医療用医薬品 : タービー |
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総称名 | タービー |
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一般名 | トアルクエタマブ(遺伝子組換え) |
欧文一般名 | Talquetamab(Genetical Recombination) |
製剤名 | トアルクエタマブ(遺伝子組換え)製剤 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 二重特異性抗体製剤 |
薬効分類番号 | 4291 |
KEGG DRUG |
D12180
トアルクエタマブ
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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タービー皮下注3mg | TALVEY Subcutaneous Injection | ヤンセンファーマ | 42914G6A1028 | 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品※ | |
タービー皮下注40mg | TALVEY Subcutaneous Injection | ヤンセンファーマ | 42914G6A2024 | 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品※ |
副作用 | 重症度注) | 処置 | |
サイトカイン放出症候群 | Grade 1又は2 | 回復するまで休薬する。 | |
Grade 3(初発) | 回復するまで休薬する。48時間以上持続する場合は投与を中止する。 | ||
Grade 3(再発)又はGrade 4 | 投与を中止する。 | ||
免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群 | Grade 1、2又は3(初発) | 回復するまで休薬する。 | |
Grade 3(再発)又はGrade 4 | 投与を中止する。 | ||
免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群を除く神経毒性 | Grade 1 | 回復するまで休薬する。 | |
Grade 2又は3(初発) | Grade 1以下に改善するまで休薬する。 | ||
Grade 3(再発)又はGrade 4 | 投与を中止する。 | ||
感染症 | 漸増期 | 全Grade | 回復するまで休薬する。 |
継続投与期 | Grade 3又は4 | Grade 1以下に改善するまで休薬する。 | |
血液学的毒性 | 好中球数が500/μL未満 | 好中球数が500/μL以上になるまで休薬する。 | |
発熱性好中球減少症 | 好中球数が1,000/μL以上になり、解熱するまで休薬する。 | ||
ヘモグロビンが8g/dL未満 | ヘモグロビンが8g/dL以上になるまで休薬する。 | ||
血小板数が25,000/μL未満 血小板数が25,000/μL以上50,000/μL以下で、かつ出血を伴う | 血小板数が25,000/μL以上になり、出血が治まるまで、休薬する。 | ||
口腔毒性 | 全Grade | 回復するまで休薬する、又は、投与頻度を減らすこと(週1回投与から2週に1回投与、2週に1回ではなく4週に1回)を検討する。 | |
その他の非血液学的毒性 | Grade 3又は4 | Grade 1以下又はベースラインに改善するまで休薬する。 |
休薬直前の用量 | 休薬期間 | 再開時の用量 | |
A法 | 漸増用量1(0.01mg/kg) | 1週間(7日)以内の休薬 | 漸増用量2(0.06mg/kg)で投与する注)。 |
1週間(7日)を超える休薬 | 漸増用量1(0.01mg/kg)で投与する注)。 | ||
漸増用量2(0.06mg/kg) | 1週間(7日)以内の休薬 | 治療用量(0.4mg/kg)で投与する注)。 | |
1週間(7日)を超え、4週間(28日)以内の休薬 | 漸増用量2(0.06mg/kg)で投与する注)。 | ||
4週間(28日)を超える休薬 | 漸増用量1(0.01mg/kg)で投与する注)。 | ||
治療用量(0.4mg/kg) | 5週間(35日)以内の休薬 | 治療用量(0.4mg/kg)で投与する。 | |
5週間(35日)を超え、8週間(56日)以内の休薬 | 漸増用量2(0.06mg/kg)で投与する注)。 | ||
8週間(56日)を超える休薬 | 漸増用量1(0.01mg/kg)で投与する注)。 | ||
B法 | 漸増用量1(0.01mg/kg) | 1週間(7日)以内の休薬 | 漸増用量2(0.06mg/kg)で投与する注)。 |
1週間(7日)を超える休薬 | 漸増用量1(0.01mg/kg)で投与する注)。 | ||
漸増用量2(0.06mg/kg) | 1週間(7日)以内の休薬 | 漸増用量3(0.4mg/kg)で投与する注)。 | |
1週間(7日)を超え、4週間(28日)以内の休薬 | 漸増用量2(0.06mg/kg)で投与する注)。 | ||
4週間(28日)を超える休薬 | 漸増用量1(0.01mg/kg)で投与する注)。 | ||
漸増用量3(0.4mg/kg) | 1週間(7日)以内の休薬 | 治療用量(0.8mg/kg)で投与する注)。 | |
1週間(7日)を超え、5週間(35日)以内の休薬 | 漸増用量3(0.4mg/kg)で投与する注)。 | ||
5週間(35日)を超え、8週間(56日)以内の休薬 | 漸増用量2(0.06mg/kg)で投与する注)。 | ||
8週間(56日)を超える休薬 | 漸増用量1(0.01mg/kg)で投与する注)。 | ||
治療用量(0.8mg/kg) | 5週間(35日)以内の休薬 | 治療用量(0.8mg/kg)で投与する。 | |
5週間(35日)を超え、8週間(56日)以内の休薬 | 漸増用量3(0.4mg/kg)で投与する注)。 | ||
8週間(56日)を超える休薬 | 漸増用量1(0.01mg/kg)で投与する注)。 |
治療域の狭いCYP基質 ワルファリン、シクロスポリン、タクロリムス等 [16.7.1参照] | これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、本剤の投与開始から初回の治療用量投与の14日後まで、並びにサイトカイン放出症候群発現時及び発現後一定期間は、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 | 本剤の投与によりサイトカインが放出され、CYPが抑制されることにより、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
生ワクチン又は弱毒生ワクチン | 接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現した場合には適切な処置を行う。 | 本剤のBリンパ球傷害作用により発病するおそれがある。 |
30%以上 | 10%以上30%未満 | 10%未満 | |
免疫系障害 | 低γグロブリン血症 | ||
代謝及び栄養障害 | 食欲減退 | 低カリウム血症、低リン血症、低マグネシウム血症 | |
神経系障害 | 味覚不全(71.1%) | ||
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 | 咳嗽、呼吸困難 | ||
胃腸障害 | 口内乾燥、嚥下障害、口内炎、悪心 | 下痢、口腔内痛、嘔吐、便秘、腹痛 | |
皮膚及び皮下組織障害 | 爪の障害(55.5%)、皮膚障害(41.5%)、発疹 | そう痒症 | |
筋骨格系及び結合組織障害 | 筋骨格痛 | ||
一般・全身障害及び投与部位の状態 | 疲労 | 乾燥症、発熱、注射部位反応 | 疼痛、浮腫 |
臨床検査 | 体重減少 | トランスアミナーゼ上昇、γ−グルタミルトランスフェラーゼ増加 |
薬物動態パラメータ | 1回目の治療用量投与後 | 7回目の治療用量投与後 |
Tmax(days) | 3.45(1.96-7.95) (n=4) | 1.95(1.81-4.94) (n=3) |
Cmax(ng/mL) | 1,632±701 (n=4) | 2,517±949 (n=3) |
Ctrough(ng/mL) | 247±164 (n=4) | 1,457±510 (n=3) |
AUCtau(ng・h/mL) | 211,281±113,188 (n=4) | 366,491±46,363 (n=3) |
薬物動態パラメータ | 1回目の治療用量投与後 | 5回目の治療用量投与後 |
Tmax(days) | 3.45(1.88-6.05) (n=6) | 2.93(0.92-7.78) (n=6) |
Cmax(ng/mL) | 1,220±574 (n=6) | 2,534±1,398 (n=6) |
Ctrough(ng/mL) | 367±129 (n=6) | 1,426±899 (n=6) |
AUCtau(ng・h/mL) | 307,331±158,652 (n=6) | 731,347±400,993 (n=6) |
例数 | 奏効例 | 奏効率[95%信頼区間](%) | |
コホートAa | 122 | 89 | 73.0[64.2,80.6] |
コホートBa | 34 | 22 | 64.7[46.5,80.3] |
コホートCb | 109 | 79 | 72.5[63.1,80.6] |
日本人コホートc | 36 | 28 | 77.8[60.8,89.9] |
一般的名称 | トアルクエタマブ(遺伝子組換え) |
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一般的名称(欧名) | Talquetamab(Genetical Recombination) |
分子量 | 約147,000 |
理化学知見その他 | トアルクエタマブは、Gタンパク質共役型受容体クラスCグループ5メンバーD(GPRC5D)及びCD3ε鎖に対する遺伝子組換え二重特異性モノクローナル抗体であり、抗GPRC5D-H鎖及び抗CD3ε-H鎖はいずれもヒトIgG4に由来する。抗GPRC5D-H鎖の3つのアミノ酸残基が置換(S226P、F232A、L233A)され、抗CD3ε-H鎖の5つのアミノ酸残基が置換(S233P、F239A、L240A、F410L、R414K)されている。トアルクエタマブは、CHO細胞により産生される。トアルクエタマブは、445個のアミノ酸残基からなる抗GPRC5D-H鎖(γ4鎖)1本、214個のアミノ酸残基からなる抗GPRC5D-L鎖(κ鎖)1本、452個のアミノ酸残基からなる抗CD3ε-H鎖(γ4鎖)1本及び215個のアミノ酸残基からなる抗CD3ε-L鎖(λ鎖)1本で構成される糖タンパク質(分子量:約147,000)である。 |
KEGG DRUG | D12180 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |