医療用医薬品 : エゼロス |
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総称名 | エゼロス |
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一般名 | エゼチミブ ロスバスタチンカルシウム |
欧文一般名 | Ezetimibe Rosuvastatin Calcium |
製剤名 | エゼチミブ・ロスバスタチンカルシウム配合錠 |
薬効分類名 | 小腸コレステロールトランスポーター阻害剤/HMG-CoA還元酵素阻害剤配合剤 |
薬効分類番号 | 2189 |
KEGG DRUG |
D11520
エゼチミブ・ロスバスタチン
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KEGG DGROUP |
DG01946
脂質低下薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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エゼロス配合錠LD「サワイ」 (後発品) | EZEROSU Combination Tablets[SAWAI] | 沢井製薬 | 2189102F1040 | 37.7円/錠 | 処方箋医薬品注) |
エゼロス配合錠HD「サワイ」 (後発品) | EZEROSU Combination Tablets[SAWAI] | 沢井製薬 | 2189102F2047 | 37.7円/錠 | 処方箋医薬品注) |
フィブラート系薬剤: ベザフィブラート等 [9.2.3参照] | フェノフィブラートとロスバスタチンの併用においては、いずれの薬剤の血中濃度にも影響はみられていない。しかし一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 | フィブラート系薬剤、ロスバスタチン共に横紋筋融解症の報告がある。 危険因子:腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者 |
ニコチン酸 | 一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 | 危険因子:腎機能障害のある患者 |
アゾール系抗真菌薬: イトラコナゾール等 | 一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 | 危険因子:腎機能障害のある患者 |
マクロライド系抗生物質: エリスロマイシン等 | 一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 | 危険因子:腎機能障害のある患者 |
クマリン系抗凝固剤: ワルファリン等 | エゼチミブとの併用によりプロトロンビン時間国際標準比(INR)の上昇がみられた。また、ロスバスタチンとの併用により抗凝血作用が増強することがあるとの報告がある。本剤を併用する場合は、本剤の投与開始時及び用量変更時にも頻回にINR値等を確認し、必要に応じてワルファリンの用量を調節する等、注意深く投与すること。 | 機序:不明 |
制酸剤: 水酸化マグネシウム・水酸化アルミニウム [16.7.2参照] | ロスバスタチンとの併用によりロスバスタチンの血中濃度が約50%に低下することが報告されている。ロスバスタチン投与後2時間経過後に制酸剤を投与した場合には、ロスバスタチンの血中濃度は非併用時の約80%であったとの報告がある。 | 機序:不明 |
ロピナビル・リトナビル アタザナビル/リトナビル ダルナビル/リトナビル グレカプレビル・ピブレンタスビル | ロスバスタチンとロピナビル・リトナビルを併用したときロスバスタチンのAUCが約2倍、Cmaxが約5倍、アタザナビル及びリトナビル両剤とロスバスタチンを併用したときロスバスタチンのAUCが約3倍、Cmaxが7倍、ダルナビル及びリトナビル両剤とロスバスタチンを併用したときロスバスタチンのAUCが約1.5倍、Cmaxが約2.4倍上昇したとの報告がある。またロスバスタチンとグレカプレビル・ピブレンタスビル注)を併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.2倍、Cmaxが約5.6倍上昇したとの報告がある。 | 左記薬剤がOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ダクラタスビル アスナプレビル ダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル | ロスバスタチンとダクラタスビル、アスナプレビル、又はダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル注)を併用したとき、ロスバスタチンの血中濃度が上昇したとの報告がある。 | ダクラタスビル、ベクラブビルがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。また、アスナプレビルがOATP1B1、1B3の機能を阻害する可能性がある。 |
グラゾプレビル/エルバスビル | ロスバスタチンとグラゾプレビル注)及びエルバスビルを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.3倍、Cmaxが約5.5倍上昇した。 | 左記薬剤がBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ソホスブビル・ベルパタスビル | ロスバスタチンとベルパタスビルを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.7倍、Cmaxが約2.6倍上昇したとの報告がある。 | ベルパタスビルがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ダロルタミド | ロスバスタチンとダロルタミドを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが5.2倍1)、Cmaxが5.0倍上昇したとの報告がある。 | ダロルタミドがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
レゴラフェニブ | ロスバスタチンとレゴラフェニブを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが3.8倍、Cmaxが4.6倍上昇したとの報告がある。 | レゴラフェニブがBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
カプマチニブ塩酸塩水和物 | ロスバスタチンとカプマチニブ塩酸塩水和物を併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.1倍、Cmaxが約3.0倍上昇したとの報告がある。 | カプマチニブ塩酸塩がBCRPの機能を阻害することにより、ロスバスタチンの血中濃度が増加する可能性がある。 |
バダデュスタット | ロスバスタチンとバダデュスタットを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.5倍、Cmaxが約2.7倍上昇したとの報告がある。 | バダデュスタットがBCRPの機能を阻害することにより、ロスバスタチンの血中濃度が増加する可能性がある。 |
フェブキソスタット | ロスバスタチンとフェブキソスタットを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約1.9倍、Cmaxが約2.1倍上昇したとの報告がある。 | フェブキソスタットがBCRPの機能を阻害することにより、ロスバスタチンの血中濃度が増加する可能性がある。 |
エルトロンボパグ | ロスバスタチンとエルトロンボパグを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約1.6倍上昇したとの報告がある。 | エルトロンボパグがOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ホスタマチニブナトリウム水和物 | ロスバスタチンとホスタマチニブナトリウム水和物を併用したとき、ロスバスタチンのAUCが1.96倍、Cmaxが1.88倍上昇したとの報告がある。 | ホスタマチニブナトリウム水和物がBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ロキサデュスタット | ロスバスタチンとロキサデュスタットを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが2.93倍、Cmaxが4.47倍上昇したとの報告がある。 | ロキサデュスタットがOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
タファミジス | ロスバスタチンとタファミジスを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが1.97倍、Cmaxが1.86倍上昇したとの報告がある。 | タファミジスがBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
陰イオン交換樹脂: コレスチミド コレスチラミン等 [16.7.1参照] | エゼチミブとの併用によりエゼチミブの血中濃度の低下がみられた。本剤は陰イオン交換樹脂の投与前2時間あるいは投与後4時間以上の間隔をあけて投与すること。 | 機序:エゼチミブが陰イオン交換樹脂と結合し、吸収が遅延あるいは減少する可能性がある。 |
1%以上 | 1%未満 | 頻度不明 | |
感染症及び寄生虫症 | 結膜炎、口腔ヘルペス、帯状疱疹 | ||
精神障害 | 悪夢、睡眠障害、不眠症、抑うつ | ||
神経系障害 | 感覚鈍麻 | しびれ、健忘、坐骨神経痛、錯感覚、頭痛、浮動性めまい | |
心臓障害 | 期外収縮、動悸 | ||
胃腸障害 | 便秘 | 悪心、腹痛、口内炎、口内乾燥、嘔吐、胃炎、胃食道逆流性疾患、膵炎、下痢、鼓腸放屁、消化不良、腹部膨満 | |
肝胆道系障害 | 胆石症、胆嚢炎 | ||
皮膚及び皮下組織障害 | 発疹、紅斑 | アレルギー性皮膚炎、そう痒症、湿疹、蕁麻疹、苔癬様皮疹 | |
筋骨格系及び結合組織障害 | 背部痛、四肢不快感 | 関節痛、筋肉痛、筋力低下、筋痙縮、四肢痛 | |
腎及び尿路障害 | 腎機能障害、蛋白尿注) | ||
一般・全身障害及び投与部位の状態 | 胸痛、疼痛、疲労、浮腫(顔面・四肢)、無力症 | ||
臨床検査 | ALT増加、肝機能検査異常 | γ-GTP増加、HbA1c増加、血中CK増加、血中尿酸増加 | AST増加、BUN増加、アミラーゼ増加、血圧上昇、血小板数減少、血中TSH増加、血中クレアチニン増加、血中コルチゾール増加、血中テストステロン減少、血中ビリルビン増加、血中ブドウ糖増加、血中リン増加、白血球数減少 |
その他 | 食欲減退、咳嗽、ほてり、女性化乳房 |
薬物動態パラメータ | エゼチミブ | ロスバスタチン |
空腹時投与 | ||
例数 | 117 | 117 |
Cmax(ng/mL) | 4.73(4.32,5.18) | 6.58(6.09,7.11) |
AUC0-72hr(ng・hr/mL) | 76.4(71.2,81.9) | 54.9(51.1,58.9) |
Tmax†(hr) | 3.00[0.50,12.0] | 4.50[0.50,5.00] |
t1/2††(hr) | 20.9(54) | 12.1(38) |
食後投与 | ||
例数 | 120 | 120 |
Cmax(ng/mL) | 4.93(4.52,5.37) | 2.39(2.20,2.60) |
AUC0-72hr(ng・hr/mL) | 86.8(81.8,92.2) | 28.3(26.3,30.4) |
Tmax†(hr) | 4.50[0.50,12.0] | 4.50[2.00,12.0] |
t1/2††(hr) | 18.3(67) | 15.1(36) |
Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) | AUC※(ng・hr/mL) | ||
エゼチミブ | エゼロス配合錠HD「サワイ」 | 5.80±2.26 | 4.5±4.4 | 25.9±20.5 | 113.4±40.6 |
ロスーゼット配合錠HD | 5.72±2.48 | 4.8±4.4 | 24.2±16.1 | 110.5±40.0 | |
エゼチミブ抱合体 | エゼロス配合錠HD「サワイ」 | 120.2±48.8 | 1.2±0.9 | 29.4±28.7 | 943.3±412.9 |
ロスーゼット配合錠HD | 126.9±57.9 | 1.4±0.7 | 23.9±15.4 | 929.3±414.6 | |
ロスバスタチン | エゼロス配合錠HD「サワイ」 | 7.65±3.50 | 4.2±1.0 | 6.0±0.8 | 66.6±30.7 |
ロスーゼット配合錠HD | 7.38±3.04 | 4.1±1.0 | 6.0±1.0 | 65.5±29.5 |
薬物動態パラメータ | 空腹時投与 | 食後投与 |
例数 | 14 | 14 |
Cmax(ng/mL) | 5.36(3.89,7.38) | 1.79(1.29,2.49) |
AUC0-last(ng・hr/mL) | 51.0(38.2,68.0) | 22.4(16.9,29.7) |
投与群 | EZ10mg | RS2.5mg | RS5mg | EZ10mg+RS2.5mg | EZ10mg+RS5mg | ||
例数 | 35 | 72 | 71 | 71 | 72 | ||
ベースライン(mg/dL) | 162.6±23.3 | 164.5±22.4 | 163.3±23.0 | 160.6±22.7 | 166.6±22.3 | ||
最終評価12週時(mg/dL) | 134.7±21.2 | 101.5±22.6 | 88.2±19.2 | 76.9±21.1 | 69.7±25.9 | ||
変化率(%)† | −18.7(−21.9,−15.5) | −39.8(−42.0,−37.5) | −47.2(−49.4,−44.9) | −54.6(−56.9,−52.3) | −60.5(−62.8,−58.2) | ||
群間差 | vs.EZ10mg | − | − | − | −35.9††(−39.9,−32.0) | −41.8††(−45.8,−37.9) | |
vs.RS2.5mg | − | − | − | −14.8††(−18.0,−11.6) | − | ||
vs.RS5mg | − | − | − | − | −13.3††(−16.6,−10.1) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/05/21 版 |