高度の不整脈に発展させることがある。自覚症状、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、本剤又は相手薬剤を減量又は中止すること。 | 相加的な抗不整脈作用の増強や低カリウム血症により催不整脈作用が生じる。 |
ジギタリス製剤 ジゴキシン メチルジゴキシン等 | 高度の徐脈、房室ブロック等の徐脈性不整脈があらわれることがある。また、これらの不整脈を含めたジギタリスの血中濃度上昇による中毒症状(悪心・嘔吐、食欲不振、頭痛、疲労、倦怠感等)があらわれることがある。 定期的に心電図検査を行い、ジギタリスの中毒症状の有無を確認し、必要に応じてジギタリスの血中濃度を測定する。異常が認められた場合には、両剤を減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。 | 相加的な房室結節・洞結節抑制作用の増強やジギタリスの心刺激作用により不整脈が生じる。特にβ-遮断剤との3剤併用時には注意すること。 また、ジギタリスの血中濃度の上昇は本剤のジギタリスの腎排泄抑制によるものと考えられる。 |
吸入麻酔薬 | 心機能の低下や徐脈があらわれることがある。脈拍数、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 | 本剤は陰性変力作用や房室結節、洞結節を抑制する作用を有し、両剤の心抑制作用が相互に増強される。 |
P-糖蛋白で排出される薬剤 エドキサバントシル酸塩等 | 相手薬剤の血中濃度を上昇させ、作用を増強させることがある。異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 | P-糖蛋白を阻害することにより、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
P-糖蛋白で排出される薬剤 ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 | 本薬の経口剤では、ダビガトランの抗凝固作用が増強することがある。 | 本薬の経口剤において、ダビガトランの血中濃度を上昇させるとの報告がある。 |
CYP3Aで代謝され、P-糖蛋白で排出される薬剤 レンバチニブ等 | 相手薬剤の血中濃度を上昇させ、作用を増強させることがある。異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 | 本剤のCYP3A及びP-糖蛋白に対する阻害作用により、相手薬剤の代謝・排泄が阻害される。 |
CYP3Aを阻害する薬剤 クラリスロマイシン エリスロマイシン等 | 本剤の血中濃度が上昇し、副作用を増強するおそれがある。 | 相手薬剤のチトクロームP450(CYP3A)の阻害作用により、本剤の代謝が阻害され、血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aを阻害する薬剤 リトナビル | 本剤のAUCが3倍を超えることが予測されるので、本剤を減量するとともに血中濃度のモニターや診察の回数を増やすなど慎重に投与すること。 | 相手薬剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、本剤の血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aを阻害する薬剤 インジナビル硫酸塩エタノール付加物 アタザナビル硫酸塩 キヌプリスチン・ダルホプリスチン | 本剤の血中濃度が上昇し、副作用を増強するおそれがある。 | 相手薬剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、本剤の血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aを阻害する薬剤 イトラコナゾール ミコナゾール | 本剤の血中濃度を上昇させることがある。 | 相手薬剤のチトクロームP450(CYP3A4)の阻害作用により、本剤の代謝が阻害され、血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aで代謝される薬剤 レンボレキサント スボレキサント エベロリムス シロリムス イブルチニブ等 | 相手薬剤の血中濃度が上昇することがある。異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 | 本剤によるチトクロームP450(CYP3A)に対する阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aで代謝される薬剤 アプリンジン塩酸塩 | アプリンジンの血中濃度が上昇することがある。異常が認められた場合には、アプリンジンを減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。 | 本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aで代謝される薬剤 カルバマゼピン | カルバマゼピンの血中濃度が上昇し、中毒症状(めまい、頭痛等)があらわれることがある。カルバマゼピンの血中濃度に注意し、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 | 本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aで代謝される薬剤 ミダゾラム | ミダゾラムの血中濃度が上昇することがある。異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。 | 本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aで代謝される薬剤 セレギリン塩酸塩 | セレギリンの作用を増強し、毒性が大幅に増強する可能性がある。 | 本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aで代謝される薬剤 シクロスポリン | シクロスポリンの血中濃度が上昇することがある。シクロスポリンの血中濃度に注意し、異常が認められた場合には、シクロスポリンを減量又は中止すること。 | 本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aで代謝される薬剤 パクリタキセル | パクリタキセルの血中濃度が上昇することがある。異常が認められた場合には、パクリタキセルを減量、投与間隔を延長又は中止するなど適切な処置を行うこと。 | 本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aで代謝される薬剤 ビノレルビン酒石酸塩 | ビノレルビンの血中濃度が上昇することがある。 | 本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aで代謝される薬剤 ゲフィチニブ | ゲフィチニブの血中濃度が上昇し、副作用を増強するおそれがある。 | 本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aで代謝される薬剤 エレトリプタン臭化水素酸塩 | エレトリプタンの血中濃度が上昇することがある。 | 本剤によるチトクロームP450(CYP3A4)に対する競合的阻害作用により、相手薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
CYP3Aを誘導する薬剤 リファンピシン フェニトイン フェノバルビタール等 | 本剤の作用が減弱することがある。 | 相手薬剤のチトクロームP450(CYP3A4)の誘導作用により、本剤の血中濃度を低下させる。 |
テオフィリン アミノフィリン水和物 コリンテオフィリン | テオフィリンの血中濃度が上昇することがある。テオフィリンの血中濃度に注意し、異常が認められた場合には、テオフィリン製剤を減量又は中止するなど適切な処置を行うこと。 | 本剤による肝薬物代謝酵素阻害作用により、テオフィリンのクリアランスが低下するため、テオフィリンの血中濃度を上昇させる。 |
ダントロレンナトリウム | 高カリウム血症や心機能低下が生じることがある。 | 機序は不明である。 |
0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
循環器 | 血圧低下、心室性期外収縮、洞停止、房室ブロック、徐脈、上室性期外収縮、心室性頻拍 | 脚ブロック、洞房ブロック、一過性心停止 | |
消化器 | 悪心、嘔吐 | 口渇 | |
内分泌 | 血中プロラクチンの上昇、男性における血中黄体形成ホルモン・血中テストステロンの低下 | ||
肝臓 | AST、ALTの上昇等 | ||
その他 | 胸痛 | 頭痛、顔面のほてり、臭気感 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |