医療用医薬品 : ジフォルタ

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3. 組成・性状


3.1 組成

販売名ジフォルタ注射液20mg
有効成分(1バイアル中)プララトレキサート 20mg
添加物(1バイアル中)等張化剤塩化ナトリウム 6.3mg
pH調整剤

3.2 製剤の性状

性状本剤は黄色澄明の液である。
pH7.5〜8.5
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)

【色】
黄色澄明
【剤形】
/液剤/注射


規格単位毎の明細 (ジフォルタ注射液20mg)

販売名和名 : ジフォルタ注射液20mg

規格単位 : 20mg1mL1瓶

欧文商標名 : DIFOLTA Injection 20mg

規制区分

規制区分名称 : 劇薬

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注1)

規制区分備考 : 注1)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 874229

承認番号 : 22900AMX00585000

販売開始年月 : 2017年8月

貯法及び期限等

貯法 : 2〜8℃で保存

有効期間 : 5年

3.組成・性状

3.1 組成

販売名ジフォルタ注射液20mg
有効成分(1バイアル中)プララトレキサート 20mg
添加物(1バイアル中)等張化剤塩化ナトリウム 6.3mg
pH調整剤

添加剤 : 等張化剤

添加剤 : 塩化ナトリウム

添加剤 : pH調整剤

3.2 製剤の性状

性状本剤は黄色澄明の液である。
pH7.5〜8.5
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)

【色】
黄色澄明
【剤形】
/液剤/注射

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能・効果

再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫

6.用法・用量

通常、成人には、プララトレキサートとして、1日1回30mg/m2(体表面積)を3〜5分間かけて、週1回、静脈内投与する。これを6週連続で行い、7週目は休薬する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

5.効能・効果に関連する注意

5.1 本剤投与の適応となる疾患の診断は、病理診断に十分な経験を持つ医師又は施設により行うこと。

5.2 臨床試験に組み入れられた患者の病理組織型等について、「17.臨床成績」の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。

7.用法・用量に関連する注意

7.1 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。

7.2 本剤投与前に患者が以下の基準を満たすことを確認すること。

投与可能条件

項目程度
粘膜炎Grade 1以下
血小板数初回投与時は10万/μL以上、2回目投与時以降は5万/μL以上
好中球数1,000/μL以上
*:GradeはNCI-CTCAE v3.0による。

7.3 本剤の投与により、副作用が発現した場合には、以下の基準を参考に、本剤を休薬、減量又は投与中止すること。なお、減量後、再度増量はしないこと。

休薬、減量又は中止基準

項目程度処置
粘膜炎Grade 2・Grade 1以下に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は30mg/m2とする。
・30mg/m2で再開後に再発した場合には、Grade 1に回復するまで休薬し、再度再開する場合の用量は20mg/m2とする。
・20mg/m2で再開後に再発した場合には、投与中止する。
Grade 3・Grade 1以下に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は20mg/m2とする。
・20mg/m2で再開後に再発した場合には、投与中止する。
Grade 4・投与中止する。
血小板数5万/μL未満・5万/μL以上に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は以下の用量とする。
→持続期間が2週間未満の場合:休薬前と同一用量
→持続期間が2週間以上(1回目)の場合:20mg/m2
・持続期間が3週間以上の場合又は持続期間2週間以上(2回目)の場合には、投与中止する。
好中球数500/μL以上1,000/μL未満(発熱なし)・1,000/μL以上に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は休薬前と同一用量とする。
・持続期間が3週間以上の場合には、投与中止する。
500/μL以上1,000/μL未満(発熱あり)又は500/μL未満・1,000/μL以上に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は以下の用量とする。
→持続期間が2週間未満の場合:休薬前と同一用量
→持続期間が2週間以上(1回目)の場合:20mg/m2
・持続期間が3週間以上の場合又は持続期間2週間以上(2回目)の場合には、投与中止する。
上記以外Grade 3・Grade 1以下に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は20mg/m2とする。
・20mg/m2で再開後に再発した場合には、投与中止する。
Grade 4・投与中止する。
*:GradeはNCI-CTCAE v3.0による。

7.4 本剤による副作用を軽減するため、以下のように葉酸及びビタミンB12を投与すること。

・本剤初回投与日の10日以上前から、葉酸として1日1回1.0〜1.25mgを連日経口投与する。本剤の投与終了日から30日間は投与を継続する。

・本剤初回投与日の10日以上前から、ビタミンB12として1回1mgを8〜10週ごとに筋肉内投与する。本剤投与中は、投与を継続する。

7.5 本剤によると思われる口内炎等の副作用を軽減するため、ホリナートの経口投与を考慮すること。ホリナートを経口投与する場合、葉酸及びビタミンB12の投与は本剤初回投与日の7日以上前からとすることができる。


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/07/23 版