医療用医薬品 : ザノサー

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3. 組成・性状


3.1 組成

有効成分1バイアル中ストレプトゾシン1.0g
添加剤無水クエン酸220mg、pH調整剤

3.2 製剤の性状

外観微黄白色〜微黄色の塊又は粉末(凍結乾燥製剤)
pH3.5〜4.5(本剤1バイアルを水9.5mLに溶解時)
浸透圧比約1(本剤1バイアルを生理食塩液500mLに溶解時)
(生理食塩液に対する比)

【色】
微黄白色〜微黄色
【剤形】
凍結乾燥剤/散剤/注射
塊/散剤/注射
粉末/散剤/注射


規格単位毎の明細 (ザノサー点滴静注用1g)

販売名和名 : ザノサー点滴静注用1g

規格単位 : 1g1瓶

欧文商標名 : ZANOSAR IV Infusion 1g

規制区分

規制区分名称 : 劇薬

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注)

規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 874219

承認番号 : 22600AMX01315000

販売開始年月 : 2015年2月

貯法及び期限等

貯法 : 2〜8℃で保存

有効期間 : 2年

3.組成・性状

3.1 組成

有効成分1バイアル中ストレプトゾシン1.0g
添加剤無水クエン酸220mg、pH調整剤

添加剤 : 無水クエン酸

添加剤 : pH調整剤

3.2 製剤の性状

外観微黄白色〜微黄色の塊又は粉末(凍結乾燥製剤)
pH3.5〜4.5(本剤1バイアルを水9.5mLに溶解時)
浸透圧比約1(本剤1バイアルを生理食塩液500mLに溶解時)
(生理食塩液に対する比)

【色】
微黄白色〜微黄色
【剤形】
凍結乾燥剤/散剤/注射
塊/散剤/注射
粉末/散剤/注射

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能又は効果

膵・消化管神経内分泌腫瘍

6.用法及び用量

下記用法・用量のいずれかを選択する。

(1)5日間連日投与法

通常、成人にはストレプトゾシンとして1回500mg/m2(体表面積)を1日1回5日間連日点滴静脈内投与し、37日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。

(2)1週間間隔投与法

通常、成人にはストレプトゾシンとして1回1,000mg/m2(体表面積)を1週間ごとに1日1回点滴静脈内投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1回の投与量は1,500mg/m2(体表面積)を超えないこと。

5.効能又は効果に関連する注意

「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分理解した上で、本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し、適応患者の選択を行うこと。[17.1.1参照]

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 本剤投与の際は、腎毒性を軽減するために輸液を行い、尿量確保に注意すること。

7.2 本剤は、いずれの投与量においても1回量を30分〜2時間かけて点滴静脈内投与すること。

7.3 本剤の投与にあたっては、以下の基準を参考に必要に応じて、休薬、減量、中止又は増量すること。

GradeはCTCAE ver.4.0に準じる。

7.3.1 休薬基準

(1)5日間連日投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合は、休薬すること。

副作用程度
好中球数減少500/mm3未満の場合、1,500/mm3以上に回復するまで休薬する。
発熱性好中球減少症Grade3の場合、回復するまで休薬する。
血小板数減少5万/mm3未満の場合、10万/mm3以上に回復するまで休薬する。
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)Grade3の場合、Grade2以下に回復するまで休薬する。
血清クレアチニン上昇施設基準値の1.5倍を超える場合、1.5倍以下に回復するまで休薬する。

(2)1週間間隔投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合は、休薬すること。

副作用程度
好中球数減少1,500/mm3未満の場合、1,500/mm3以上に回復するまで休薬する。
発熱性好中球減少症Grade3の場合、回復するまで休薬する。
血小板数減少10万/mm3未満の場合、10万/mm3以上に回復するまで休薬する。
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)Grade3の場合、Grade2以下かつ毒性が許容可能となるまで休薬する。
血清クレアチニン上昇施設基準値の1.5倍を超える場合、1.5倍以下に回復するまで休薬する。
総ビリルビン上昇施設基準値の1.5倍を超える場合、1.5倍以下に回復するまで休薬する。
AST及びALT上昇施設基準値の2.5倍を超える場合、2.5倍以下に回復するまで休薬する。肝転移を有する患者では施設基準値の5倍を超える場合、5倍以下に回復するまで休薬する。
血清尿素窒素上昇30mg/dLを超える場合、30mg/dL以下に回復するまで休薬する。
悪心・嘔吐Grade3の場合、Grade2以下に回復するまで休薬する。

7.3.2 減量基準

1週間間隔投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合は、休薬後の投与再開時に、投与量を1段階(250mg/m2)ずつ減量すること。ただし、750mg/m2未満での投与及び減量後の増量は行わないこと。

副作用程度
好中球数減少500/mm3未満
発熱性好中球減少症Grade3
血小板数減少5万/mm3未満
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)Grade3
血清クレアチニン上昇施設基準値の1.5倍を超える場合

7.3.3 中止基準

(1)5日間連日投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合、又は連続で4週間以上の休薬を要する副作用が認められた場合は、本剤の投与を中止すること。

副作用程度
発熱性好中球減少症以下のいずれかの条件を満たす場合:
1)Grade4が発現した場合
2)Grade3の発現後に回復し、投与再開後、再度Grade3以上が発現した場合
血小板数減少5万/mm3未満となった後に回復し、投与再開後、再度5万/mm3未満になった場合
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)Grade4
腎障害重篤な腎障害が発現した場合
糖尿病コントロールできない糖尿病が発現した場合

(2)1週間間隔投与法において、以下に示した程度の副作用が認められた場合、又は連続で4週間以上の休薬を要する副作用が認められた場合は、本剤の投与を中止すること。

副作用程度
好中球数減少500/mm3未満となった後に回復し、減量投与にも係わらず、再度500/mm3未満になった場合
発熱性好中球減少症以下のいずれかの条件を満たす場合:
1)Grade4が発現した場合
2)Grade3の発現後に回復し、減量投与にも係わらず、再度Grade3以上が発現した場合
血小板数減少5万/mm3未満となった後に回復し、減量投与にも係わらず、再度5万/mm3未満になった場合
非血液毒性(肝転移を有する患者では、γ-GTPを除く)Grade4
腎障害重篤な腎障害が発現した場合
糖尿病コントロールできない糖尿病が発現した場合

7.3.4 増量基準

1週間間隔投与法において、1回1,000mg/m2で投与を開始し、12週目までの忍容性が良好な場合には、1回1,250mg/m2に増量することができる。さらに18週目までの忍容性が認められる場合には、最大1回1,500mg/m2まで増量することができる。


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/07/23 版