17.1.1 国内一般臨床試験(高血圧症)
本態性高血圧症等の患者53例を対象に、カリジノゲナーゼ150単位/日又はプラセボを8週間投与して、二重盲検クロスオーバー試験を行った。開始時と投与終了時について、最高血圧及び最低血圧の変化量により分類した判定基準に基づき効果を判定した結果、それぞれの有効率は最高血圧が68.0%(36/53例)、最低血圧が54.8%(29/53例)であり、カリジノゲナーゼの有用性が認められた
1)。
17.1.2 国内一般臨床試験(更年期障害)
更年期障害の患者41例を対象に、カリジノゲナーゼ150単位/日又はプラセボを3週間投与して、二重盲検試験を行った。投与前後の更年期指数減少率が50%以上かつ更年期指数が19以下、または更年期指数減少率が80%以上を改善として判定した結果、改善が50.0%(10/20例)であり、カリジノゲナーゼの有用性が認められた
2)。
17.1.3 国内一般臨床試験(メニエール症候群)
メニエール症候群の患者36例を対象に、カリジノゲナーゼ150単位/日又はプラセボを4週間投与して、二重盲検クロスオーバー試験を行った。自覚症状の総合判定、めまいの総合判定、さらに他覚症状の総合判定においてカリジノゲナーゼの有用性が認められた
3)。
17.1.4 国内一般臨床試験(ビュルガー病)
ビュルガー病等の患者54例を対象に、カリジノゲナーゼ150単位/日又はプラセボを8週間投与して、二重盲検試験を行った。自覚症状や他覚症状の変化をもとに総合的に判定した結果、カリジノゲナーゼの有用性が認められた
4)。
17.1.5 国内一般臨床試験(網脈絡膜の循環障害)
網脈絡膜の循環障害の患者25例を対象に、カリジノゲナーゼ150単位/日を6カ月間投与して、臨床試験を行った。症状出現眼に対してやや有効以上改善眼を有効例とした改善率は網膜出血が100%(16/16例)、白斑が100%(8/8例)、網膜浮腫が93.8%(15/16例)であり、カリジノゲナーゼの有用性が認められた
5)。