医療用医薬品 : イミフィンジ |
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総称名 | イミフィンジ |
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一般名 | デュルバルマブ(遺伝子組換え) |
欧文一般名 | Durvalumab(Genetical Recombination) |
製剤名 | デュルバルマブ(遺伝子組換え)製剤 |
薬効分類名 | 抗悪性腫瘍剤 ヒト型抗ヒトPD-L1モノクローナル抗体 |
薬効分類番号 | 4291 |
ATCコード | L01FF03 |
KEGG DRUG |
D10808
デュルバルマブ
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KEGG DGROUP |
DG02938
免疫チェックポイント阻害薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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イミフィンジ点滴静注120mg | IMFINZI Injection 120mg | アストラゼネカ | 4291443A1023 | 67871円/瓶 | 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品 |
イミフィンジ点滴静注500mg | IMFINZI Injection 500mg | アストラゼネカ | 4291443A2020 | 275693円/瓶 | 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品 |
副作用 | 程度※ | 処置 |
間質性肺疾患 | Grade2の場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
Grade3又は4の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
肝機能障害 | AST若しくはALTが基準値上限の3〜10倍、又は総ビリルビンが基準値上限の1.5〜3倍まで増加した場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
・AST若しくはALTが基準値上限の10倍超、又は総ビリルビンが基準値上限の3倍超まで増加した場合 ・AST若しくはALTが基準値上限の3倍超、かつ総ビリルビンが基準値上限の2倍超まで増加し、本剤以外に原因がない場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
肝機能障害 (ベースラインのAST若しくはALTが基準値上限を超えている肝悪性腫瘍を有する患者) | ・AST若しくはALTがベースラインの2.5〜7倍、かつ基準値上限の20倍以下に増加した場合 ・AST若しくはALTがベースラインの2.5〜5倍、かつ基準値上限の20倍以下に増加し、加えて総ビリルビンが基準値上限の1.5〜2倍に増加し、本剤以外に原因がない場合 | ベースラインの2.5倍未満に回復するまで本剤を休薬する。 |
・AST若しくはALTがベースラインの7倍超、又は基準値上限の20倍超に増加した場合 ・総ビリルビンが基準値上限の3倍超まで増加した場合 ・AST若しくはALTがベースラインの2.5倍超、かつ総ビリルビンが基準値上限の2倍超まで増加し、本剤以外に原因がない場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
大腸炎・下痢 | Grade2の場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
Grade3の場合 | ・Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 ・トレメリムマブ(遺伝子組換え)との併用の場合は、本剤の投与を中止する。 | |
Grade4の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
消化管穿孔 | 全Grade | 本剤の投与を中止する。 |
甲状腺機能亢進症、副腎機能不全、下垂体機能低下症 | Grade2〜4の場合 | 症状が安定するまで本剤を休薬する。 |
腎機能障害 | 血清クレアチニンが基準値上限又はベースラインの1.5〜3倍まで増加した場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
血清クレアチニンが基準値上限又はベースラインの3倍超まで増加した場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
筋炎 | Grade2又は3の場合 | ・Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 ・30日以内にGrade1以下まで回復しない場合又は呼吸機能不全の徴候があらわれた場合は、本剤の投与を中止する。 |
Grade4の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
心筋炎 | Grade2〜4の場合 | 本剤の投与を中止する。 |
重症筋無力症 | Grade2〜4の場合 | 本剤の投与を中止する。 |
脳炎 | Grade2〜4の場合 | 本剤の投与を中止する。 |
神経障害 | Grade2の場合 | ・Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 ・30日以内にGrade1以下まで回復しない場合又は呼吸機能不全の徴候があらわれた場合は、本剤の投与を中止する。 |
・Grade3又は4の場合 ・Grade2〜4のギラン・バレー症候群の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
皮膚障害 | ・Grade2で1週間以上継続した場合 ・Grade3の場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
・Grade4の場合 ・皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)又は中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
Infusion reaction | Grade1又は2の場合 | 本剤の投与を中断又は投与速度を50%減速する。 |
Grade3又は4の場合 | 本剤の投与を中止する。 | |
赤芽球癆 | 全Grade | 本剤の投与を中止する。 |
オラパリブとの併用投与下の自己免疫性溶血性貧血 | 全Grade | 本剤及びオラパリブの投与を中止する。 |
上記以外の副作用 (甲状腺機能低下症、1型糖尿病を除く) | Grade2又は3の場合 | Grade1以下に回復するまで本剤を休薬する。 |
Grade4の場合 | 本剤の投与を中止する。 |
10%以上 | 1〜10%未満 | 1%未満 | 頻度不明 | |
皮膚 | 発疹 | そう痒症 | 皮膚炎 | |
呼吸器 | 咳嗽・湿性咳嗽、肺炎 | 発声障害、インフルエンザ、上気道感染 | ||
血液 | 発熱性好中球減少症 | |||
口腔内 | 口腔カンジダ、歯周病(歯肉炎、歯周炎、歯感染) | 口腔感染 | ||
内分泌 | TSH上昇 | TSH低下 | 尿崩症 | |
腎・泌尿器 | 排尿困難 | |||
消化器 | 下痢、腹痛 | 膵炎、消化管穿孔 | ||
筋骨格系 | 筋肉痛 | 関節炎 | ||
その他 | 発熱、末梢性浮腫 | 寝汗 |
Cmax(μg/mL) | AUC14days(day・μg/mL) | Tmax(day) |
145(51.2) | 826(51.4) | 0.047(0.044,0.073) |
Cmax(μg/mL) | AUC28days(day・μg/mL) | Tmax(day) |
439(15.8) | 4,680(15.7) | 0.048(0.044,0.076) |
評価時点 | 血清中濃度(μg/mL) 幾何平均値(例数、変動係数) |
初回投与後 | 191(n=385,72.4%) |
8週目(投与前) | 120(n=289,62.2%) |
24週目(投与前) | 177(n=225,47.9%) |
24週目(投与終了時) | 373(n=207,43.6%) |
48週目(投与前) | 186(n=213,67.4%) |
評価時点 | 血清中濃度(μg/mL) 幾何平均値(例数、変動係数) |
初回投与後 | 502.9(n=227,30.46%) |
3週目(投与前) | 109.9(n=236,64.41%) |
12週目(投与前) | 240.9(n=199,49.70%) |
評価時点 | 血清中濃度(μg/mL) 幾何平均値(例数、変動係数) | |
トレメリムマブ併用群 | 本剤群 | |
4週目(投与前) | 59.9(n=314,101.6%) | 74.7(n=340,86.7%) |
12週目(投与前) | 77.5(n=253,280.1%) | 113.9(n=252,116.2%) |
12週目(投与終了時) | 539.3(n=248,38.6%) | 556.9(n=255,32.7%) |
投与群 | 化学療法併用期 | 維持療法期 |
本剤+オラパリブ+化学療法群 | CBDCA及びPTX†1、2との併用で、本剤1,120mgをQ3Wで静脈内投与†3 | ・本剤1,500mgをQ4Wで静脈内投与 ・オラパリブ300mgをBID経口投与 |
本剤+化学療法群 | CBDCA及びPTX†1、2との併用で、本剤1,120mgをQ3Wで静脈内投与†3 | ・本剤1,500mgをQ4Wで静脈内投与 ・オラパリブのプラセボをBID経口投与 |
化学療法群 | CBDCA及びPTX†1、2との併用で、本剤のプラセボをQ3Wで静脈内投与†3 | ・本剤のプラセボをQ4Wで静脈内投与 ・オラパリブのプラセボをBID経口投与 |
本剤+オラパリブ+化学療法群 | 本剤+化学療法群 | 化学療法群 | ||
TAP ≧1 | 例数 | 150 | 170 | 163 |
中央値 [95%信頼区間](カ月) | 20.8 [15.1,未達] | 11.3 [9.7,15.4] | 9.5 [7.9,9.9] | |
ハザード比 [95%信頼区間] | 0.42 [0.31,0.57] | 0.63 [0.48,0.83] | 該当なし | |
TAP <1 | 例数 | 82 | 61 | 75 |
中央値 [95%信頼区間](カ月) | 10.1 [9.5,15.0] | 9.7 [7.0,14.7] | 9.9 [7.6,12.5] | |
ハザード比 [95%信頼区間] | 0.80 [0.55,1.16] | 0.89 [0.59,1.34] | 該当なし |
一般的名称 | デュルバルマブ(遺伝子組換え) |
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一般的名称(欧名) | Durvalumab(Genetical Recombination) |
分子量 | 約149,000 |
理化学知見その他 | デュルバルマブは、ヒトプログラム細胞死リガンド1(PD-L1)に対する遺伝子組換えヒトIgG1モノクローナル抗体である。デュルバルマブは、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。デュルバルマブは、451個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び215個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約149,000)である。 |
KEGG DRUG | D10808 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |