医療用医薬品 : オノアクト

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3. 組成・性状


3.1 組成

オノアクト点滴静注用50mg

販売名オノアクト点滴静注用50mg
有効成分ランジオロール塩酸塩
含量(1バイアル中)50mg
添加剤(1バイアル中)D-マンニトール 50mg
pH調節剤

オノアクト点滴静注用150mg

販売名オノアクト点滴静注用150mg
有効成分ランジオロール塩酸塩
含量(1バイアル中)150mg
添加剤(1バイアル中)D-マンニトール 150mg
pH調節剤

3.2 製剤の性状

オノアクト点滴静注用50mg

販売名オノアクト点滴静注用50mg
剤形凍結乾燥注射剤(バイアル)
pH5.5〜6.5
(本品1バイアルに注射用水5mLを加えて溶かした液)
浸透圧比約0.8
(本品1バイアルに注射用水2mLを加えて溶かした液)
性状白色の塊又は粉末

【色】
白色
【剤形】
凍結乾燥剤/散剤/注射
塊/散剤/注射
粉末/散剤/注射

オノアクト点滴静注用150mg

販売名オノアクト点滴静注用150mg
剤形凍結乾燥注射剤(バイアル)
pH5.5〜6.5
(本品1バイアルに注射用水15mLを加えて溶かした液)
浸透圧比約0.8
(本品1バイアルに注射用水6mLを加えて溶かした液)
性状白色の塊又は粉末

【色】
白色
【剤形】
凍結乾燥剤/散剤/注射
塊/散剤/注射
粉末/散剤/注射


規格単位毎の明細 (オノアクト点滴静注用50mg)

販売名和名 : オノアクト点滴静注用50mg

規格単位 : 50mg1瓶

欧文商標名 : ONOACT for I.V.Infusion

規制区分

規制区分名称 : 劇薬

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注)

規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 872123

承認番号 : 22600AMX00879000

販売開始年月 : 2002年9月

貯法及び期限等

貯法 : 室温保存

有効期間 : 3年

3.組成・性状

3.1 組成

オノアクト点滴静注用50mg

販売名オノアクト点滴静注用50mg
有効成分ランジオロール塩酸塩
含量(1バイアル中)50mg
添加剤(1バイアル中)D-マンニトール 50mg
pH調節剤

添加剤 : D-マンニトール

添加剤 : pH調節剤

3.2 製剤の性状

オノアクト点滴静注用50mg

販売名オノアクト点滴静注用50mg
剤形凍結乾燥注射剤(バイアル)
pH5.5〜6.5
(本品1バイアルに注射用水5mLを加えて溶かした液)
浸透圧比約0.8
(本品1バイアルに注射用水2mLを加えて溶かした液)
性状白色の塊又は粉末

【色】
白色
【剤形】
凍結乾燥剤/散剤/注射
塊/散剤/注射
粉末/散剤/注射

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能又は効果

<成人>

○手術時の下記の頻脈性不整脈に対する緊急処置

心房細動、心房粗動、洞性頻脈

○手術後の循環動態監視下における下記の頻脈性不整脈に対する緊急処置

心房細動、心房粗動、洞性頻脈

○心機能低下例における下記の頻脈性不整脈

心房細動、心房粗動

○生命に危険のある下記の不整脈で難治性かつ緊急を要する場合

心室細動、血行動態不安定な心室頻拍

○敗血症に伴う下記の頻脈性不整脈

心房細動、心房粗動、洞性頻脈

<小児>

○心機能低下例における下記の頻脈性不整脈

上室頻拍、心房細動、心房粗動

6.用法及び用量

<手術時の頻脈性不整脈に対する緊急処置>

ランジオロール塩酸塩として、1分間0.125mg/kg/minの速度で静脈内持続投与した後、0.04mg/kg/minの速度で静脈内持続投与する。投与中は心拍数、血圧を測定し0.01〜0.04mg/kg/minの用量で適宜調節する。

<手術後の循環動態監視下における頻脈性不整脈に対する緊急処置>

ランジオロール塩酸塩として、1分間0.06mg/kg/minの速度で静脈内持続投与した後、0.02mg/kg/minの速度で静脈内持続投与を開始する。5〜10分を目安に目標とする徐拍作用が得られない場合は、1分間0.125mg/kg/minの速度で静脈内持続投与した後、0.04mg/kg/minの速度で静脈内持続投与する。投与中は心拍数、血圧を測定し0.01〜0.04mg/kg/minの用量で適宜調節する。

<成人及び小児の心機能低下例における頻脈性不整脈>

ランジオロール塩酸塩として、1μg/kg/minの速度で静脈内持続投与を開始する。投与中は心拍数、血圧を測定し1〜10μg/kg/minの用量で適宜調節する。

<生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合>

ランジオロール塩酸塩として、1μg/kg/minの速度で静脈内持続投与を開始する。投与中は心拍数、血圧を測定し1〜10μg/kg/minの用量で適宜調節する。なお、心室細動又は血行動態不安定な心室頻拍が再発し本剤投与が必要な場合には、心拍数、血圧を測定し最大40μg/kg/minまで増量できる。

<敗血症に伴う頻脈性不整脈>

ランジオロール塩酸塩として、1μg/kg/minの速度で静脈内持続投与を開始する。投与中は心拍数、血圧を測定し、維持量は適宜増減する。ただし、最大用量は20μg/kg/minを超えないこと。

5.効能又は効果に関連する注意

<手術時・手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置、成人及び小児の心機能低下例における頻脈性不整脈、敗血症に伴う頻脈性不整脈>

5.1 本剤は、予防的には使用しないこと。

<手術時・手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置>

5.2 洞性頻脈においては、その原因検索及びその除去が重要であることに十分留意するとともに、本剤の効果が心拍数の減少作用であることを踏まえて、本剤は緊急処置として必要に応じて使用すること。[8.7参照]

<手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置>

5.3 ICU、CCU及びそれに準じた全身管理が可能な施設において、循環動態の評価、不整脈診断及び呼吸・循環等の全身管理の十分な経験を持つ医師のもとで、心電図モニターを用い、心拍数の監視、血圧測定を原則として5分間隔で、必要ならば頻回に行うこと。[8.1、8.6参照]

<成人の心機能低下例における頻脈性不整脈、生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合>

5.4 ICU、CCU及びそれに準じた全身管理が可能な施設において、心不全又は生命に危険のある不整脈に対する治療の経験が十分にある医師のもとで、心電図モニターを用い、心拍数の監視、血圧測定を行うこと。また、本剤の投与により、心不全が悪化するおそれがあるため、経皮的酸素飽和度をモニターする等、心不全の増悪に留意すること。心不全が悪化した際には、本剤の投与を直ちに中止するとともに、ホスホジエステラーゼ阻害薬の投与や大動脈バルーンパンピング、経皮的心肺補助装置を施行する等、適切な処置を行うこと。[8.1、8.2、8.12参照]

<小児の心機能低下例における頻脈性不整脈>

5.5 ICU及びそれに準じた全身管理が可能な施設において、小児の心不全及び不整脈に対する治療の経験が十分にある医師のもとで、適切な対象患者を選択するとともに、心電図モニターを用い、心拍数の監視、血圧測定を行うこと。また、本剤の投与により、心不全が悪化するおそれがあるため、経皮的酸素飽和度をモニターする等、心不全の増悪に留意すること。心不全が悪化した際には、本剤の投与を直ちに中止する等、適切な処置を行うこと。[8.1、8.2、8.12参照]

<生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合>

5.6 本剤は、難治性の心室細動又は血行動態不安定な心室頻拍の再発抑制に使用すること。

5.7 臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者を選択すること。[17.1.7参照]

<敗血症に伴う頻脈性不整脈>

5.8 本剤は、感染症管理、呼吸・循環管理(特に、血管内容量評価に基づく輸液負荷、カテコラミン等の循環作動薬の投与)などの敗血症に対する適切な治療下で、目安として平均血圧65mmHg以上を維持しているにもかかわらず頻脈性不整脈が持続している場合に適用を考慮すること。

5.9 ICU、CCU及びそれに準じた全身管理が可能な施設において、敗血症に対する治療の経験が十分にある医師のもとで、心電図モニターを用い、心拍数の監視、血圧測定を行うこと。また、本剤の投与により、循環不全が悪化するおそれがあるため、適切に心拍数、血圧をモニターする等、循環不全の増悪に留意すること。循環不全が悪化した際には、本剤の投与を直ちに中止するとともに、輸液負荷や循環作動薬の投与など、適切な循環管理を行うこと。[8.1、8.2、8.12参照]

5.10 敗血症では心機能低下を生じることがあるため、本剤投与開始前の心機能を観察し、投与可否を慎重に判断すること。[8.12、9.1.8参照]

5.11 洞性頻脈においては、その原因検索及びその除去を優先すべきであることに十分留意し、洞性頻脈の原疾患の治療を十分行った上で本剤の適用を考慮すること。

7.用法及び用量に関連する注意

<効能共通>

7.1 目標とする心拍数に調節した後は、循環動態、特に血圧低下に注意し、本剤を心拍数の維持に必要な最低の速度で持続投与すること。

7.2 褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では、α遮断剤を投与した後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用すること。[2.5、9.1.7参照]

7.3 手術時、手術後、心機能低下例、生命に危険のある不整脈及び敗血症に伴う頻脈性不整脈の用法及び用量がそれぞれ異なることに留意すること。

7.4 本剤投与に際しては、下記の体重別静脈内持続投与速度表を参考にすること。

精密持続点滴装置(シリンジポンプ又は輸液ポンプ)を使用する場合

表内の単位は投与速度を表示

7.4.1 手術時の頻脈性不整脈に対する緊急処置

(1)本剤50mgを5mLに溶解した場合

投与時期用法及び用量適宜調整
投与開始から1分間投与開始1分後以降
体重\投与量0.125mg/kg/min0.04mg/kg/min0.01〜0.04mg/kg/min
30kg22.5mL/時7.2mL/時1.8〜7.2mL/時
40kg30.0mL/時9.6mL/時2.4〜9.6mL/時
50kg37.5mL/時12.0mL/時3.0〜12.0mL/時
60kg45.0mL/時14.4mL/時3.6〜14.4mL/時
70kg52.5mL/時16.8mL/時4.2〜16.8mL/時

(2)本剤50mgを20mLに溶解した場合

投与時期用法及び用量適宜調整
投与開始から1分間投与開始1分後以降
体重\投与量0.125mg/kg/min0.04mg/kg/min0.01〜0.04mg/kg/min
30kg90.0mL/時28.8mL/時7.2〜28.8mL/時
40kg120.0mL/時38.4mL/時9.6〜38.4mL/時
50kg150.0mL/時48.0mL/時12.0〜48.0mL/時
60kg180.0mL/時57.6mL/時14.4〜57.6mL/時
70kg210.0mL/時67.2mL/時16.8〜67.2mL/時

7.4.2 手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置

(1)本剤50mgを5mLに溶解した場合

投与時期開始用量最大用量
投与開始から1分間投与開始1分後以降投与開始から1分間投与開始1分後以降
体重\投与量0.06mg/kg/min0.02mg/kg/min0.125mg/kg/min0.04mg/kg/min
30kg10.8mL/時3.6mL/時22.5mL/時7.2mL/時
40kg14.4mL/時4.8mL/時30.0mL/時9.6mL/時
50kg18.0mL/時6.0mL/時37.5mL/時12.0mL/時
60kg21.6mL/時7.2mL/時45.0mL/時14.4mL/時
70kg25.2mL/時8.4mL/時52.5mL/時16.8mL/時

(2)本剤50mgを20mLに溶解した場合

投与時期開始用量最大用量
投与開始から1分間投与開始1分後以降投与開始から1分間投与開始1分後以降
体重\投与量0.06mg/kg/min0.02mg/kg/min0.125mg/kg/min0.04mg/kg/min
30kg43.2mL/時14.4mL/時90.0mL/時28.8mL/時
40kg57.6mL/時19.2mL/時120.0mL/時38.4mL/時
50kg72.0mL/時24.0mL/時150.0mL/時48.0mL/時
60kg86.4mL/時28.8mL/時180.0mL/時57.6mL/時
70kg100.8mL/時33.6mL/時210.0mL/時67.2mL/時

7.4.3 成人の心機能低下例における頻脈性不整脈

本剤50mgを50mLに溶解した場合

体重\投与量用法及び用量
投与開始時適宜調整
1μg/kg/min1〜10μg/kg/min
30kg1.8mL/時1.8〜18.0mL/時
40kg2.4mL/時2.4〜24.0mL/時
50kg3.0mL/時3.0〜30.0mL/時
60kg3.6mL/時3.6〜36.0mL/時
70kg4.2mL/時4.2〜42.0mL/時

7.4.4 生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合

本剤50mgを50mLに溶解した場合

体重\投与量用法及び用量
投与開始時適宜調整最大用量
1μg/kg/min1〜10μg/kg/min40μg/kg/min
30kg1.8mL/時1.8〜18.0mL/時72.0mL/時
40kg2.4mL/時2.4〜24.0mL/時96.0mL/時
50kg3.0mL/時3.0〜30.0mL/時120.0mL/時
60kg3.6mL/時3.6〜36.0mL/時144.0mL/時
70kg4.2mL/時4.2〜42.0mL/時168.0mL/時

7.4.5 敗血症に伴う頻脈性不整脈

本剤50mgを50mLに溶解した場合

体重\投与量用法及び用量
投与開始時最大用量
1μg/kg/min20μg/kg/min
30kg1.8mL/時36.0mL/時
40kg2.4mL/時48.0mL/時
50kg3.0mL/時60.0mL/時
60kg3.6mL/時72.0mL/時
70kg4.2mL/時84.0mL/時

7.4.6 小児の心機能低下例における頻脈性不整脈

体重に応じ薬液濃度を調整する。

(1)本剤の投与速度を0.5〜5mL/時とする場合

体重\投与量用法及び用量薬液濃度(mg/mL)
投与開始時適宜調整
1μg/kg/min1〜10μg/kg/min
2.5kg0.5mL/時0.5〜5mL/時0.3
5kg0.5mL/時0.5〜5mL/時0.6
10kg0.5mL/時0.5〜5mL/時1.2
20kg0.5mL/時0.5〜5mL/時2.4
30kg0.5mL/時0.5〜5mL/時3.6
40kg0.5mL/時0.5〜5mL/時4.8
50kg0.5mL/時0.5〜5mL/時6
60kg0.5mL/時0.5〜5mL/時7.2
70kg0.5mL/時0.5〜5mL/時8.4

(2)本剤の投与速度を1〜10mL/時とする場合

体重\投与量用法及び用量薬液濃度(mg/mL)
投与開始時適宜調整
1μg/kg/min1〜10μg/kg/min
2.5kg1mLmL/時1〜10mL/時0.15
5kg1mLmL/時1〜10mL/時0.3
10kg1mLmL/時1〜10mL/時0.6
20kg1mLmL/時1〜10mL/時1.2
30kg1mLmL/時1〜10mL/時1.8
40kg1mLmL/時1〜10mL/時2.4
50kg1mLmL/時1〜10mL/時3
60kg1mLmL/時1〜10mL/時3.6
70kg1mLmL/時1〜10mL/時4.2

<手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置、成人及び小児の心機能低下例における頻脈性不整脈、生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合、敗血症に伴う頻脈性不整脈>

7.5 本剤投与により血圧低下(成人では収縮期血圧90mmHgを、小児では収縮期血圧が投与直前値から20%以上の低下を目安とする)あるいは過度の心拍数減少(成人では心拍数60回/分を、小児では生後3ヵ月以上2歳未満は心拍数75回/分を、2歳以上は心拍数60回/分を目安とする)が生じた場合は、減量するか投与を中止すること。

<手術時・手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置>

7.6 本剤を再投与する際の投与間隔は5〜15分間を目安とすること。なお、再投与は用法及び用量に従って実施すること。[16.1.1-16.1.3、17.1.3参照]

<成人及び小児の心機能低下例における頻脈性不整脈、生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合、敗血症に伴う頻脈性不整脈>

7.7 心拍数及び血圧等に十分に注意し、慎重に、狭い用量幅で用量を調節すること。[17.1.6-17.1.9参照]

<敗血症に伴う頻脈性不整脈>

7.8 投与開始時及び増量時は、慎重かつ頻回に心拍数及び血圧をモニタリングすること。[17.1.8参照]

規格単位毎の明細 (オノアクト点滴静注用150mg)

販売名和名 : オノアクト点滴静注用150mg

規格単位 : 150mg1瓶

欧文商標名 : ONOACT for I.V.Infusion

規制区分

規制区分名称 : 劇薬

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注)

規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 872123

承認番号 : 22700AMX00168000

販売開始年月 : 2015年5月

貯法及び期限等

貯法 : 室温保存

有効期間 : 3年

3.組成・性状

3.1 組成

オノアクト点滴静注用150mg

販売名オノアクト点滴静注用150mg
有効成分ランジオロール塩酸塩
含量(1バイアル中)150mg
添加剤(1バイアル中)D-マンニトール 150mg
pH調節剤

添加剤 : D-マンニトール

添加剤 : pH調節剤

3.2 製剤の性状

オノアクト点滴静注用150mg

販売名オノアクト点滴静注用150mg
剤形凍結乾燥注射剤(バイアル)
pH5.5〜6.5
(本品1バイアルに注射用水15mLを加えて溶かした液)
浸透圧比約0.8
(本品1バイアルに注射用水6mLを加えて溶かした液)
性状白色の塊又は粉末

【色】
白色
【剤形】
凍結乾燥剤/散剤/注射
塊/散剤/注射
粉末/散剤/注射

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能又は効果

<成人>

○手術時の下記の頻脈性不整脈に対する緊急処置

心房細動、心房粗動、洞性頻脈

○手術後の循環動態監視下における下記の頻脈性不整脈に対する緊急処置

心房細動、心房粗動、洞性頻脈

○心機能低下例における下記の頻脈性不整脈

心房細動、心房粗動

○生命に危険のある下記の不整脈で難治性かつ緊急を要する場合

心室細動、血行動態不安定な心室頻拍

○敗血症に伴う下記の頻脈性不整脈

心房細動、心房粗動、洞性頻脈

<小児>

○心機能低下例における下記の頻脈性不整脈

上室頻拍、心房細動、心房粗動

6.用法及び用量

<手術時の頻脈性不整脈に対する緊急処置>

ランジオロール塩酸塩として、1分間0.125mg/kg/minの速度で静脈内持続投与した後、0.04mg/kg/minの速度で静脈内持続投与する。投与中は心拍数、血圧を測定し0.01〜0.04mg/kg/minの用量で適宜調節する。

<手術後の循環動態監視下における頻脈性不整脈に対する緊急処置>

ランジオロール塩酸塩として、1分間0.06mg/kg/minの速度で静脈内持続投与した後、0.02mg/kg/minの速度で静脈内持続投与を開始する。5〜10分を目安に目標とする徐拍作用が得られない場合は、1分間0.125mg/kg/minの速度で静脈内持続投与した後、0.04mg/kg/minの速度で静脈内持続投与する。投与中は心拍数、血圧を測定し0.01〜0.04mg/kg/minの用量で適宜調節する。

<成人及び小児の心機能低下例における頻脈性不整脈>

ランジオロール塩酸塩として、1μg/kg/minの速度で静脈内持続投与を開始する。投与中は心拍数、血圧を測定し1〜10μg/kg/minの用量で適宜調節する。

<生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合>

ランジオロール塩酸塩として、1μg/kg/minの速度で静脈内持続投与を開始する。投与中は心拍数、血圧を測定し1〜10μg/kg/minの用量で適宜調節する。なお、心室細動又は血行動態不安定な心室頻拍が再発し本剤投与が必要な場合には、心拍数、血圧を測定し最大40μg/kg/minまで増量できる。

<敗血症に伴う頻脈性不整脈>

ランジオロール塩酸塩として、1μg/kg/minの速度で静脈内持続投与を開始する。投与中は心拍数、血圧を測定し、維持量は適宜増減する。ただし、最大用量は20μg/kg/minを超えないこと。

5.効能又は効果に関連する注意

<手術時・手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置、成人及び小児の心機能低下例における頻脈性不整脈、敗血症に伴う頻脈性不整脈>

5.1 本剤は、予防的には使用しないこと。

<手術時・手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置>

5.2 洞性頻脈においては、その原因検索及びその除去が重要であることに十分留意するとともに、本剤の効果が心拍数の減少作用であることを踏まえて、本剤は緊急処置として必要に応じて使用すること。[8.7参照]

<手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置>

5.3 ICU、CCU及びそれに準じた全身管理が可能な施設において、循環動態の評価、不整脈診断及び呼吸・循環等の全身管理の十分な経験を持つ医師のもとで、心電図モニターを用い、心拍数の監視、血圧測定を原則として5分間隔で、必要ならば頻回に行うこと。[8.1、8.6参照]

<成人の心機能低下例における頻脈性不整脈、生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合>

5.4 ICU、CCU及びそれに準じた全身管理が可能な施設において、心不全又は生命に危険のある不整脈に対する治療の経験が十分にある医師のもとで、心電図モニターを用い、心拍数の監視、血圧測定を行うこと。また、本剤の投与により、心不全が悪化するおそれがあるため、経皮的酸素飽和度をモニターする等、心不全の増悪に留意すること。心不全が悪化した際には、本剤の投与を直ちに中止するとともに、ホスホジエステラーゼ阻害薬の投与や大動脈バルーンパンピング、経皮的心肺補助装置を施行する等、適切な処置を行うこと。[8.1、8.2、8.12参照]

<小児の心機能低下例における頻脈性不整脈>

5.5 ICU及びそれに準じた全身管理が可能な施設において、小児の心不全及び不整脈に対する治療の経験が十分にある医師のもとで、適切な対象患者を選択するとともに、心電図モニターを用い、心拍数の監視、血圧測定を行うこと。また、本剤の投与により、心不全が悪化するおそれがあるため、経皮的酸素飽和度をモニターする等、心不全の増悪に留意すること。心不全が悪化した際には、本剤の投与を直ちに中止する等、適切な処置を行うこと。[8.1、8.2、8.12参照]

<生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合>

5.6 本剤は、難治性の心室細動又は血行動態不安定な心室頻拍の再発抑制に使用すること。

5.7 臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者を選択すること。[17.1.7参照]

<敗血症に伴う頻脈性不整脈>

5.8 本剤は、感染症管理、呼吸・循環管理(特に、血管内容量評価に基づく輸液負荷、カテコラミン等の循環作動薬の投与)などの敗血症に対する適切な治療下で、目安として平均血圧65mmHg以上を維持しているにもかかわらず頻脈性不整脈が持続している場合に適用を考慮すること。

5.9 ICU、CCU及びそれに準じた全身管理が可能な施設において、敗血症に対する治療の経験が十分にある医師のもとで、心電図モニターを用い、心拍数の監視、血圧測定を行うこと。また、本剤の投与により、循環不全が悪化するおそれがあるため、適切に心拍数、血圧をモニターする等、循環不全の増悪に留意すること。循環不全が悪化した際には、本剤の投与を直ちに中止するとともに、輸液負荷や循環作動薬の投与など、適切な循環管理を行うこと。[8.1、8.2、8.12参照]

5.10 敗血症では心機能低下を生じることがあるため、本剤投与開始前の心機能を観察し、投与可否を慎重に判断すること。[8.12、9.1.8参照]

5.11 洞性頻脈においては、その原因検索及びその除去を優先すべきであることに十分留意し、洞性頻脈の原疾患の治療を十分行った上で本剤の適用を考慮すること。

7.用法及び用量に関連する注意

<効能共通>

7.1 目標とする心拍数に調節した後は、循環動態、特に血圧低下に注意し、本剤を心拍数の維持に必要な最低の速度で持続投与すること。

7.2 褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では、α遮断剤を投与した後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用すること。[2.5、9.1.7参照]

7.3 手術時、手術後、心機能低下例、生命に危険のある不整脈及び敗血症に伴う頻脈性不整脈の用法及び用量がそれぞれ異なることに留意すること。

7.4 本剤投与に際しては、下記の体重別静脈内持続投与速度表を参考にすること。

精密持続点滴装置(シリンジポンプ又は輸液ポンプ)を使用する場合

表内の単位は投与速度を表示

7.4.1 手術時の頻脈性不整脈に対する緊急処置

(1)本剤50mgを5mLに溶解した場合

投与時期用法及び用量適宜調整
投与開始から1分間投与開始1分後以降
体重\投与量0.125mg/kg/min0.04mg/kg/min0.01〜0.04mg/kg/min
30kg22.5mL/時7.2mL/時1.8〜7.2mL/時
40kg30.0mL/時9.6mL/時2.4〜9.6mL/時
50kg37.5mL/時12.0mL/時3.0〜12.0mL/時
60kg45.0mL/時14.4mL/時3.6〜14.4mL/時
70kg52.5mL/時16.8mL/時4.2〜16.8mL/時

(2)本剤50mgを20mLに溶解した場合

投与時期用法及び用量適宜調整
投与開始から1分間投与開始1分後以降
体重\投与量0.125mg/kg/min0.04mg/kg/min0.01〜0.04mg/kg/min
30kg90.0mL/時28.8mL/時7.2〜28.8mL/時
40kg120.0mL/時38.4mL/時9.6〜38.4mL/時
50kg150.0mL/時48.0mL/時12.0〜48.0mL/時
60kg180.0mL/時57.6mL/時14.4〜57.6mL/時
70kg210.0mL/時67.2mL/時16.8〜67.2mL/時

7.4.2 手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置

(1)本剤50mgを5mLに溶解した場合

投与時期開始用量最大用量
投与開始から1分間投与開始1分後以降投与開始から1分間投与開始1分後以降
体重\投与量0.06mg/kg/min0.02mg/kg/min0.125mg/kg/min0.04mg/kg/min
30kg10.8mL/時3.6mL/時22.5mL/時7.2mL/時
40kg14.4mL/時4.8mL/時30.0mL/時9.6mL/時
50kg18.0mL/時6.0mL/時37.5mL/時12.0mL/時
60kg21.6mL/時7.2mL/時45.0mL/時14.4mL/時
70kg25.2mL/時8.4mL/時52.5mL/時16.8mL/時

(2)本剤50mgを20mLに溶解した場合

投与時期開始用量最大用量
投与開始から1分間投与開始1分後以降投与開始から1分間投与開始1分後以降
体重\投与量0.06mg/kg/min0.02mg/kg/min0.125mg/kg/min0.04mg/kg/min
30kg43.2mL/時14.4mL/時90.0mL/時28.8mL/時
40kg57.6mL/時19.2mL/時120.0mL/時38.4mL/時
50kg72.0mL/時24.0mL/時150.0mL/時48.0mL/時
60kg86.4mL/時28.8mL/時180.0mL/時57.6mL/時
70kg100.8mL/時33.6mL/時210.0mL/時67.2mL/時

7.4.3 成人の心機能低下例における頻脈性不整脈

本剤50mgを50mLに溶解した場合

体重\投与量用法及び用量
投与開始時適宜調整
1μg/kg/min1〜10μg/kg/min
30kg1.8mL/時1.8〜18.0mL/時
40kg2.4mL/時2.4〜24.0mL/時
50kg3.0mL/時3.0〜30.0mL/時
60kg3.6mL/時3.6〜36.0mL/時
70kg4.2mL/時4.2〜42.0mL/時

7.4.4 生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合

本剤50mgを50mLに溶解した場合

体重\投与量用法及び用量
投与開始時適宜調整最大用量
1μg/kg/min1〜10μg/kg/min40μg/kg/min
30kg1.8mL/時1.8〜18.0mL/時72.0mL/時
40kg2.4mL/時2.4〜24.0mL/時96.0mL/時
50kg3.0mL/時3.0〜30.0mL/時120.0mL/時
60kg3.6mL/時3.6〜36.0mL/時144.0mL/時
70kg4.2mL/時4.2〜42.0mL/時168.0mL/時

7.4.5 敗血症に伴う頻脈性不整脈

本剤50mgを50mLに溶解した場合

体重\投与量用法及び用量
投与開始時最大用量
1μg/kg/min20μg/kg/min
30kg1.8mL/時36.0mL/時
40kg2.4mL/時48.0mL/時
50kg3.0mL/時60.0mL/時
60kg3.6mL/時72.0mL/時
70kg4.2mL/時84.0mL/時

7.4.6 小児の心機能低下例における頻脈性不整脈

体重に応じ薬液濃度を調整する。

(1)本剤の投与速度を0.5〜5mL/時とする場合

体重\投与量用法及び用量薬液濃度(mg/mL)
投与開始時適宜調整
1μg/kg/min1〜10μg/kg/min
2.5kg0.5mL/時0.5〜5mL/時0.3
5kg0.5mL/時0.5〜5mL/時0.6
10kg0.5mL/時0.5〜5mL/時1.2
20kg0.5mL/時0.5〜5mL/時2.4
30kg0.5mL/時0.5〜5mL/時3.6
40kg0.5mL/時0.5〜5mL/時4.8
50kg0.5mL/時0.5〜5mL/時6
60kg0.5mL/時0.5〜5mL/時7.2
70kg0.5mL/時0.5〜5mL/時8.4

(2)本剤の投与速度を1〜10mL/時とする場合

体重\投与量用法及び用量薬液濃度(mg/mL)
投与開始時適宜調整
1μg/kg/min1〜10μg/kg/min
2.5kg1mLmL/時1〜10mL/時0.15
5kg1mLmL/時1〜10mL/時0.3
10kg1mLmL/時1〜10mL/時0.6
20kg1mLmL/時1〜10mL/時1.2
30kg1mLmL/時1〜10mL/時1.8
40kg1mLmL/時1〜10mL/時2.4
50kg1mLmL/時1〜10mL/時3
60kg1mLmL/時1〜10mL/時3.6
70kg1mLmL/時1〜10mL/時4.2

<手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置、成人及び小児の心機能低下例における頻脈性不整脈、生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合、敗血症に伴う頻脈性不整脈>

7.5 本剤投与により血圧低下(成人では収縮期血圧90mmHgを、小児では収縮期血圧が投与直前値から20%以上の低下を目安とする)あるいは過度の心拍数減少(成人では心拍数60回/分を、小児では生後3ヵ月以上2歳未満は心拍数75回/分を、2歳以上は心拍数60回/分を目安とする)が生じた場合は、減量するか投与を中止すること。

<手術時・手術後の頻脈性不整脈に対する緊急処置>

7.6 本剤を再投与する際の投与間隔は5〜15分間を目安とすること。なお、再投与は用法及び用量に従って実施すること。[16.1.1-16.1.3、17.1.3参照]

<成人及び小児の心機能低下例における頻脈性不整脈、生命に危険のある不整脈で難治性かつ緊急を要する場合、敗血症に伴う頻脈性不整脈>

7.7 心拍数及び血圧等に十分に注意し、慎重に、狭い用量幅で用量を調節すること。[17.1.6-17.1.9参照]

<敗血症に伴う頻脈性不整脈>

7.8 投与開始時及び増量時は、慎重かつ頻回に心拍数及び血圧をモニタリングすること。[17.1.8参照]


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/12/17 版