14.1.1 使用時には、感染に対する配慮をすること。
14.1.2 本品の外表面及び包装内は無菌ではないため、操作には注意し、すべての操作を無菌的に行うこと。
14.1.3 あらかじめ接合部に緩みがないことを確認してから使用すること。また、使用中は定期的に緩み、外れがないことを確認すること。
14.1.4 チューブに液漏れ、空気の混入、破断が生じる可能性があるため、チューブを鉗子やはさみ、刃物等で傷をつけないこと。
14.1.5 チューブ破損や接合部が外れる可能性があるため、接合している箇所を過度に引っ張るような負荷や、チューブを押し込むような負荷、チューブを折り曲げるような負荷を加えないこと。
14.1.6 油性ペンのインク成分がバッグ内の血液に移行する可能性があるため、バッグ本体に書き込まないこと。
14.2.1 採血針のプロテクターは回して、まっすぐ外すこと。
14.2.2 初流血を採取できなくなるため、初流血採取前にシャッタークレンメを閉じないこと。
14.2.3 採血バッグに初流血が混入する可能性があるため、初流血を採取した後は、シャッタークレンメを確実に閉じること。
14.2.4 採血中に溶血をおこす可能性があるため、採血バッグへの採血を開始する際は、初流血除去バッグの分岐部のクリックチップを完全に折ること。
14.2.5 採血には重力による落差式採血法のほか、採血装置を利用した方法がある。
14.2.6 ニードルプロテクターを使用する前に変形させないこと。また、針刺しの可能性があるため、採血針をニードルプロテクター内にかぶせ、その後は指を入れないこと。
14.2.7 チューブ内に残った血液の凝固を避ける為には、ローラペンチでチューブをしっかり挟み、針側からバッグに向けてチューブをしごき、チューブ内の血液を採血バッグに移し、薬液と丁寧に混ぜる。
14.2.8 チューブシーラー(バッテリー式ハンドシーラーを除く)を用いてチューブを溶着・切断する場合、人体に針を刺し、チューブが接続されたままで使用しないこと。感電の可能性がある。
14.2.9 パイロットチューブは、チューブに付けられている番号と番号の間をチューブシーラーで溶着して作ること。
14.2.10 低温下でろ過を行うとろ過時間の延長、ろ過器の目詰まりをおこす可能性がある。
14.2.11 ろ過時間の延長、ろ過器の目詰まり、白血球の漏れをおこす可能性があるため、指定の落差でろ過を行うこと。
14.2.12 遠心操作は、自動製剤分離装置を使用する。
14.2.13 インナーカップを使用して遠心操作を行う際は、遠心中に本品を破損させる可能性があるため、以下の事項に注意すること。
・バッグ本体をカップの底に密着させるなどしてバッグ本体とカップの間に隙間ができないようにすること。
・チューブならびに硬質部材等はバッグ本体と直接触れないようにチューブとともにバッグ上部の輸血口に巻きつける等して、カップからはみ出さないようにすること。
・巻きつけたチューブ等はバッグ本体とカップの間に挟まないこと。
14.2.14 MAP液は、遠心分離により製した濃厚赤血球にのみ入れること。
14.2.15 本品を用いて調製した製剤は、2〜6℃の冷蔵庫内に保存すること。MAP液を用いて調製した製剤は採血後42日間保存できるが、細菌混入のおそれがある場合はこの限りではない。
14.2.16 カルシウム含有の製剤と混和すると凝血を起こすおそれがあるので混合輸注しないこと。