日本人健康成人を対象としたパッチテストで塗布局所の皮膚刺激性を検討した結果、軽度な皮膚刺激性がみられた。
2)また、外国人健康成人を対象として接触感作性を検討した結果、接触感作の誘導はみられなかった。
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感染面積が20〜50%の爪白癬症患者307例を対象に、エフィナコナゾール爪外用液10%「トーワ」又はクレナフィン爪外用液10%を、感染趾爪に1日1回48週間塗布する無作為化単盲検並行群間比較試験を実施した。投与36週目の対象爪の真菌学的治癒率及び投与52週目の対象爪の感染面積の割合のベースラインからの変化量は以下の表のとおりであり、いずれの評価項目においても、群間差の95%信頼区間の下限は、事前に設定した非劣性マージンを下回らなかったことから、両剤の治療学的同等性が確認された。
36週目の対象爪の真菌学的治癒率
エフィナコナゾール爪外用液10%「トーワ」 | クレナフィン爪外用液10% | 群間差[95%信頼区間注)] |
44.1%(60/136例) | 47.1%(65/138例) | −2.984[−14.555,8.705]% |
52週目の対象爪の感染面積の割合のベースラインからの変化量
エフィナコナゾール爪外用液10%「トーワ」 | クレナフィン爪外用液10% | 群間差[95%信頼区間] |
17.6±14.5%(132例) | 17.5±13.3%(133例) | 0.027[−3.340,3.394]% |
副作用発現頻度はエフィナコナゾール爪外用液10%「トーワ」群で14.8%(23/155例)であった。主な副作用は、適用部位皮膚炎11.0%(17/155例)、適用部位肥厚1.9%(3/155例)、爪甲剥離症1.3%(2/155例)等であった。
また、エフィナコナゾール爪外用液10%「トーワ」群21例で、投与前及び12週ごとに血漿中エフィナコナゾール濃度を測定した。全測定時点において血漿中エフィナコナゾール濃度の90%信頼区間上限値は、事前に設定した許容限度(6ng/mL)を上回らず、エフィナコナゾール爪外用液10%「トーワ」の薬物曝露量がクレナフィン爪外用液10%を上回らないことが確認された。
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