医療用医薬品 : イミフィンジ |
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| 販売名 | イミフィンジ点滴静注120mg |
| 有効成分 | 1バイアル(2.4mL)中 デュルバルマブ(遺伝子組換え) 120mg |
| 添加剤 | 1バイアル(2.4mL)中 L-ヒスチジン 4.8mg、L-ヒスチジン塩酸塩水和物 6.5mg、トレハロース水和物 250mg、ポリソルベート80 0.5mg |
本剤は、遺伝子組換え技術によりチャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。
| 販売名 | イミフィンジ点滴静注500mg |
| 有効成分 | 1バイアル(10mL)中 デュルバルマブ(遺伝子組換え) 500mg |
| 添加剤 | 1バイアル(10mL)中 L-ヒスチジン 20mg、L-ヒスチジン塩酸塩水和物 27mg、トレハロース水和物 1040mg、ポリソルベート80 2mg |
本剤は、遺伝子組換え技術によりチャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。
| 販売名 | イミフィンジ点滴静注120mg |
| 性状 | 無色〜微黄色の澄明〜乳白光を呈する液 半透明又は白色の微粒子を認めることがある |
| pH | 5.5〜6.5 |
| 浸透圧比 | 約1.3(生理食塩液に対する比) |
【色】
無色〜微黄色の澄明〜乳白光
半透明又は白色
【剤形】
/液剤/注射
| 販売名 | イミフィンジ点滴静注500mg |
| 性状 | 無色〜微黄色の澄明〜乳白光を呈する液 半透明又は白色の微粒子を認めることがある |
| pH | 5.5〜6.5 |
| 浸透圧比 | 約1.3(生理食塩液に対する比) |
【色】
無色〜微黄色の澄明〜乳白光
半透明又は白色
【剤形】
/液剤/注射
販売名和名 : イミフィンジ点滴静注120mg
規格単位 : 120mg2.4mL1瓶
欧文商標名 : IMFINZI Injection 120mg
規制区分
規制区分名称 : 生物由来製品
規制区分
規制区分名称 : 劇薬
規制区分
規制区分名称 : 処方箋医薬品
規制区分備考 : 注意−医師等の処方箋により使用すること
日本標準商品分類番号 : 874291
承認番号 : 23000AMX00485
販売開始年月 : 2018年8月
貯法及び期限等
貯法 : 2〜8℃で保存
有効期間 : 3年
規格単位毎の明細その他
最適使用推進ガイドライン対象品目
3.組成・性状
3.1 組成
イミフィンジ点滴静注120mg
| 販売名 | イミフィンジ点滴静注120mg |
| 有効成分 | 1バイアル(2.4mL)中 デュルバルマブ(遺伝子組換え) 120mg |
| 添加剤 | 1バイアル(2.4mL)中 L-ヒスチジン 4.8mg、L-ヒスチジン塩酸塩水和物 6.5mg、トレハロース水和物 250mg、ポリソルベート80 0.5mg |
本剤は、遺伝子組換え技術によりチャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。
添加剤 : L-ヒスチジン
添加剤 : L-ヒスチジン塩酸塩水和物
添加剤 : トレハロース水和物
添加剤 : ポリソルベート80
3.2 製剤の性状
イミフィンジ点滴静注120mg
| 販売名 | イミフィンジ点滴静注120mg |
| 性状 | 無色〜微黄色の澄明〜乳白光を呈する液 半透明又は白色の微粒子を認めることがある |
| pH | 5.5〜6.5 |
| 浸透圧比 | 約1.3(生理食塩液に対する比) |
【色】
無色〜微黄色の澄明〜乳白光
半透明又は白色
【剤形】
/液剤/注射
規格単位毎の効能効果及び用法用量
効能効果対用法用量
4.効能又は効果
○切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法
○切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
○非小細胞肺癌における術前・術後補助療法
○進展型小細胞肺癌
○限局型小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法
○切除不能な肝細胞癌
○治癒切除不能な胆道癌
○進行・再発の子宮体癌
○膀胱癌における術前・術後補助療法
6.用法及び用量
<切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法>
通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。投与期間は12カ月間までとする。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌>
トレメリムマブ(遺伝子組換え)及び白金系抗悪性腫瘍剤を含む他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを3週間間隔で4回、60分間以上かけて点滴静注する。その後、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<非小細胞肺癌における術前・術後補助療法>
術前補助療法では、他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを3週間間隔で4回まで、60分間以上かけて点滴静注する。その後、術後補助療法では、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で12回まで、60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<進展型小細胞肺癌>
白金系抗悪性腫瘍剤及びエトポシドとの併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを3週間間隔で4回、60分間以上かけて点滴静注する。その後、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<限局型小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法>
通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。投与期間は24カ月間までとする。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<切除不能な肝細胞癌>
通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<治癒切除不能な胆道癌>
ゲムシタビン塩酸塩及びシスプラチンとの併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、3週間間隔で、1回1500mgを60分間以上かけて点滴静注する。3週間間隔での繰り返し投与後、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<進行・再発の子宮体癌>
カルボプラチン及びタキサン系抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1120mgを3週間間隔で、60分間以上かけて点滴静注する。その後の維持療法において、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合、維持療法における1回投与量は、20mg/kg(体重)とする。
<膀胱癌における術前・術後補助療法>
術前補助療法では、ゲムシタビン塩酸塩及びシスプラチンとの併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを3週間間隔で4回まで、60分間以上かけて点滴静注する。その後、術後補助療法では、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で8回まで、60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
5.効能又は効果に関連する注意
<切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法>
5.1 根治的化学放射線療法後に疾患進行が認められていない患者を対象とすること。
<切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌>
5.2 臨床試験に組み入れられた患者のEGFR遺伝子変異又はALK融合遺伝子の有無等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.2参照]
<非小細胞肺癌における術前・術後補助療法>
5.3 臨床試験に組み入れられた患者の病期、EGFR遺伝子変異又はALK融合遺伝子の有無等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.3参照]
<進展型小細胞肺癌>
5.4 臨床試験に組み入れられた患者の進展型の基準等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.4参照]
<限局型小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法>
5.5 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.6 根治的化学放射線療法後に疾患進行が認められていない患者を対象とすること。
<切除不能な肝細胞癌>
5.7 局所療法(経皮的エタノール注入療法、ラジオ波焼灼療法、マイクロ波凝固療法、肝動脈塞栓療法/肝動脈化学塞栓療法、放射線療法等)の適応となる肝細胞癌患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。
5.8 臨床試験に組み入れられた患者の肝機能障害の程度等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.6参照]
<治癒切除不能な胆道癌>
5.9 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
<進行・再発の子宮体癌>
5.10 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.11 臨床試験に組み入れられた患者の病期等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.8参照]
5.12 本剤の有効性は、PD-L1発現状況により異なる傾向が示唆されている。PD-L1発現状況別の有効性について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.8参照]
<膀胱癌における術前・術後補助療法>
5.13 臨床試験に組み入れられた患者の病期等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.9参照]
7.用法及び用量に関連する注意
<効能共通>
7.1 本剤投与により副作用が発現した場合には、下表を参考に、本剤の休薬等を考慮すること。
| 副作用 | 程度※ | 処置 |
| 間質性肺疾患 | Grade2の場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
| Grade3又は4の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 肝機能障害 | AST若しくはALTが基準値上限の3〜10倍、又は総ビリルビンが基準値上限の1.5〜3倍まで増加した場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
| ・AST若しくはALTが基準値上限の10倍超、又は総ビリルビンが基準値上限の3倍超まで増加した場合 ・AST若しくはALTが基準値上限の3倍超、かつ総ビリルビンが基準値上限の2倍超まで増加し、本剤以外に原因がない場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 肝機能障害 (ベースラインのAST若しくはALTが基準値上限を超えている肝悪性腫瘍を有する患者) | ・AST若しくはALTがベースラインの2.5〜7倍、かつ基準値上限の20倍以下に増加した場合 ・AST若しくはALTがベースラインの2.5〜5倍、かつ基準値上限の20倍以下に増加し、加えて総ビリルビンが基準値上限の1.5〜2倍に増加し、本剤以外に原因がない場合 | ベースラインの2.5倍未満に回復するまで本剤を休薬する。 |
| ・AST若しくはALTがベースラインの7倍超、又は基準値上限の20倍超に増加した場合 ・総ビリルビンが基準値上限の3倍超まで増加した場合 ・AST若しくはALTがベースラインの2.5倍超、かつ総ビリルビンが基準値上限の2倍超まで増加し、本剤以外に原因がない場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 大腸炎・下痢 | Grade2の場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
| Grade3の場合 | ・Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 ・トレメリムマブ(遺伝子組換え)との併用の場合は、本剤の投与を中止する。 | |
| Grade4の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 消化管穿孔 | 全Grade | 本剤の投与を中止する。 |
| 甲状腺機能亢進症、副腎機能不全、下垂体機能低下症 | Grade2〜4の場合 | 症状が安定するまで本剤を休薬する。 |
| 腎機能障害 | 血清クレアチニンが基準値上限又はベースラインの1.5〜3倍まで増加した場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
| 血清クレアチニンが基準値上限又はベースラインの3倍超まで増加した場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 筋炎 | Grade2又は3の場合 | ・Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 ・30日以内にGrade1以下まで回復しない場合又は呼吸機能不全の徴候があらわれた場合は、本剤の投与を中止する。 |
| Grade4の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 心筋炎 | Grade2〜4の場合 | 本剤の投与を中止する。 |
| 重症筋無力症 | Grade2〜4の場合 | 本剤の投与を中止する。 |
| 脳炎 | Grade2〜4の場合 | 本剤の投与を中止する。 |
| 神経障害 | Grade2の場合 | ・Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 ・30日以内にGrade1以下まで回復しない場合又は呼吸機能不全の徴候があらわれた場合は、本剤の投与を中止する。 |
| ・Grade3又は4の場合 ・Grade2〜4のギラン・バレー症候群の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 皮膚障害 | ・Grade2で1週間以上継続した場合 ・Grade3の場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
| ・Grade4の場合 ・皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)又は中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| Infusion reaction | Grade1又は2の場合 | 本剤の投与を中断又は投与速度を50%減速する。 |
| Grade3又は4の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 赤芽球癆 | 全Grade | 本剤の投与を中止する。 |
| オラパリブとの併用投与下の自己免疫性溶血性貧血 | 全Grade | 本剤及びオラパリブの投与を中止する。 |
| 上記以外の副作用 (甲状腺機能低下症、1型糖尿病を除く) | Grade2又は3の場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
| Grade4の場合 | 本剤の投与を中止する。 |
<切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法>
7.2 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
<切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌>
7.3 併用する他の抗悪性腫瘍剤は、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し選択すること。[17.1.2参照]
<非小細胞肺癌における術前・術後補助療法>
7.4 併用する他の抗悪性腫瘍剤は、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し選択すること。[17.1.3参照]
<限局型小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法>
7.5 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
<切除不能な肝細胞癌>
7.6 本剤の用法及び用量は「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、併用投与及び単独投与の有効性及び安全性を十分に理解した上で、選択すること。[17.1.6参照]
<進行・再発の子宮体癌>
7.7 カルボプラチン及びパクリタキセルとの併用において投与を開始すること。
<膀胱癌における術前・術後補助療法>
7.8 本剤と併用するシスプラチンの用法及び用量は、「17.臨床成績」の項の内容を十分に理解した上で選択すること。[17.1.9参照]
販売名和名 : イミフィンジ点滴静注500mg
規格単位 : 500mg10mL1瓶
欧文商標名 : IMFINZI Injection 500mg
規制区分
規制区分名称 : 生物由来製品
規制区分
規制区分名称 : 劇薬
規制区分
規制区分名称 : 処方箋医薬品
規制区分備考 : 注意−医師等の処方箋により使用すること
日本標準商品分類番号 : 874291
承認番号 : 23000AMX00486
販売開始年月 : 2018年8月
貯法及び期限等
貯法 : 2〜8℃で保存
有効期間 : 3年
規格単位毎の明細その他
最適使用推進ガイドライン対象品目
3.組成・性状
3.1 組成
イミフィンジ点滴静注500mg
| 販売名 | イミフィンジ点滴静注500mg |
| 有効成分 | 1バイアル(10mL)中 デュルバルマブ(遺伝子組換え) 500mg |
| 添加剤 | 1バイアル(10mL)中 L-ヒスチジン 20mg、L-ヒスチジン塩酸塩水和物 27mg、トレハロース水和物 1040mg、ポリソルベート80 2mg |
本剤は、遺伝子組換え技術によりチャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。
添加剤 : L-ヒスチジン
添加剤 : L-ヒスチジン塩酸塩水和物
添加剤 : トレハロース水和物
添加剤 : ポリソルベート80
3.2 製剤の性状
イミフィンジ点滴静注500mg
| 販売名 | イミフィンジ点滴静注500mg |
| 性状 | 無色〜微黄色の澄明〜乳白光を呈する液 半透明又は白色の微粒子を認めることがある |
| pH | 5.5〜6.5 |
| 浸透圧比 | 約1.3(生理食塩液に対する比) |
【色】
無色〜微黄色の澄明〜乳白光
半透明又は白色
【剤形】
/液剤/注射
規格単位毎の効能効果及び用法用量
効能効果対用法用量
4.効能又は効果
○切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法
○切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
○非小細胞肺癌における術前・術後補助療法
○進展型小細胞肺癌
○限局型小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法
○切除不能な肝細胞癌
○治癒切除不能な胆道癌
○進行・再発の子宮体癌
○膀胱癌における術前・術後補助療法
6.用法及び用量
<切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法>
通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。投与期間は12カ月間までとする。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌>
トレメリムマブ(遺伝子組換え)及び白金系抗悪性腫瘍剤を含む他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを3週間間隔で4回、60分間以上かけて点滴静注する。その後、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<非小細胞肺癌における術前・術後補助療法>
術前補助療法では、他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを3週間間隔で4回まで、60分間以上かけて点滴静注する。その後、術後補助療法では、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で12回まで、60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<進展型小細胞肺癌>
白金系抗悪性腫瘍剤及びエトポシドとの併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを3週間間隔で4回、60分間以上かけて点滴静注する。その後、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<限局型小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法>
通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。投与期間は24カ月間までとする。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<切除不能な肝細胞癌>
通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<治癒切除不能な胆道癌>
ゲムシタビン塩酸塩及びシスプラチンとの併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、3週間間隔で、1回1500mgを60分間以上かけて点滴静注する。3週間間隔での繰り返し投与後、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
<進行・再発の子宮体癌>
カルボプラチン及びタキサン系抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1120mgを3週間間隔で、60分間以上かけて点滴静注する。その後の維持療法において、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合、維持療法における1回投与量は、20mg/kg(体重)とする。
<膀胱癌における術前・術後補助療法>
術前補助療法では、ゲムシタビン塩酸塩及びシスプラチンとの併用において、通常、成人にはデュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを3週間間隔で4回まで、60分間以上かけて点滴静注する。その後、術後補助療法では、デュルバルマブ(遺伝子組換え)として、1回1500mgを4週間間隔で8回まで、60分間以上かけて点滴静注する。ただし、体重30kg以下の場合の1回投与量は20mg/kg(体重)とする。
5.効能又は効果に関連する注意
<切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法>
5.1 根治的化学放射線療法後に疾患進行が認められていない患者を対象とすること。
<切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌>
5.2 臨床試験に組み入れられた患者のEGFR遺伝子変異又はALK融合遺伝子の有無等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.2参照]
<非小細胞肺癌における術前・術後補助療法>
5.3 臨床試験に組み入れられた患者の病期、EGFR遺伝子変異又はALK融合遺伝子の有無等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.3参照]
<進展型小細胞肺癌>
5.4 臨床試験に組み入れられた患者の進展型の基準等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.4参照]
<限局型小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法>
5.5 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.6 根治的化学放射線療法後に疾患進行が認められていない患者を対象とすること。
<切除不能な肝細胞癌>
5.7 局所療法(経皮的エタノール注入療法、ラジオ波焼灼療法、マイクロ波凝固療法、肝動脈塞栓療法/肝動脈化学塞栓療法、放射線療法等)の適応となる肝細胞癌患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。
5.8 臨床試験に組み入れられた患者の肝機能障害の程度等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.6参照]
<治癒切除不能な胆道癌>
5.9 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
<進行・再発の子宮体癌>
5.10 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
5.11 臨床試験に組み入れられた患者の病期等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.8参照]
5.12 本剤の有効性は、PD-L1発現状況により異なる傾向が示唆されている。PD-L1発現状況別の有効性について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.8参照]
<膀胱癌における術前・術後補助療法>
5.13 臨床試験に組み入れられた患者の病期等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.9参照]
7.用法及び用量に関連する注意
<効能共通>
7.1 本剤投与により副作用が発現した場合には、下表を参考に、本剤の休薬等を考慮すること。
| 副作用 | 程度※ | 処置 |
| 間質性肺疾患 | Grade2の場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
| Grade3又は4の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 肝機能障害 | AST若しくはALTが基準値上限の3〜10倍、又は総ビリルビンが基準値上限の1.5〜3倍まで増加した場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
| ・AST若しくはALTが基準値上限の10倍超、又は総ビリルビンが基準値上限の3倍超まで増加した場合 ・AST若しくはALTが基準値上限の3倍超、かつ総ビリルビンが基準値上限の2倍超まで増加し、本剤以外に原因がない場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 肝機能障害 (ベースラインのAST若しくはALTが基準値上限を超えている肝悪性腫瘍を有する患者) | ・AST若しくはALTがベースラインの2.5〜7倍、かつ基準値上限の20倍以下に増加した場合 ・AST若しくはALTがベースラインの2.5〜5倍、かつ基準値上限の20倍以下に増加し、加えて総ビリルビンが基準値上限の1.5〜2倍に増加し、本剤以外に原因がない場合 | ベースラインの2.5倍未満に回復するまで本剤を休薬する。 |
| ・AST若しくはALTがベースラインの7倍超、又は基準値上限の20倍超に増加した場合 ・総ビリルビンが基準値上限の3倍超まで増加した場合 ・AST若しくはALTがベースラインの2.5倍超、かつ総ビリルビンが基準値上限の2倍超まで増加し、本剤以外に原因がない場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 大腸炎・下痢 | Grade2の場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
| Grade3の場合 | ・Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 ・トレメリムマブ(遺伝子組換え)との併用の場合は、本剤の投与を中止する。 | |
| Grade4の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 消化管穿孔 | 全Grade | 本剤の投与を中止する。 |
| 甲状腺機能亢進症、副腎機能不全、下垂体機能低下症 | Grade2〜4の場合 | 症状が安定するまで本剤を休薬する。 |
| 腎機能障害 | 血清クレアチニンが基準値上限又はベースラインの1.5〜3倍まで増加した場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
| 血清クレアチニンが基準値上限又はベースラインの3倍超まで増加した場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 筋炎 | Grade2又は3の場合 | ・Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 ・30日以内にGrade1以下まで回復しない場合又は呼吸機能不全の徴候があらわれた場合は、本剤の投与を中止する。 |
| Grade4の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 心筋炎 | Grade2〜4の場合 | 本剤の投与を中止する。 |
| 重症筋無力症 | Grade2〜4の場合 | 本剤の投与を中止する。 |
| 脳炎 | Grade2〜4の場合 | 本剤の投与を中止する。 |
| 神経障害 | Grade2の場合 | ・Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 ・30日以内にGrade1以下まで回復しない場合又は呼吸機能不全の徴候があらわれた場合は、本剤の投与を中止する。 |
| ・Grade3又は4の場合 ・Grade2〜4のギラン・バレー症候群の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 皮膚障害 | ・Grade2で1週間以上継続した場合 ・Grade3の場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
| ・Grade4の場合 ・皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)又は中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| Infusion reaction | Grade1又は2の場合 | 本剤の投与を中断又は投与速度を50%減速する。 |
| Grade3又は4の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
| 赤芽球癆 | 全Grade | 本剤の投与を中止する。 |
| オラパリブとの併用投与下の自己免疫性溶血性貧血 | 全Grade | 本剤及びオラパリブの投与を中止する。 |
| 上記以外の副作用 (甲状腺機能低下症、1型糖尿病を除く) | Grade2又は3の場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
| Grade4の場合 | 本剤の投与を中止する。 |
<切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法>
7.2 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
<切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌>
7.3 併用する他の抗悪性腫瘍剤は、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し選択すること。[17.1.2参照]
<非小細胞肺癌における術前・術後補助療法>
7.4 併用する他の抗悪性腫瘍剤は、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し選択すること。[17.1.3参照]
<限局型小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法>
7.5 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
<切除不能な肝細胞癌>
7.6 本剤の用法及び用量は「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、併用投与及び単独投与の有効性及び安全性を十分に理解した上で、選択すること。[17.1.6参照]
<進行・再発の子宮体癌>
7.7 カルボプラチン及びパクリタキセルとの併用において投与を開始すること。
<膀胱癌における術前・術後補助療法>
7.8 本剤と併用するシスプラチンの用法及び用量は、「17.臨床成績」の項の内容を十分に理解した上で選択すること。[17.1.9参照]
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/12/17 版 |