医療用医薬品 : ドプラム

List   Top

3. 組成・性状


3.1 組成

有効成分1バイアル中 日局ドキサプラム塩酸塩水和物400mg
添加剤1バイアル中 クロロブタノール100mg
容量20mL

3.2 製剤の性状

剤形水性注射液
色調無色澄明
pH2.9〜4.4
浸透圧比0.3〜0.4(0.9%生理食塩液に対する比)

【色】
無色澄明
【剤形】
水性注射剤/液剤/注射


規格単位毎の明細 (ドプラム注射液400mg)

販売名和名 : ドプラム注射液400mg

規格単位 : 20mg1mLバイアル

欧文商標名 : DOPRAM Injection 400mg

規制区分

規制区分名称 : 劇薬

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注)

規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 872219

承認番号 : 21800AMX10307000

販売開始年月 : 1976年10月

貯法及び期限等

貯法 : 室温保存

有効期間 : 3年

3.組成・性状

3.1 組成

有効成分1バイアル中 日局ドキサプラム塩酸塩水和物400mg
添加剤1バイアル中 クロロブタノール100mg
容量20mL

添加剤 : クロロブタノール

3.2 製剤の性状

剤形水性注射液
色調無色澄明
pH2.9〜4.4
浸透圧比0.3〜0.4(0.9%生理食塩液に対する比)

【色】
無色澄明
【剤形】
水性注射剤/液剤/注射

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能又は効果

○下記の状態における呼吸抑制ならびに覚醒遅延

・麻酔時

・中枢神経系抑制剤による中毒時

○遷延性無呼吸の鑑別診断

○急性ハイパーカプニアを伴う慢性肺疾患

○早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)

ただし、キサンチン製剤による治療で十分な効果が得られない場合に限る。

6.用法及び用量

<下記の状態における呼吸抑制ならびに覚醒遅延>

・麻酔時

通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として0.5〜1.0mg/kgを徐々に静注する。
なお、必要に応じて5分間隔で通常量を投与し、総投与量は2.0mg/kgまでとする。

点滴静注の場合は、はじめ約5mg/minの速度で投与し、患者の状態に応じて注入速度を適宜調節する。
なお、総投与量は5.0mg/kgまでとする。

・中枢神経系抑制剤による中毒時

通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として0.5〜2.0mg/kgを徐々に静注する。初回投与に反応があった患者には維持量として、必要に応じて通常量を5〜10分間隔で投与し、ついで1〜2時間間隔で投与を繰り返す。

2点滴静注の場合は症状に応じて1.0〜3.0mg/kg/hrの速度で投与する。

<遷延性無呼吸の鑑別診断>

通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として1.0〜2.0mg/kgを静注する。
本剤の投与により呼吸興奮が十分生じない場合は呼吸抑制の原因が筋弛緩剤の残存効果によることを考慮する。

<急性ハイパーカプニアを伴う慢性肺疾患>

通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として1.0〜2.0mg/kg/hrの速度で点滴静注する。
本剤投与開始後1〜2時間は、動脈血液ガスを30分毎に測定し、血液ガスの改善がみられないか、悪化する場合にはレスピレータの使用を考慮する。本剤投与により血液ガスの改善がみられ、重篤な副作用が生じなければ投与を継続してもよい。動脈血液ガス分圧の測定は適宜行い、血液ガスが適当なレベルに達したら投与を中断し、酸素吸入は必要に応じて継続する。本剤注入中断後、PaCO2が上昇した場合には本剤の再投与を考慮する。
なお、本剤の1日の最大投与量は2400mgである。

<早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)>

通常、ドキサプラム塩酸塩水和物として初回投与量1.5mg/kgを1時間かけて点滴静注し、その後、維持投与として0.2mg/kg/hrの速度で点滴静注する。なお、十分な効果が得られない場合は、0.4mg/kg/hrまで適宜増量する。

5.効能又は効果に関連する注意

<中枢神経系抑制剤による中毒時における呼吸抑制ならびに覚醒遅延>

5.1 中枢神経系抑制剤による重篤な中毒患者に対し、本剤のみでは、呼吸促進ならびに意識レベルの改善が十分得られないことがあるので、本剤は従来慣用された維持療法や蘇生術の補助として用いること。

<急性ハイパーカプニアを伴う慢性肺疾患>

5.2 慢性肺疾患による症状が感染などの誘因により、急性に増悪し、さらに高度の低酸素血症と高炭酸ガス血症(急性ハイパーカプニア)をきたす。この急性増悪時には低酸素血症の改善のために酸素投与を行うが、酸素吸入による低酸素刺激の消失により低換気を生じPaCO2が更に上昇する。
本剤は、この酸素治療下における低換気を防ぎ、PaCO2の上昇を予防するために用いる。

<早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)>

5.3 本剤は原発性無呼吸に対する治療薬であるので、本剤投与前に二次性無呼吸の除外診断を行うこと。二次性無呼吸を呈する患児には、原疾患に応じ適切な処置を行うこと。

7.用法及び用量に関連する注意

<麻酔時における呼吸抑制ならびに覚醒遅延>

7.1 本剤投与により、アドレナリン放出が増加する。したがって、カテコラミンに対する心筋の感受性を高める麻酔剤を使用したときには、本剤投与は麻酔剤投与中止後少なくとも10分間間隔をあけること。

<急性ハイパーカプニアを伴う慢性肺疾患>

7.2 本剤とレスピレータを同時に使用しないこと。

7.3 たとえば、PaO2が50Torr以上に維持できないとき、PaCO2の低下が認められずpHが7.25以下にとどまるとき又は意識レベルが悪化するときなどの場合にはレスピレータの使用を考慮すること。


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/07/23 版