医療用医薬品 : ティブソボ |
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総称名 | ティブソボ |
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一般名 | イボシデニブ |
欧文一般名 | Ivosidenib |
製剤名 | イボシデニブ錠 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 IDH1阻害剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
KEGG DRUG |
D11090
イボシデニブ
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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ティブソボ錠250mg | TIBSOVO Tablets | 日本セルヴィエ | 4291090F1022 | 30007.6円/錠 | 劇薬, 処方箋医薬品注) |
副作用 | 基準 | 処置 |
分化症候群 | 徴候や症状が48時間以上持続する場合 | 本剤を休薬する。回復後、副作用発現時の用量で再開できる。 |
非感染性の白血球増加症 | 白血球数 25×103/μL超又は ベースラインより15×103/μL超増加 | 本剤を休薬する。回復後、副作用発現時の用量で再開できる。 |
QT間隔延長 | 480msecを超え、500msec以下の延長 | QTcF値が480msec以下に回復するまで本剤を休薬する。回復後、副作用発現時の用量で再開できる。 |
500msecを超える延長 | QTcF値がベースラインより30msec以内又は480msec以下に回復するまで本剤を休薬する。回復後、1回250mgで再開できる。また、患者の状態に応じて、1回500mgに増量できる。 | |
生命を脅かす不整脈の症状/徴候を伴うQT間隔延長 | 投与を中止する。 | |
ギラン・バレー症候群 | − | 投与を中止する。 |
その他の副作用 | Grade 3 | ・初発の場合:Grade 1以下又はベースラインに回復するまで本剤を休薬する。回復後、副作用発現時の用量で再開できる。4週間以内に回復しなかった場合、投与を中止する。再開後にGrade 4の副作用が発現した場合、投与を中止する。 ・再発(2回目)の場合:Grade 1以下又はベースラインに回復するまで本剤を休薬する。回復後、1回250mgで再開できる。4週間以内に回復しなかった場合、投与を中止する。また、患者の状態に応じて、1回500mgに増量できるが、再開後にGrade 4の副作用が発現した場合、投与を中止する。 ・再発(3回目)の場合:投与を中止する。 |
Grade 4の血液学的毒性 | ・初発の場合:Grade 1以下又はベースラインに回復するまで本剤を休薬する。回復後、1回250mgで再開できる。4週間以内に回復しなかった場合、投与を中止する。 ・再発(2回目)の場合:投与を中止する。 | |
Grade 4の非血液学的毒性 | 投与を中止する。 |
強いCYP3A阻害剤 イトラコナゾール クラリスロマイシン ボリコナゾール 等 [7.2、16.7.1参照] | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるため、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する場合は、本剤を減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
中程度のCYP3A阻害剤 エリスロマイシン ジルチアゼム フルコナゾール 等 [16.7.2参照] | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるため、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する場合は、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
グレープフルーツ含有食品 | 本剤の副作用が増強されるおそれがあるため、摂取しないよう注意すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
強いCYP3A誘導剤 リファンピシン カルバマゼピン フェノバルビタール フェニトイン セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort)含有食品 等 [16.7.2参照] | 本剤の有効性が減弱するおそれがあるため、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A誘導作用のない薬剤又は中程度以下のCYP3A誘導剤への代替を考慮すること。 | これらの薬剤等がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤 キニジン プロカインアミド オンダンセトロン フルコナゾール モキシフロキサシン 等 | QT間隔延長を増強するおそれがあるため、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、他の薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する場合は、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあり、併用によりQT間隔延長作用が増強するおそれがある。 |
CYP3Aの基質となる薬剤 イトラコナゾール エベロリムス 経口避妊薬(ノルエチステロン・エチニルエストラジオール等) 等 [9.4、16.7.2参照] | これらの薬剤の効果が減弱するおそれがある。 | 本剤がCYP3Aを誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
CYP2B6の基質となる薬剤 エファビレンツ 等 [16.7.2参照] | これらの薬剤の効果が減弱するおそれがある。 | 本剤がCYP2B6を誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
CYP2C8の基質となる薬剤 パクリタキセル ピオグリタゾン レパグリニド 等 [16.7.2参照] | これらの薬剤の効果が減弱するおそれがある。 | 本剤がCYP2C8を誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
CYP2C9の基質となる薬剤 フェニトイン ワルファリン 等 [16.7.2参照] | これらの薬剤の効果が減弱するおそれがある。 | 本剤がCYP2C9を誘導することにより、これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
P-gpの基質となる薬剤 ダビガトラン ジゴキシン フェキソフェナジン 等 [16.7.2参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がP-gpを阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
OAT3の基質となる薬剤 ベンジルペニシリン フロセミド メトトレキサート 等 [16.7.2参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がOAT3を阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
OATP1B1の基質となる薬剤 ロスバスタチン アトルバスタチン プラバスタチン 等 [16.7.2参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤がOATP1B1を阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
5%以上 | 5%未満 | |
臨床検査 | 血中フィブリノゲン減少、C-反応性蛋白増加、好中球数減少、血小板数減少、白血球数減少 | |
血液およびリンパ系障害 | 白血球増加症 | 貧血、好中球減少症、好中球増加症、白血球減少症、血小板減少症 |
良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポリープを含む) | 骨髄線維症 | |
胃腸障害 | 下痢、悪心、上腹部痛、便秘 | |
代謝および栄養障害 | 高尿酸血症、低アルブミン血症、低カリウム血症、低ナトリウム血症 | |
神経系障害 | 末梢性感覚ニューロパチー、浮動性めまい、頭痛 | |
皮膚および皮下組織障害 | 点状出血、そう痒症、発疹、皮膚病変 | |
精神障害 | 不眠症、錯乱状態 | |
一般・全身障害および投与部位の状態 | 発熱 | |
筋骨格系および結合組織障害 | 骨痛 | |
呼吸器、胸郭および縦隔障害 | 鼻出血、胸水 | |
心臓障害 | 第一度房室ブロック | |
耳および迷路障害 | 回転性めまい | |
感染症および寄生虫症 | 感染 |
例数 | tmax注1)(hr) | Cmax(ng/mL) | AUC0-4h(hr・ng/mL) | AUC0-24h注2)(hr・ng/mL) | |
初回投与 | 59 | 2.57(0.50,4.25) | 4,821(38.7) | 12,683(54.9)注3) | NA |
反復投与 | 34 | 2.22(0.52,4.67) | 6,145(33.8) | 20,111(36.9) | 106,326(40.9)注4) |
本剤+AZA | プラセボ+AZA | |
無イベント生存期間 | ||
症例数 | 72 | 74 |
イベント発現例数(%) | 46(63.9) | 62(83.8) |
治療不成功 | 42(58.3) | 59(79.7) |
寛解からの再発 | 3(4.2) | 2(2.7) |
死亡 | 1(1.4) | 1(1.4) |
中央値(月) (95%信頼区間) | 0.03 (0.03,11.01) | 0.03 (NE,NE) |
ハザード比注5) (95%信頼区間) | 0.33(0.16,0.69) | |
全生存期間 | ||
症例数 | 73 | 75 |
イベント発現例数(%) | 37(50.7) | 58(77.3) |
中央値(月) (95%信頼区間) | 29.3 (13.2,NE) | 7.9 (4.1,11.3) |
ハザード比注5) (95%信頼区間) | 0.42(0.27,0.65) |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |