医療用医薬品 : 大塚生食

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医薬品情報


総称名 大塚生食
一般名 塩化ナトリウム
欧文一般名 Sodium Chloride
薬効分類名 注入針付溶解剤
薬効分類番号 3311
KEGG DRUG
D05352 生理食塩液
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
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添付文書情報2023年5月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
大塚生食注2ポート50mL OTSUKA NORMAL SALINE 2-PORT 大塚製薬工場 3311402P3020 213円/キット 処方箋医薬品注)
大塚生食注2ポート100mL OTSUKA NORMAL SALINE 2-PORT 大塚製薬工場 3311402G9036 212円/キット 処方箋医薬品注)

4. 効能または効果

注射剤の溶解希釈剤

6. 用法及び用量

注射用医薬品の溶解、希釈に用いる。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心臓、循環器系機能障害のある患者
循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
水分、塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
9.8 高齢者
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
大量・急速投与血清電解質異常、うっ血性心不全、浮腫、アシドーシス

14. 適用上の注意

14.1 全般的な注意
14.1.1 使用時には、感染に対する配慮をすること。
14.1.2 輸液セットのびん針は、ゴム栓の刻印部(○印)に垂直にゆっくりと刺すこと。斜めに刺した場合、削り片の混入及び液漏れの原因となるおそれがある。また、びん針は同一箇所に繰り返し刺さないこと。
14.2 薬剤調製時の注意
14.2.1 薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。
14.2.2 本品は、溶解希釈剤として容量及び生理食塩液が適している注射剤に使用すること。
14.2.3 プラボトルを正立にして薬剤瓶と接続すると、薬剤が注入針の針穴を通じてプラボトルのゴム栓面にこぼれることがあるので、プラボトルの首部を持って傾け、注入針が薬剤に触れにくいようにして接続すること。
14.2.4 注入針は、薬剤瓶のゴム栓の中央部に垂直に完全に刺し込むこと。周辺部に刺した場合、薬剤瓶のゴム栓が瓶内に落ち込むことがある。また、注入針が完全に刺し込まれていないと溶解操作時に液漏れすることがある。
14.3 薬剤投与時の注意
14.3.1 静脈内に投与すること。
14.3.2 容器の目盛り(50mL製品はラベルの目盛り)は目安として使用すること。
14.3.3 通気針は不要であるが、薬液量が少なくなると排出速度が低下してくるので、滴下速度に十分注意すること。
14.3.4 残液は使用しないこと。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
本剤は注射剤の溶解希釈に用いる。

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. 塩化ナトリウム

一般的名称 塩化ナトリウム
一般的名称(欧名) Sodium Chloride
分子式 NaCl
分子量 58.44
物理化学的性状 無色又は白色の結晶又は結晶性の粉末である。
水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
KEGG DRUG D02056

20. 取扱い上の注意

20.1 液漏れの原因となるので、強い衝撃や鋭利なものとの接触等を避けること。
20.2 以下の場合には使用しないこと。
・容器表面に水滴や結晶が認められる場合
・容器から薬液が漏れている場合
・性状その他薬液に異状が認められる場合
・ゴム栓部のキャップがはずれている場合

22. 包装

<大塚生食注2ポート50mL>
50mL 10本 プラボトル(PLABOTTLE)(注入針付)
<大塚生食注2ポート100mL>
100mL 10本 プラボトル(PLABOTTLE)(注入針付)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
株式会社大塚製薬工場 輸液DIセンター
〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-2
電話:0120-719-814
FAX:03-5296-8400
製品情報問い合わせ先
株式会社大塚製薬工場 輸液DIセンター
〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-2
電話:0120-719-814
FAX:03-5296-8400

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
株式会社大塚製薬工場
徳島県鳴門市撫養町立岩字芥原115
26.2 販売提携
大塚製薬株式会社
東京都千代田区神田司町2-9

その他の説明

溶解操作方法
<製品仕様(各部の名称)>
注入針部(内部は滅菌済み)
1 アダプターを持ち、キャップを開封の→方向に回してシールを切り、キャップを外す。
2 プラボトルの首部を持って傾け、薬剤瓶のゴム栓の中央部を、注入針に対し垂直に完全に刺し込む。
注意
・プラボトルを正立にして接続すると、薬剤がプラボトルのゴム栓面にこぼれることがある。
・ゴム栓周辺部に刺すと薬剤瓶のゴム栓が瓶内に落ち込むことがある。
・注入針が完全に刺し込まれていないと溶解操作時に液漏れすることがある。
3 逆立にして本液の適量を注入する。
4 プラボトルを下にし、薬剤瓶とプラボトルを手で固定して振り混ぜ薬剤を溶解した後、静置すれば溶解液はプラボトル内に戻る。なお、通液しない場合はポンピング又は薬剤瓶を軽くたたいて通液させる。
5 プラボトル下部の栓体部を保持して、ポートキャップを外し、ゴム栓の○印に輸液セットのびん針を垂直に刺し込む。薬剤瓶を外すことなく、吊り具を輸液スタンドにかける。
廃棄方法
[1]プラボトルの首部とアダプターを保持して、薬剤瓶を抜く。
[2]廃棄時にゴミ袋を破ることがないようキャップを装着することが望ましい。

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/09/17 版