医療用医薬品 : ファボワール |
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| 総称名 | ファボワール |
|---|---|
| 一般名 | デソゲストレル エチニルエストラジオール |
| 欧文一般名 | Desogestrel Ethinylestradiol |
| 製剤名 | デソゲストレル・エチニルエストラジオール錠 |
| 薬効分類名 | 経口避妊剤 |
| 薬効分類番号 | 2549 |
| ATCコード | G03AA09 G03AB05 |
| KEGG DRUG |
D04484
デソゲストレル・エチニルエストラジオール
|
| JAPIC | 添付文書(PDF) |
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| ファボワール錠28 | Favoir tablets | 富士製薬工業 | 254910CF2030 | 処方箋医薬品注) |
| 副腎皮質ホルモン プレドニゾロン等 三環系抗うつ剤 イミプラミン等 セレギリン塩酸塩 シクロスポリン テオフィリン オメプラゾール | これらの薬剤の作用が増強するおそれがある。 | 本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制すると考えられる。 |
| リファンピシン バルビツール酸系製剤 フェノバルビタール等 ヒダントイン系製剤 フェニトインナトリウム等 カルバマゼピン ボセンタン モダフィニル トピラマート | 本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。 | これらの薬剤は薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる。 |
| テトラサイクリン系抗生物質 テトラサイクリン等 ペニシリン系抗生物質 アンピシリン等 | 本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。 | これらの薬剤は腸内細菌叢を変化させ、本剤の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられる。 |
| テルビナフィン塩酸塩 | 黄体ホルモン・卵胞ホルモン配合剤との併用で、月経異常があらわれたとの報告がある。 | 機序不明 |
| Gn-RH誘導体 ブセレリン酢酸塩等 | これらの薬剤の作用を減弱するおそれがある。 | これらの薬剤は性ホルモンの分泌を低下することにより薬効を示すため、性ホルモンである本剤の投与によってこれらの薬剤の効果を減弱する可能性が考えられる。 |
| 血糖降下剤 インスリン製剤 スルフォニル尿素系製剤 スルフォンアミド系製剤 ビグアナイド系製剤等 | 血糖降下剤の作用が減弱することがある。血糖値その他患者の状態を十分観察し、血糖降下剤の用量を調節するなど注意する。 | 本剤は耐糖能を低下させ、血糖降下剤の作用を減弱させると考えられる。 |
| ラモトリギン | 経口避妊剤との併用でラモトリギンの血中濃度が減少したとの報告があるので、ラモトリギン維持用量投与中に本剤を投与開始又は中止する場合は、ラモトリギンの用量調節を考慮すること。 | 肝におけるラモトリギンのグルクロン酸抱合が促進される。 |
| モルヒネ サリチル酸 | これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。 | 本剤はこれらの薬剤のグルクロン酸抱合を促進すると考えられる。 |
| HIV感染症治療薬 HIVプロテアーゼ阻害剤 ネルフィナビルメシル酸塩 リトナビル ダルナビル ホスアンプレナビル(リトナビル併用時) ロピナビル・リトナビル配合剤 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤 ネビラピン | 本剤の作用が減弱するおそれがある。 | エチニルエストラジオールのAUCが減少する。 |
| 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤 エファビレンツ | 本剤の作用が減弱するおそれがある。 | デソゲストレルの活性代謝物であるエトノゲストレルの血中濃度が低下する。 |
| 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤 エトラビリン | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 | エトラビリンは本剤の代謝酵素(CYP2C9)を阻害すると考えられる。 |
| HCV感染症治療薬 アスナプレビル | 本剤の作用が減弱するおそれがある。 | エチニルエストラジオールのAUCが減少する。 |
| HCV感染症治療薬 グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル | ALT上昇のリスクが増加するおそれがある。 | 機序不明 |
| フルコナゾール イトラコナゾール | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。 | 本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。 |
| ボリコナゾール | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。ボリコナゾールの血中濃度が上昇するおそれがある。 | ボリコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる。 本剤がボリコナゾールの代謝酵素(CYP2C19)を阻害すると考えられる。 |
| アセトアミノフェン | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。アセトアミノフェンの血中濃度が低下するおそれがある。 | アセトアミノフェンはエチニルエストラジオールの硫酸抱合を阻害すると考えられる。本剤が肝におけるアセトアミノフェンのグルクロン酸抱合を促進すると考えられる。 |
| セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。 | この食品は薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる。 |
| 5%以上 | 0.1〜5%未満 | 頻度不明 | |
| 過敏症 | 発疹 | ||
| 眼 | 視力障害 | 網膜血流障害による視力障害 | |
| 肝臓 | 肝機能異常、AST上昇、ALT上昇 | 黄疸 | |
| 代謝 | ナトリウムや体液の貯留による浮腫、体重増加 | ||
| 生殖系 | 不正性器出血(破綻出血、点状出血)、帯下、月経過多、月経痛、性交痛、リビドー減退 | ||
| 乳房 | 乳房痛 | 乳房緊満(感) | 乳汁漏出 |
| 循環器 | 期外収縮、血圧上昇、動悸 | ||
| 消化器 | 悪心 | 嘔吐、下痢、腹痛、便秘、食欲減退、胸やけ、腹部膨満感 | |
| 呼吸器 | 咽頭痛、咳嗽 | ||
| 精神神経系 | 頭痛 | めまい、眠気 | 抑うつ、いらいら感、片頭痛 |
| 皮膚 | ざ瘡、湿疹、そう痒感、色素沈着注)、紅斑 | 脱毛、血管性浮腫 | |
| 筋骨格 | 腰痛、下肢痛、肩こり、手指のこわばり | ||
| その他 | 倦怠感、口渇、顔面浮腫、胸痛、白血球減少、アルドステロン上昇 |
| AUC(pmol・hr/mL) | T1/2(hr) | Cmax(pmol/mL) | Tmax(hr) | |
| 3-ケト-デソゲストレル | 97.2±36.8 | 22.0±9.6 | 12.12±5.49 | 1.2±0.6 |
| エチニルエストラジオール | 11.7±3.3 | 23.7±8.8 | 1.18±0.32 | 1.1±0.6 |
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
| AUC0→72(pg・hr/mL) | Cmax(pg/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) | |
| ファボワール錠21/28 | 14670.0±4545.3 | 1804.5±627.8 | 1.37±0.60 | 18.72±9.67 |
| マーベロン21/28 | 15476.3±6501.2 | 1795.2±753.7 | 1.63±0.68 | 20.25±6.85 |
| 判定パラメータ | 参考パラメータ | |||
| AUC0→72(pg・hr/mL) | Cmax(pg/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) | |
| ファボワール錠21/28 | 456.0±142.7 | 56.81±18.04 | 1.26±0.45 | 5.97±2.45 |
| マーベロン21/28 | 433.4±188.8 | 56.40±22.10 | 1.11±0.32 | 5.32±2.19 |
| 方法 | 理想的な使用注1) (%) | 一般的な使用注2) (%) |
| 経口避妊剤 | 0.3 | 9 |
| レボノルゲストレル放出IUS | 0.2 | 0.2 |
| 銅付加IUD | 0.6 | 0.8 |
| コンドーム | 2 | 18 |
| リズム法 | 0.4〜5 | 24 |
| 女性避妊手術 | 0.5 | 0.5 |
| 男性避妊手術 | 0.10 | 0.15 |
| 避妊せず | 85 | 85 |
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/10/22 版 |