安定した用量のSLE標準治療
注1)にもかかわらず中等度から重度(SLEDAI-2Kスコアが6点以上、かつBILAG-2004カテゴリーAの臓器系が1つ又はカテゴリーBの臓器系が2つ以上、かつPGAが1以上)の症状を有し、米国リウマチ学会のSLE分類基準を満たす抗核抗体、抗dsDNA抗体、又は抗Sm抗体陽性の成人SLE患者(活動性かつ重症のループス腎炎又は中枢神経ループスを有する患者は除外
注2))367例に対して、本剤120mg又はプラセボ(1:1)を1週間ごとに皮下投与した。試験期間中は他の生物製剤又はシクロホスファミド静注剤の使用を禁止した。最初の220例が52週間の二重盲検投与期間を完了(又は早期中止)した段階で中間解析を実施した。中間解析で有効性解析の対象とした220例(うち日本人14例)において主要評価項目である投与52週時のBICLA達成例の割合は、プラセボ群と比較して本剤120mg群で統計学的に有意に高かった。
| | 本剤120mg群(109例) | プラセボ群(111例) |
| 52週時のBICLA |
| 達成例(%) | 65例(59.4%) | 49例(43.9%) |
| 割合の群間差(96.46% CI) | 15.5%(1.4〜29.6%) |
| p値 | 0.0211 |
中間解析のデータカットオフまでに治験薬の投与を1回以上受けた346例(うち日本人26例)中52週間の二重盲検投与期間中に有害事象を発現した患者の割合は、本剤120mg群74.4%(131/176例)及びプラセボ群71.2%(121/170例)であった。本剤120mg群でみられた主な有害事象は、上咽頭炎(本剤120mg群10.8%及びプラセボ群9.4%)、COVID-19(同9.1%及び6.5%)、上気道感染(同8.0%及び5.3%)、気管支炎(同7.4%及び7.6%)、注射部位反応(同6.8%及び4.1%)、尿路感染(同5.7%及び7.6%)、下痢(同5.1%及び0.6%)であった。[
5.3、
7.1参照]
〔BICLA達成例の定義〕
以下の3つすべてを満たすこと。
・ベースラインでBILAG-2004カテゴリーAの臓器系がB/C/Dへ、カテゴリーBの臓器系がC/Dへそれぞれ改善し、他の臓器系の悪化(1つ以上のカテゴリーA又は2つ以上のカテゴリーBの発生)が認められない
・SLEDAI-2Kのベースラインからの悪化(0点超のベースラインからのスコア上昇)がない
・被験者の疾患活動性がベースラインから悪化(PGAが0.30点以上増加)していない
評価時点前に以下のいずれかの中間事象が発現した場合はBICLA非達成例とした。
・治験薬投与を中止
・制限されている薬剤を治験実施計画書で許容された範囲を超えて使用
注1)経口コルチコステロイド、ヒドロキシクロロキン、免疫抑制剤(アザチオプリン、ミコフェノール酸 モフェチル/ミコフェノール酸、メトトレキサート、シクロスポリン、タクロリムス、又はミゾリビン)の単独又は併用。
注2)活動性かつ重症のループス腎炎として、治験実施計画書に規定された標準治療が効果不十分で、シクロホスファミドの静脈内投与及び/又は高用量コルチコステロイドの静脈内投与によるパルス療法、又は治験実施計画書で許容されていないその他の治療の追加等の積極的な治療の必要性が示唆されるSLEによる活動性の重症腎疾患を有する患者を除外した。
活動性かつ重症の中枢神経ループスとして、活動性の重症又は不安定なSLE神経精神症状(無菌性髄膜炎、脳血管炎、ミエロパシー、脱髄症候群[上行性、横断性、急性炎症性脱髄性多発神経炎]、急性錯乱状態、意識レベル低下、精神病、急性脳卒中又は卒中症候群、脳神経障害、てんかん重積状態、小脳性運動失調及び多発単神経炎を含む)を呈する患者を除外した。