医療用医薬品 : リクシアナ

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3. 組成・性状


3.1 組成

リクシアナ錠15mg

販売名有効成分添加剤
リクシアナ錠15mg1錠中
エドキサバントシル酸塩水和物 20.2mg
(エドキサバンとして15mg)
D-マンニトール、部分アルファー化デンプン、クロスポビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、マクロゴール6000、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ

リクシアナ錠30mg

販売名有効成分添加剤
リクシアナ錠30mg1錠中
エドキサバントシル酸塩水和物 40.4mg
(エドキサバンとして30mg)
D-マンニトール、部分アルファー化デンプン、クロスポビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、マクロゴール6000、三二酸化鉄、カルナウバロウ

リクシアナ錠60mg

販売名有効成分添加剤
リクシアナ錠60mg1錠中
エドキサバントシル酸塩水和物 80.8mg
(エドキサバンとして60mg)
D-マンニトール、部分アルファー化デンプン、クロスポビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、マクロゴール6000、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ

3.2 製剤の性状

リクシアナ錠15mg

販売名剤形外形識別コード
大きさ(mm)厚さ(mm)重さ(mg)
リクシアナ錠15mgフィルムコーティング錠黄色 DSC 471
6.8(直径)約3.6約105

【色】
黄色
【剤形】
フィルムコーティング錠/錠剤/内用

リクシアナ錠30mg

販売名剤形外形識別コード
大きさ(mm)厚さ(mm)重さ(mg)
リクシアナ錠30mgフィルムコーティング錠
(割線入)
淡赤色 DSC 472
8.6(直径)約3.8約210

【色】
淡赤色
【剤形】
フィルムコーティング錠/錠剤/内用
//割線

リクシアナ錠60mg

販売名剤形外形識別コード
大きさ(mm)厚さ(mm)重さ(mg)
リクシアナ錠60mgフィルムコーティング錠
(楕円形・割線入)
黄色 DSC 475
13.5(長径)
7.1(短径)
約5.0約416

【色】
黄色
【剤形】
フィルムコーティング錠/錠剤/内用
//割線


規格単位毎の明細 (リクシアナ錠15mg)

販売名和名 : リクシアナ錠15mg

規格単位 : 15mg1錠

欧文商標名 : LIXIANA TABLETS

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注)

規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 873339

承認番号 : 22300AMX00547

販売開始年月 : 2011年7月

貯法及び期限等

貯法 : 室温保存

有効期間 : 4年

3.組成・性状

3.1 組成

リクシアナ錠15mg

販売名有効成分添加剤
リクシアナ錠15mg1錠中
エドキサバントシル酸塩水和物 20.2mg
(エドキサバンとして15mg)
D-マンニトール、部分アルファー化デンプン、クロスポビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、マクロゴール6000、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ

添加剤 : D-マンニトール

添加剤 : 部分アルファー化デンプン

添加剤 : クロスポビドン

添加剤 : ヒドロキシプロピルセルロース

添加剤 : ステアリン酸マグネシウム

添加剤 : ヒプロメロース

添加剤 : 酸化チタン

添加剤 : タルク

添加剤 : マクロゴール6000

添加剤 : 黄色三二酸化鉄

添加剤 : カルナウバロウ

3.2 製剤の性状

リクシアナ錠15mg

販売名剤形外形識別コード
大きさ(mm)厚さ(mm)重さ(mg)
リクシアナ錠15mgフィルムコーティング錠黄色 DSC 471
6.8(直径)約3.6約105

【色】
黄色
【剤形】
フィルムコーティング錠/錠剤/内用

識別コード : DSC471

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能又は効果

リクシアナ錠15mg

○非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制

○静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制

○慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制

○下記の下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制

膝関節全置換術、股関節全置換術、股関節骨折手術

6.用法及び用量

リクシアナ錠15mg

<非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制>

通常、成人には、エドキサバンとして以下の用量を1日1回経口投与する。

体重60kg以下:30mg

体重60kg超:60mg なお、腎機能、併用薬に応じて1日1回30mgに減量する。

また、出血リスクが高い高齢の患者では、年齢、患者の状態に応じて1日1回15mgに減量できる。

<静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制、慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制>

通常、成人には、エドキサバンとして以下の用量を1日1回経口投与する。

体重60kg以下:30mg

体重60kg超:60mg なお、腎機能、併用薬に応じて1日1回30mgに減量する。

<下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制>

通常、成人には、エドキサバンとして30mgを1日1回経口投与する。

5.効能又は効果に関連する注意

<効能共通>

5.1 <参考>

効能又は効果錠15mg錠30mg錠60mg
非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制注1)、注2)
静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制注2)
慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制注2)
下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制
○:効能あり、−:効能なし注1)年齢及び患者の状態に応じ考慮する[7.3参照]注2)本剤からワルファリンへの切り替え時[8.5.4参照]

<静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制>

5.2 ショックや低血圧が遷延するような血行動態が不安定な患者又は血栓溶解剤の使用や血栓摘除術が必要な患者では、本剤は血行動態安定後に投与すること。有効性及び安全性は確立していない。

5.3 本剤は急性期への適切な初期治療(ヘパリン投与等)がなされた後に投与すること。[8.5.1-8.5.3、17.1.3参照]

<慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制>

5.4 肺高血圧症のWHO機能分類クラスIII及びIVにおける有効性及び安全性は確立していない。

5.5 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験に組み入れられた患者の背景(前治療等)を十分に理解した上で、適応患者を選択すること。[17.1.4参照]

5.6 慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療に十分な知識及び経験を有する医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者に対して適用すること。

7.用法及び用量に関連する注意

リクシアナ錠15mg

<非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制、慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制>

7.1 腎機能障害のある患者では、腎機能に応じて次のように投与すること。[9.2.1、16.6.2、16.6.3、17.1.1、17.1.3、17.1.4参照]

クレアチニンクリアランス(CLcr)値(mL/min)投与法
30≦CLcr≦5030mgを1日1回経口投与すること。
15≦CLcr<30有効性及び安全性は確立していないので、本剤投与の適否を慎重に判断すること。投与する場合は30mgを1日1回経口投与すること注)
注)「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」の場合には、年齢、患者の状態に応じて15mg1日1回に減量することを考慮すること。[7.3参照]

7.2 P糖蛋白阻害作用を有する薬剤を併用する場合には、併用薬に応じて次のように投与すること。[10.2、16.7.2-16.7.7、17.1.1、17.1.3、17.1.4参照]

併用薬投与法
キニジン硫酸塩水和物、ベラパミル塩酸塩、エリスロマイシン、シクロスポリン併用する場合には、本剤30mgを1日1回経口投与すること。
アジスロマイシン、クラリスロマイシン、イトラコナゾール、ジルチアゼム、アミオダロン塩酸塩、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル等)等治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、本剤との併用が適切と判断される患者にのみ併用すること。併用する場合には、本剤30mgを1日1回経口投与することを考慮すること。

<非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制>

7.3 高齢の患者(80歳以上を目安とする)で、以下のいずれも満たす場合、治療上の有益性と出血リスクを考慮して本剤投与の適否を慎重に判断し、投与する場合には本剤15mgを1日1回経口投与することを考慮すること。[1.1、5.1、7.1、9.1.1、9.1.2、9.8.2、10.2、17.1.2参照]

●次の出血性素因を1つ以上有する。

・頭蓋内、眼内、消化管等重要器官での出血の既往

・低体重(45kg以下)

・クレアチニンクリアランス15mL/min以上30mL/min未満

・非ステロイド性消炎鎮痛剤の常用

・抗血小板剤の使用

●本剤の通常用量又は他の経口抗凝固剤の承認用量では出血リスクのため投与できない。

<下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制>

7.4 クレアチニンクリアランス30mL/min以上50mL/min未満の患者では、個々の患者の静脈血栓塞栓症発現リスク及び出血リスクを評価した上で、15mg1日1回に減量することを考慮すること。[9.2.1、16.6.2参照]

7.5 P糖蛋白阻害作用を有する薬剤を併用する場合には、本剤15mg1日1回に減量することを考慮すること。[10.2、16.7.2-16.7.7参照]

7.6 本剤の初回投与は、手術後12時間を経過し、手術創等からの出血がないことを確認してから行うこと。[1.1参照]

7.7 本剤の初回投与は、硬膜外カテーテル抜去あるいは腰椎穿刺から少なくとも2時間を経過してから行うこと。また、初回投与以降にこれらの処置を行う場合には、前回投与から12時間以上の十分な時間を空け、かつ、予定している次回の投与の少なくとも2時間以上前に実施すること。[1.2参照]

規格単位毎の明細 (リクシアナ錠30mg)

販売名和名 : リクシアナ錠30mg

規格単位 : 30mg1錠

欧文商標名 : LIXIANA TABLETS

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注)

規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 873339

承認番号 : 22300AMX00548

販売開始年月 : 2011年7月

貯法及び期限等

貯法 : 室温保存

有効期間 : 4年

3.組成・性状

3.1 組成

リクシアナ錠30mg

販売名有効成分添加剤
リクシアナ錠30mg1錠中
エドキサバントシル酸塩水和物 40.4mg
(エドキサバンとして30mg)
D-マンニトール、部分アルファー化デンプン、クロスポビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、マクロゴール6000、三二酸化鉄、カルナウバロウ

添加剤 : D-マンニトール

添加剤 : 部分アルファー化デンプン

添加剤 : クロスポビドン

添加剤 : ヒドロキシプロピルセルロース

添加剤 : ステアリン酸マグネシウム

添加剤 : ヒプロメロース

添加剤 : 酸化チタン

添加剤 : タルク

添加剤 : マクロゴール6000

添加剤 : 三二酸化鉄

添加剤 : カルナウバロウ

3.2 製剤の性状

リクシアナ錠30mg

販売名剤形外形識別コード
大きさ(mm)厚さ(mm)重さ(mg)
リクシアナ錠30mgフィルムコーティング錠
(割線入)
淡赤色 DSC 472
8.6(直径)約3.8約210

【色】
淡赤色
【剤形】
フィルムコーティング錠/錠剤/内用
//割線

識別コード : DSC472

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能又は効果

リクシアナ錠30mg

○非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制

○静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制

○慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制

○下記の下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制

膝関節全置換術、股関節全置換術、股関節骨折手術

6.用法及び用量

リクシアナ錠30mg

<非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制>

通常、成人には、エドキサバンとして以下の用量を1日1回経口投与する。

体重60kg以下:30mg

体重60kg超:60mg なお、腎機能、併用薬に応じて1日1回30mgに減量する。

また、出血リスクが高い高齢の患者では、年齢、患者の状態に応じて1日1回15mgに減量できる。

<静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制、慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制>

通常、成人には、エドキサバンとして以下の用量を1日1回経口投与する。

体重60kg以下:30mg

体重60kg超:60mg なお、腎機能、併用薬に応じて1日1回30mgに減量する。

<下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制>

通常、成人には、エドキサバンとして30mgを1日1回経口投与する。

5.効能又は効果に関連する注意

<効能共通>

5.1 <参考>

効能又は効果錠15mg錠30mg錠60mg
非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制注1)、注2)
静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制注2)
慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制注2)
下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制
○:効能あり、−:効能なし注1)年齢及び患者の状態に応じ考慮する[7.3参照]注2)本剤からワルファリンへの切り替え時[8.5.4参照]

<静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制>

5.2 ショックや低血圧が遷延するような血行動態が不安定な患者又は血栓溶解剤の使用や血栓摘除術が必要な患者では、本剤は血行動態安定後に投与すること。有効性及び安全性は確立していない。

5.3 本剤は急性期への適切な初期治療(ヘパリン投与等)がなされた後に投与すること。[8.5.1-8.5.3、17.1.3参照]

<慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制>

5.4 肺高血圧症のWHO機能分類クラスIII及びIVにおける有効性及び安全性は確立していない。

5.5 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験に組み入れられた患者の背景(前治療等)を十分に理解した上で、適応患者を選択すること。[17.1.4参照]

5.6 慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療に十分な知識及び経験を有する医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者に対して適用すること。

7.用法及び用量に関連する注意

リクシアナ錠30mg

<非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制、慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制>

7.1 腎機能障害のある患者では、腎機能に応じて次のように投与すること。[9.2.1、16.6.2、16.6.3、17.1.1、17.1.3、17.1.4参照]

クレアチニンクリアランス(CLcr)値(mL/min)投与法
30≦CLcr≦5030mgを1日1回経口投与すること。
15≦CLcr<30有効性及び安全性は確立していないので、本剤投与の適否を慎重に判断すること。投与する場合は30mgを1日1回経口投与すること注)
注)「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」の場合には、年齢、患者の状態に応じて15mg1日1回に減量することを考慮すること。[7.3参照]

7.2 P糖蛋白阻害作用を有する薬剤を併用する場合には、併用薬に応じて次のように投与すること。[10.2、16.7.2-16.7.7、17.1.1、17.1.3、17.1.4参照]

併用薬投与法
キニジン硫酸塩水和物、ベラパミル塩酸塩、エリスロマイシン、シクロスポリン併用する場合には、本剤30mgを1日1回経口投与すること。
アジスロマイシン、クラリスロマイシン、イトラコナゾール、ジルチアゼム、アミオダロン塩酸塩、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル等)等治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、本剤との併用が適切と判断される患者にのみ併用すること。併用する場合には、本剤30mgを1日1回経口投与することを考慮すること。

<非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制>

7.3 高齢の患者(80歳以上を目安とする)で、以下のいずれも満たす場合、治療上の有益性と出血リスクを考慮して本剤投与の適否を慎重に判断し、投与する場合には本剤15mgを1日1回経口投与することを考慮すること。[1.1、5.1、7.1、9.1.1、9.1.2、9.8.2、10.2、17.1.2参照]

●次の出血性素因を1つ以上有する。

・頭蓋内、眼内、消化管等重要器官での出血の既往

・低体重(45kg以下)

・クレアチニンクリアランス15mL/min以上30mL/min未満

・非ステロイド性消炎鎮痛剤の常用

・抗血小板剤の使用

●本剤の通常用量又は他の経口抗凝固剤の承認用量では出血リスクのため投与できない。

<下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制>

7.4 クレアチニンクリアランス30mL/min以上50mL/min未満の患者では、個々の患者の静脈血栓塞栓症発現リスク及び出血リスクを評価した上で、15mg1日1回に減量することを考慮すること。[9.2.1、16.6.2参照]

7.5 P糖蛋白阻害作用を有する薬剤を併用する場合には、本剤15mg1日1回に減量することを考慮すること。[10.2、16.7.2-16.7.7参照]

7.6 本剤の初回投与は、手術後12時間を経過し、手術創等からの出血がないことを確認してから行うこと。[1.1参照]

7.7 本剤の初回投与は、硬膜外カテーテル抜去あるいは腰椎穿刺から少なくとも2時間を経過してから行うこと。また、初回投与以降にこれらの処置を行う場合には、前回投与から12時間以上の十分な時間を空け、かつ、予定している次回の投与の少なくとも2時間以上前に実施すること。[1.2参照]

規格単位毎の明細 (リクシアナ錠60mg)

販売名和名 : リクシアナ錠60mg

規格単位 : 60mg1錠

欧文商標名 : LIXIANA TABLETS

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注)

規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 873339

承認番号 : 22600AMX01308

販売開始年月 : 2014年12月

貯法及び期限等

貯法 : 室温保存

有効期間 : 3年

3.組成・性状

3.1 組成

リクシアナ錠60mg

販売名有効成分添加剤
リクシアナ錠60mg1錠中
エドキサバントシル酸塩水和物 80.8mg
(エドキサバンとして60mg)
D-マンニトール、部分アルファー化デンプン、クロスポビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、マクロゴール6000、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ

添加剤 : D-マンニトール

添加剤 : 部分アルファー化デンプン

添加剤 : クロスポビドン

添加剤 : ヒドロキシプロピルセルロース

添加剤 : ステアリン酸マグネシウム

添加剤 : ヒプロメロース

添加剤 : 酸化チタン

添加剤 : タルク

添加剤 : マクロゴール6000

添加剤 : 黄色三二酸化鉄

添加剤 : カルナウバロウ

3.2 製剤の性状

リクシアナ錠60mg

販売名剤形外形識別コード
大きさ(mm)厚さ(mm)重さ(mg)
リクシアナ錠60mgフィルムコーティング錠
(楕円形・割線入)
黄色 DSC 475
13.5(長径)
7.1(短径)
約5.0約416

【色】
黄色
【剤形】
フィルムコーティング錠/錠剤/内用
//割線

識別コード : DSC475

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能又は効果

リクシアナ錠60mg

○非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制

○静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制

○慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制

6.用法及び用量

リクシアナ錠60mg

<非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制>

通常、成人には、エドキサバンとして以下の用量を1日1回経口投与する。

体重60kg以下:30mg

体重60kg超:60mg なお、腎機能、併用薬に応じて1日1回30mgに減量する。

また、出血リスクが高い高齢の患者では、年齢、患者の状態に応じて1日1回15mgに減量できる。

<静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制、慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制>

通常、成人には、エドキサバンとして以下の用量を1日1回経口投与する。

体重60kg以下:30mg

体重60kg超:60mg なお、腎機能、併用薬に応じて1日1回30mgに減量する。

5.効能又は効果に関連する注意

<効能共通>

5.1 <参考>

効能又は効果錠15mg錠30mg錠60mg
非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制注1)、注2)
静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制注2)
慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制注2)
下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制
○:効能あり、−:効能なし注1)年齢及び患者の状態に応じ考慮する[7.3参照]注2)本剤からワルファリンへの切り替え時[8.5.4参照]

<静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制>

5.2 ショックや低血圧が遷延するような血行動態が不安定な患者又は血栓溶解剤の使用や血栓摘除術が必要な患者では、本剤は血行動態安定後に投与すること。有効性及び安全性は確立していない。

5.3 本剤は急性期への適切な初期治療(ヘパリン投与等)がなされた後に投与すること。[8.5.1-8.5.3、17.1.3参照]

<慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制>

5.4 肺高血圧症のWHO機能分類クラスIII及びIVにおける有効性及び安全性は確立していない。

5.5 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験に組み入れられた患者の背景(前治療等)を十分に理解した上で、適応患者を選択すること。[17.1.4参照]

5.6 慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療に十分な知識及び経験を有する医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者に対して適用すること。

7.用法及び用量に関連する注意

リクシアナ錠60mg

<非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制、慢性血栓塞栓性肺高血圧症患者における血栓・塞栓形成の抑制>

7.1 腎機能障害のある患者では、腎機能に応じて次のように投与すること。[9.2.1、16.6.2、16.6.3、17.1.1、17.1.3、17.1.4参照]

クレアチニンクリアランス(CLcr)値(mL/min)投与法
30≦CLcr≦5030mgを1日1回経口投与すること。
15≦CLcr<30有効性及び安全性は確立していないので、本剤投与の適否を慎重に判断すること。投与する場合は30mgを1日1回経口投与すること注)
注)「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」の場合には、年齢、患者の状態に応じて15mg1日1回に減量することを考慮すること。[7.3参照]

7.2 P糖蛋白阻害作用を有する薬剤を併用する場合には、併用薬に応じて次のように投与すること。[10.2、16.7.2-16.7.7、17.1.1、17.1.3、17.1.4参照]

併用薬投与法
キニジン硫酸塩水和物、ベラパミル塩酸塩、エリスロマイシン、シクロスポリン併用する場合には、本剤30mgを1日1回経口投与すること。
アジスロマイシン、クラリスロマイシン、イトラコナゾール、ジルチアゼム、アミオダロン塩酸塩、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル等)等治療上の有益性と危険性を十分に考慮し、本剤との併用が適切と判断される患者にのみ併用すること。併用する場合には、本剤30mgを1日1回経口投与することを考慮すること。

<非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制>

7.3 高齢の患者(80歳以上を目安とする)で、以下のいずれも満たす場合、治療上の有益性と出血リスクを考慮して本剤投与の適否を慎重に判断し、投与する場合には本剤15mgを1日1回経口投与することを考慮すること。[1.1、5.1、7.1、9.1.1、9.1.2、9.8.2、10.2、17.1.2参照]

●次の出血性素因を1つ以上有する。

・頭蓋内、眼内、消化管等重要器官での出血の既往

・低体重(45kg以下)

・クレアチニンクリアランス15mL/min以上30mL/min未満

・非ステロイド性消炎鎮痛剤の常用

・抗血小板剤の使用

●本剤の通常用量又は他の経口抗凝固剤の承認用量では出血リスクのため投与できない。


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/07/23 版